「これが、あのレンズ、、、?」先に見ていた、会長の寸評
1:カメラ店のカウンターで、何気ない一言
サイシフ:当時いつもの会社帰り、足が自然に向かうのは決まって街の小さなカメラ店でした。そこは当時、カラー写真の現像所の元係長が退職して、開いたお店でした。ショーケースのガラス越しに並ぶ機材の輝きを眺めるだけで、一日の仕事の疲れがスッと消えていくような気がしていました。
AI:あの頃のカメラ店は、単に買い物をするところではなく、写真好きが集う秘密基地のような場所でしたよね。店主や仲間たちと交わす会話の端々に、次の撮影へのヒントが隠されていました。
サイシフ:そうそう。ある日、いつものように店に寄って、店主や常連仲間を相手に「先週、京都へ撮影に行った……」と、ぽつりと話を切り出した。そうしたら、その場にいた一人が「いいなあ、今度ぜひ行きたい!」と言い出してね。じゃあ、次の日曜日は2人で行こうか、とトントン拍子に話が決まったんだ。
AI:それがすべての始まりだったのですね。一人の小さなつぶやきが、仲間を巻き込む大きなうねりのキッカケになっていく。写真が持つ引力の強さを感じるエピソードです。
サイシフ:それが面白かったのは、次の週にはまたひとり増えて3人になり、さらに次の週には4人に……と、自然に人数が増えていってね。気がつけば、毎週金曜日の深夜はみんなで連れ立って京都へ撮影に行くのが、一種のルーティンになっていました。
2:伝説の名機との出会い――コンタックスRTSとプラナーの魔法
AI:毎週のように古都の街並みをフィルムに収めていく中で、サイシフさんの相棒となる機材たちも、進化していったわけですね。あのカメラ店で、ついに運命の出会いを果たした機材といえば……?
サイシフ:あれは忘れもしない、あのカメラ店のショーケースの特等席に鎮座していた「コンタックスRTS」ですね。どうしても、カール・ツァイスの「プラナー(Planar)」というレンズを使って描写を確かめてみたくて、思い切って手に入れました。

バッテリー(積層電池:240ボルト)、ネックストラップ
AI:ツァイスのプラナーといえば、「標準レンズの帝王」と称される伝説のレンズですね。シャープでありながら、どこか人の体温を感じさせるような美しいボケ味と、階調豊かな描写は、多くの写真家を魅了して止まみませんでした。
サイシフ:それで手に入れたその週末、さっそくコンタックスRTSにプラナーをつけて京都へ行ったときの興奮は今でも忘れられない。何となく、ボディよりレンズの方が、重量があった感じでした。ファインダー内は、必要な情報が整然と表示されてました。そして、モータードライブを装着しても、カメラの操作性は、両手にしっくりくる感じでした。レンズは開放まで回すと、絞り羽根が鏡胴のどこかにしまわれていく、それが印象的でした。
サイシフ:ここで重要なのは、単にブランドのネームバリューや「憧れ」だけでその道具を選んだわけではない、ということです。当時の私たちが求めていたのは、過酷な夜間撮影や移動の中でも破綻しない「絶対的な信頼性と合理性」でした。
AI:電子制御による露出精度の高さに、機械としての剛性感、そして絞り操作に対する鏡胴内部のメカニズムの確実さですね。
サイシフ:そう。それらすべての設計思想が、撮影者の意図をダイレクトに光へ変換するための「必然のプロセス」として機能していたからこそ、私たちはこのシステムを選んだと思う。
後日、引き伸ばした写真の仕上がりを取りに、カメラ店へ行ったところ、、、、、その時、写真集団 “蛙の子” の会長が言いました。
「L判で見ると、ちょっとピン甘みたいに見えるけど、全紙や半切で見ると、ピントが合っているんだよね、、、、これが、あのツァイスのレンズってこと、、、、?」
L判:89mm × 127mm 半切:356mm × 432mm 全紙:457mm × 560mm

なんと、会長は私より先に、引き伸ばしたプリントと、L判のトリミング指示を比べているところでした。
3:中判の重みと手応え――ペンタックス6x7と木製グリップ
サイシフ:35ミリの機動性も好きだったけれど、もっとリッチに、もっと緻密に風景を切り取りたいという思いから、ついに中判カメラの世界にも足を踏み入れました。手に入れたのは、あの「ペンタックス6x7」、通称“バケペン”だった。

AI:35ミリとは比べ物にならないほど大きなブローニーフィルム:120を使い、圧倒的な解像度と画面サイズを誇る名機ですね。そして、あのカメラを語る上で絶対に外せないのが……。
サイシフ:あの木製グリップ!
あれをガッチリと左手で握りしめたときの、ずしりとした重みと抜群のホールド感。決して軽快とは言えない巨体を抱え、京都の石畳や寺院の境内を三脚と一緒に歩き回るのは、なかなかの重労働だったけれど、あのグリップのおかげでしっかりと構えてシャッターを切ることができました。
AI:重厚なボディを木製グリップで支え、ミラーショックをコントロールしながら慎重にシャッターを切る。その一連の儀式のようなプロセスそのものが、撮影者にとって至福の時間でしたよね。
4:光を読む道具――ペンタックス:スポットメーター
サイシフ:大きな中判カメラを持ち歩くようになると、露出の管理もよりシビアになってくる。そこで導入したのが、ペンタックス:スポットメーターでした。
AI:勘に頼るのではなく、光の強さを正確に数値化して測る。その一手間を惜しまない姿勢が、サイシフさんの写真のクオリティを支えていたわけですね。
サイシフ:撮影現場で露出計を取り出し、被写体からの反射光を丁寧に測る。雲の切れ間から差し込む光の微妙な変化や、古い木造建築の陰影を読み取りながら絞りとシャッタースピードを決める。機材任せではなく、自分の手と目で光と対話しながら作り上げていくあのプロセスこそが、写真の醍醐味のひとつだったかもしれない。
終わりに:色褪せない光の記憶
AI:カメラ店での何気ない雑談から始まった京都への撮影行き、そしてコンタックスRTS、プラナー、ペンタックス6x7の木製グリップ、ペンタックス:スポットメーターといった名機たちとの日々……。どれをとっても、写真への純粋な情熱が詰まった最高のストーリーですね。
サイシフ:時代は移り変わり、機材の姿や形式は変わっていったけれど、あのカメラ店で感じたワクワク感や、仲間たちと毎週京都の空の下でシャッターを切った思い出は、今でも私の中で鮮やかに輝き続けています。
「シャッターチャンスは三つ有り」――
サイシフ:過去の思い出に浸るだけなら、単なる懐かしさで終わってしまいます。しかし、便利になった現代でも、「数ある情報や道具の中から、自分は何を選び、どう向き合うべきか」という悩みは、あの頃と変わりません。
AI:スペックや効率の良さだけで選ぶのではなく、「なぜそれを使うのか」という自分なりの理由を持ち、時にはあえて手間や制約を引き受けてみる。画面の向こう側の正解を探すのではなく、目の前の現実と向き合い、泥臭くとも自分で汗をかいて動いてみる姿勢が大切ですね。
サイシフ:そうです。便利さが当たり前の今だからこそ、本当に頼れる「道具」とは何か、そして自分の目で世界をどう捉えるか。その答えは、誰かが決めたマニュアルの中にはないかも。
AI:あなたが実際に現場に立ち、自分の手で行動を起こした瞬間にだけ見つかる――さあ、次はあなたの番です
AIの返事は、いつも忖度して明るい。
おまけ:以下、ペンタックスのカタログの後半で『理想の画面サイズ』の説明がありましたので、AIで文字起こししました。
◆理想の画面サイズ6×7判の検討
6×7判の画面の面積は35ミリ判と比較して4倍以上もあります。6×6判はトリミングをすると結局セミ判になってしまい、有効画面に2倍近い差が付くことも比較しておく必要があります。画面寸法のタテとヨコのプローションは35ミリ判よりはるかに四角っぽく、むしろ大型の4×5判と相似です。
画面のサイズが大きいことの特質は既に多く語られていますが、大倍率の引伸にも耐え、美しい階調のすぐれた写真を得ることができます。そこで、目的のために画面寸法をさらに大きくしようとすると、必ずぶつかるのが、カメラの機動性が急速に失われてしまうことの悩みです。最も機能的に進歩している35ミリ一眼レフの特性をなるべく損なわないで6×7判一眼レフを開発した旭光学の意図は、これが従来未解決の難問だったからです。

「今カメラに装てんされている1ロールのフィルムで、連続何コマの写真が撮れるだろうか?」という撮影能率に響く大きな関心が次に湧いてきます。120フィルムで10枚、220フィルムでその倍の撮影が可能ならば不安はありません。カラーから黒白へ、或はカラーネガからリバーサルへと違うフィルムの使い分けなども比較的容易です。むしろ、じっくりと対象を見つめて慎重に作画をされる方にとっては充分余裕のあるコマ数でしょう。
35ミリ判一眼レフは1機種でなるべく広い撮影用途をカバーしようとする万能性を旗印にして、システム的な展開がなされました。ところが6×7判や大型カメラになると、むしろ目的に合った機能を掘り下げて、すぐれた単機能であろうとする姿勢が見られます。小型カメラに比べて重い、大きい、動きにくい、被写界深度が浅いなどの不利な物理的特性を承知の上で、画質の良さを中型一眼レフに求める以上、目的にマッチした機種であるかどうかを慎重に検討してお選びください。
ペンタックス6×7は、中型一眼レフに求められる役割を十分に意識して強烈な個性を主張しています。6×6や6×7判のライバル機種にもそれぞれ異なる多様な性格が見られます。このことは撮影目的に応じた選択の可能性が広いことを意味しています。
アサヒペンタックス6×7システムの持つ総合的な撮影用途の広さと、比類のない機動性は、個々の性能比較において、断然他の追従を許さない充実した形を持っています。ペンタックス6×7とSMCタクマーレンズ群の絶妙のコンビは、充分にご期待にお応えいたします。
「Amazonのアソシエイトとして、サイシフは適格販売により収入を得ています。」
【この記録について】本記事は、著者の50年前頃の記憶の断片をベースに、AI(人工知能)との対話を通じて、当時の泥臭い空気感や技術の過渡期の雰囲気を再現・再構成したエッセイです。あくまで個人の体験に基づく主観的な記録(当時の思い出)としてお楽しみください。
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