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沼男の正体は、本気じゃない男だ

「あの子を沼らせたい」
「駆け引きで、主導権を握りたい」
「余裕のある男だと思われたい」

こう考えている男に、伝えたいことがある。
その「沼らせたい」と思った瞬間に、本気で好きな相手は、もう手に入らなくなってしまう。
理由を、これから書いていく。


沼らせようとするほど、好きな相手は離れていく

私はかつて、女性用セラピストとして3年間、1000人以上の女性と関わってきた。
その中で、「相手を沼らせたい」と願う男性の相談も、何度も受けてきた。

「沼らせるテクニック」を教える動画や記事は、山ほどある。
それだけ、多くの男が「相手を夢中にさせたい」と思っているんだろうと感じる。

だが、考えてみてほしい。
わざと既読を放置して、駆け引きをして、主導権を握ったつもりになっている。
その間に、本気で好きだった相手は、別の男のところへ行ってしまう。

人は、本気で好きな相手の前では、自分の話をたくさんしてしまう。
慎重になって、必死になって、素直になってしまう。
これは心理学でも昔から言われていることだ。(社会的浸透理論)。

そして、この沼らせるための「曖昧な態度」や「突き放し」は、ちょうどその逆をやる行為だ。
沼らせようとするほど、本気の相手からは離れていってしまう。



沼男の正体は、テクニックがある男ではない

ここで、はっきり言っておく。

沼男の正体は、テクニックを持っている男ではない。
その相手に、本気じゃない男だ。

相手を上手に沼らせるムーブができている時点で、あなたはその相手に本気になれていない。
逆に言えば、本気で好きな相手には、沼らせるムーブなんて、できなくなってしまう。

ここを勘違いしている男が本当に多い。


本気の男には、できないことがある

余裕を装う。
既読を放置する。
わざと曖昧な態度を取る。
駆け引きをする。

これは全部、「どうでもいい相手」だからできることだ。

本当に好きな相手の前では、誰だって慎重になってしまう。
返信が早くなる。
会いたくなる。
嫌われたくなくて、言葉を選んでしまう。

「沼らせる男」が余裕に見えるのは、本物の余裕があるからではない。
その相手が本気の相手じゃないから、ただ力が抜けているだけだ。

女性は、本物の余裕と装った余裕を、とても正確に見抜いてしまう。
作った余裕は、どこかでぎこちなさが出てしまう。
その瞬間に「あ、この人、無理してるな」とバレてしまう。

本物の余裕が、どこから出るのか。それは別のマガジンで詳しく書いた。


なぜ「本気じゃない男」ほど、沼らせてしまうのか

では、なぜ本気じゃない男のほうが、女性を沼らせてしまうのか。

女性は、気持ちが読めない相手に、一時的に執着してしまうことがある。
「この人、私のこと好きなのかな」
「どうして、すぐ連絡くれないんだろう」
この不安が、相手のことを考える時間を増やしてしまう。

だが、見落としてはいけない点がある。
その不安は、本気じゃない男が「たまたま」作り出しているものだ。

接客中にお客さんとの会話で、こんな言葉を何度も聞いた。

「最初は、なんか余裕あるなって思って、気になってた」
「でも結局、私に興味がなかっただけなんだよね」
「ちゃんと本気で来てくれる人のほうが、あとから好きになる」

同じ「余裕」でも、たまたま出た余裕と演技で作った余裕は別物だ。
演技でやろうとすると「あ、この人、軽いだけだ」と見抜かれて、一気に冷められてしまう。


沼らせるのをやめると、うまくいく

まず「沼らせよう」とするのを、やめるべきだ。
本気で好きな相手には、不器用なまま向き合っていい。

そのために必要なのは、テクニックではなく、経験の量だ。

複数の女性と並行して関わっていれば、1人に全部をかけずに済む。
結果として、本当に好きな1人にも、力を抜いて、本気で向き合えるようになる。

「1人だけを必死に追う」から、余裕がなくなる。
「何人かと自然に関わる」から、本命にも落ち着いて向き合える。
順番が、逆なのだ。


ただし、必死と重いは違う

ひとつ、注意しておきたい。

「本気で向き合う」と「重い思いをさせる」は別の話だ。
本気で好きでも、相手が受け止めきれない量の感情をぶつければ、それは重くなってしまう。
本気と重さの違いはまた別の機会に書こうと思っている。

駆け引きが効く相手も、確かにいる。
ただ、それが効くのは「あなたが本気じゃない相手」だけだ。
本気の相手に同じことをすれば、ハマるどころか一発で終わってしまう。


本気になれる相手に、本気のまま向き合う

最後に、ひとつだけ。

沼男になりたいなら、答えは簡単だ。
相手に本気にならなければいい。

だが、本気じゃない相手にだけ通用する技術を、本命の前で出せば一発で見抜かれて終わってしまう。

本気で好きになれる相手には、沼らせるテクニックなんてそもそも要らない。
不器用なまま、本気で向き合えばいい。
遠回りに見えて、これが一番の近道になる。

テクニックで縛った関係は、テクニックが切れた瞬間に終わってしまう。
最後に残るのは、いつだって、人として本気で向き合える男だ。


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さくら|女性心理の翻訳家

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