マヤ神話③
前回の原初の創造神の記事に引き続き、今回は「物語の登場人物」と
「双子の物語」紹介です。
登場人物相関図:

マヤの神話では、3組の双子の兄弟が登場します。
フン・フンアプフーとウクブ・アプフー:
とても優秀なのですが、日々、遊びくれている兄弟で冥界の神にころされてしまう兄弟で、フン・フンアプフーはフン・チョウエンとフン・バッツの父でウクブ・アプフーは生涯独身
フン・チョウエンとフン・バッツ:
フン・フンアプフーの息子達で双子の兄弟だが、傲慢に育ち、腹違いのフンアプフーとイシュバランケーを始末しようと企てている
フンアプフーとイシュバランケー:
フン・フンアプフーとイシュキックの双子の兄弟で英雄
*マヤ神話の記事内では、この2人だけを抑えとけば問題ない
あらすじ:
ある日、双子の兄弟、フン・フンアプフーとウクブ・フンアプフーは球戯していた。
この双子は実は、とても聡明で知恵もある性質も良い予言者だった。
フン・フンアプフーには双子の息子、フン・チョウエンとフン・バッハがおり、息子達にも自分とウクブ・フンアプフーの持っている知恵を日頃から、分け与えていた。
フン・フンアプフーとウクブ・フンアプフーは日々、遊びや球戯に明け暮れており、フン・フンアプフーの妻が亡くなった時でさえも、球戯に明け暮れていたようだ。
とうとう、2人ではしゃいでいる音がうるさく、冥界のシバルバーの怒りをかってしまった。
2人はシバルバーにより試練を課されるが、失敗して、生贄として殺されてしまう。
フン・フンアプフーの生首は通行人への警告として、ヒョウタンの木につるされ、彼は死んでいるのに生首には力が残っており、唾液を月の女神イシュキックの手にしたたらせて身ごもらせた。

イシュキックが禁じられたヒョウタンの木から、ヒョウタンと間違えてフン・フンアプフーの頭を手に取るシーン
イシュキックの父親は怒り、イシュキックはフン・フンアプフーの母、
シュムケイネを頼り、冥界から地上に出て、双子のフンアプフーとイシュバランケーを産む。
この双子が後の英雄となる。

メキシコの古代都市エル・タヒン、南競技場の石のレリーフ
若き双子の英雄:
双子の英雄のフンアプフーとイシュバランケーの双子の異母兄のフン・チョウエンとフン・バッツにとって、年下の2人は脅威でもあるし、邪魔な存在だった。
フン・チョウエンとフン・バッツは、フンアプフーとイシュバランケーを殺そうと計画するが、頭のいいフンアプフーとイシュバランケーは、彼らの計画を逆手にとり、言葉巧みに異母兄達を木に登らせた。
すると、木は空へ向かって伸びていき、異母兄たちは降りてくることができなくなり、木の上で足止めになり、サルになってしまい、自分たちの容姿を気にして戻ってこなくなった。
ちなみに、過去の記事で紹介している古代マヤ暦に存在する20のサインの「サル」のサインが芸術性を表すのは、このフン・チョウエンとフン・バッツが、サルになってしまったことからとなります。
過去記事:
↓ ↓ ↓
追記:
今回のマヤ神話記事では省略してしまっているのですが、
双子の英雄のフンアプフーとイシュバランケーは、前回記事で紹介しているヴクブ・カキシュという、とてもうぬぼれの強い神とその2人の息子達のシバクナーとカブラカンも天の心の命に従い、滅ぼしていることがポポル・ヴフの第1部に記述されています。
次回もこの双子の英雄のフンアプフーとイシュバランケーの物語です。
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