「なんでそんなこと言うの?」を「何を伝えたいの?」に変えたら、行動の裏側にある「本当の想い」に気づけた
なぜ、一生懸命に紡いだはずの言葉が、大切な相手の心に届かないのか?
もしかするとそれは、私たちが目に見える「行動」や「言葉」の表面だけを受け取り、発信し、その奥にある一番大切なものを見落としているからかもしれません。
毎日SNSで発信をしていても、仕事でコミュニケーションをとっていても、日常の人間関係でも。
私たちはつい、「いいねの数」や「相手が言った言葉」「相手がとった態度」といった、目に見えるものだけで世界を判断してしまいがちです。
でも、本当に大切な想いは、いつだってその「裏側」に隠れています。

こんにちは、向井咲笑です☺️
普段はフリーランスデザイナーとして日々活動しています。

私は今でこそ、人と人を紡ぎ、考え方やプロセスを大切にしながらお仕事をさせていただいていますが、もともとは「自分のやりたいこと」が何なのか、全くわからない人間でした。
「何か夢中になれるものを見つけたい」
「でも、何をすればいいのかわからない」
そんな思いを抱えながら手探りでデザインの世界に飛び込み、
クラウドワークスなどで企業様の案件を少しずつ積み重ねてきました。
その過程で経験した「うまくいったこと」だけでなく、何度も繰り返した「つまずき」や、そこから「変えてきたこと」について、今日は少しお話しさせてください。
正解をお伝えするのではなく、今同じように悩んでいる方が「自分で考えて選べるようになる」ための、ひとつの視点やヒントになれば嬉しいです
【仕事の取り方に悩んでる人へ】
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今日は、私がこれまでの経験の中でつまずき、そして見つけた、人間関係やコミュニケーションのあり方が大きく変わる一つの「視点」について、お話しさせてください。
やりたいことが何一つなかった私
少しだけ、私の過去の話をさせてください。
今の私はフリーランスのデザイナーとして、誰かの「叶えたいこと」を一緒に形にしていくお仕事をしています。
こうしてお話しすると、「昔から目標があって、まっすぐに自分の道を進んできた人」のように思われるかもしれません。
でも実は、少し前までの私は「やりたいこと」なんて何一つ持っていませんでした。
周りの友人たちが生き生きと仕事をし、趣味に没頭し、自分の人生を楽しんでいるように見える中で、私だけが取り残されているような感覚。
「私には何もない」「夢中になれるものが見つからない」。
そんな焦りだけが募り、毎日ただ漠然とした不安を抱えて過ごしていました。
そんな私が、もがくようにして少しずつデザインの勉強を始め、「作る楽しさ」を知り、念願だったフリーランスとして独立できたとき。
私はこれでやっと、自分の好きなことで楽しく仕事ができると思っていました。

最初にぶつかった「見えない壁」
しかし、現実はそう簡単ではありませんでした。
独立して最初につまずいたのは、デザインのスキルやツールの使い方ではありませんでした。
それは、「人と人とを紡ぐコミュニケーション」だったんです。

これまで数十件のクライアントさんと関わらせていただく中で、私が一番悩んだのは、修正依頼やご要望への向き合い方でした。
「ここはもっと目立つように、赤で大きくしてください」
「なんかちょっと違うんですよね。もっとポップで派手な感じにできませんか?」
駆け出しだった当時の私は、そんな言葉を受け取るたびに、心の中で少しだけ反発していました。
「せっかくコンセプトを考えて、綺麗なバランスで作ったのに、なんでそんなこと言うんだろう?」
「それをやったら、素人っぽくなってしまうのに」と。
相手の「修正指示」という表面的な行動だけを見て、自分のデザインを否定されたような気持ちになり、相手を心の中で責めてしまっていたんです。
「なんでプロの意図を分かってくれないの?」と。
あなたの周りにも、こんな人はいませんか?
ここまで読んでくださったあなたも、こんなふうに感じた経験はありませんか?
仕事で理不尽な要求をしてくる上司。
良かれと思ってやったことに不満を言うパートナー。
SNSで冷たい言葉を投げかけてくる人。
「なんでそんなことするの?」
「なんでそんな言い方しかできないの?」
私たちはどうしても、相手の「目に見える行動」に対して反応し、疲弊してしまいます。
私もそうやって、どうすれば自分の正しさを証明できるかばかりに意識が向いていた時期がありました。

でも、ある日、ふと見た一つのCMが、私のそんな凝り固まった価値観を優しく解きほぐしてくれたんです。
「サンタさんに会いたい!」女の子の本当の理由
それは、クリスマスの時期に流れていた、ある企業の素敵なCMでした。
この物語を見たとき、私は思わずハッとさせられました。
主人公は、小さな女の子です。
彼女は「サンタさんに会いたい!」という一心で、クリスマスの夜、いろんな計画を立てていました。
サンタさんが通る道にちょっとした仕掛け(罠のようなもの)を作ってみたり、部屋の隅に隠れて、眠い目を必死にこすりながらじっと待ち構えたり。
その一生懸命な様子を見ている家族や、私たち視聴者は、最初はみんなこう思います。
「きっと、本物のサンタさんを自分の目で見たいんだな」
「子どもらしい、無邪気で可愛らしい理由だな」と。
だって、子どもがクリスマスに夜更かしをする理由なんて、それ以外に思いつかないからです。
でも、彼女が夜遅くまで眠らずに起きていた本当の理由は、全く違いました。
彼女がサンタさんを捕まえようとしていたのは、自分のためじゃなかったんです。
「サンタさんに、“お母さんへのプレゼント”を直接頼むため」
その子が起きていた理由は、自分へのご褒美をもらうためではなく、毎日忙しく働いて、いつも頑張っている大好きなお母さんを笑顔にしたいという、優しくて温かい想いからでした。
行動の奥にある「想い」に気づくということ
このCMを見たとき、なんだか胸の奥がぎゅっと締め付けられるような気がしました。
私たちは普段、どれほど「目の前の行動」だけで物事を判断してしまっているでしょうか。
夜更かしをして、部屋に罠を仕掛けている子どもを見れば、普通の大人なら「早く寝なさい!なんでそんなことするの!」と叱りたくなるかもしれません。
でも、その行動の奥には、その子なりの切実な想いや、不器用な優しさ、そして深い理由が隠れていたんです。
だからこそ大切なのは、「なんでそんなことするの?」と表面的な行動を責めることではありません。
「この人は、何を伝えたかったんだろう?」と、その裏側を見てあげることなんだと、このCMは教えてくれました。

「なんで?」を「何を?」に変えたとき
この視点を持ったとき、私の中で、過去のクライアントさんとのやり取りが全く別のものに見えてきました。
「もっと赤で大きくしてほしい」
「もっと派手にしてほしい」
その言葉は、私を困らせたいわけでも、私のデザインを否定したいわけでもありませんでした。
「自分が心を込めて作ったこのサービスを、なんとしても必要としている人に届けたい」
「でも、今の発信力では誰にも気づかれないかもしれないという不安がある」
そんな、ご自身の事業への強い情熱と、見えないプレッシャーに対する少しの不安。
それが、「赤くして」「大きくして」という言葉に変換されて出てきていただけだったんです。
それに気づけたとき、私は「なんでこんな指示を出すの?」と苛立つ自分を手放すことができました。
代わりに、「この人は、このサービスを通して何を伝えたかったんだろう?」と考えられるようになったんです。

正解を与えるのではなく、一緒に選んでいく
相手の本当の想いに触れることができれば、返す言葉も自然と変わります。
「それをするとバランスが崩れます」と専門家として正論をぶつけて壁を作るのではなく。
「そのサービスへの熱い想い、すごくよく分かります。より多くの人に届けるために、ただ赤くするのではなく、あえてこういう余白を作って目を引くアプローチにしてみませんか?」と。
相手の想いを受け止めた上で、自分で考えて選べるようになる

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