『未来を想い描いて(仮)』#16
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ガルドが、ついにダンジョンの宝箱を開けた。中を2人で覗き込むと、一目でレアアイテムと分かる大剣と金銀財宝がぎっしりと詰まっていた。
「《姉さん》!やりましたね!これであっし達はしばらく食うのに困らないですね!」
アンは、大剣を鑑定にかけた。
「ガルドさん、この大剣、《アイアンブレーカー》っていうらしいけど、使えるか?」
「あっしは、剣士じゃないし、STRも低いから、こんな重い大剣は使いこなせませんぜ!」
「そうか。私も無理だな。」
「……ちょっと考えがあるから、私に預けておいてくれるか?」
「あっしには、無用の長物なので、《姉さん》が使ってくだせぇ」
「そうか。ありがとう」
「あと、この財宝だけど、私は異次元収納を持ってるので、とりあえず、私が保管しとくのでいいか?」
「《姉さん》、ちゃんと、あっしの分もとっておいてくださいね!」
「ちゃんと、半分はガルドさんの分だから、安心しろ!」
「《姉さん》は、命の恩人ですから、信じてますよ!」
「で、この宝箱って、時間が経つと復活するのか?」
「多くのダンジョンでは、数日から数週間で復活するものがほとんどです」
「ただ、この大剣のようなレアアイテムは、一度きりしか出ないものがほとんどです」
「なら、復活までの時間を計測しておけば、定期的にお宝をゲットできるってことだな」
「それはそうですけど、そんなうまくいきますかね?」
「アイアンゴーレムをまた戻しておけば、近場の冒険者ギルドの冒険者では手出しできないんだろ?」
「そうなんですけどね。アイアンゴーレム、また戻すんですか???」
「その方が、宝箱を守ってくれるだろ?」
「そりゃそうですが……《姉さん》……」
「ガルドさんが冒険者ギルドに戻って、急に羽振りがよくなったら、宝箱を開けたんじゃないかって疑われるかもしれないだろ?」
「だから、ガルドさんは命からがら逃げ出した、ということにしておいてくれないか?」
「はぁ……」
「その方が、私たちが定期的に宝箱の中身を取り出してるなんて疑われないだろ?」
「《姉さん》は、どこまで先のことを考えてるんですか?」
「ちょっと、物事の流れを考えてるだけだよ?」
「ガルドさんが普段利用している冒険者ギルドはエルヴァだったっけ?」
「そうです」
「そこに戻ると、厄介だから、その次に近い街はどこになる?」
「王都ルヴェインか、匠の街フェリア、それか海沿いの水晶の街クリスタですかね」
「いきなり王都だと、我々の身なりも浮いてしまうかも知れないから、匠の街で装備を揃えて、それから王都へ向かおう」
「エルヴァを通り過ぎてフェリアに向かうとなると、馬車で丸5日ぐらいは掛かりますね」
「私の《穴掘り》飛行?結構速いから、馬車の6、7倍ぐらいの速度は軽く出るし、まっすぐ直線距離でいけるから、5時間ぐらいでつくんじゃないかな?」
「途中で1時間休憩入れても、6時間あれば着くよ、たぶん」
「あっしらがケツを痛くして5日も我慢しなければならないところを、6時間ですか???はぁ……」
「じゃあ、よければ、アイアンゴーレムを戻して、我々の地下通路への入り口も塞いで、匠の街フェリアに出発しよう!」
「……」

※ featuring シンフォニム「懸念が動かす」
「懸念、予測、計画」
※ このオリジナル創作小説をイメージしてSunoにつくってもらった曲です。
それぞれのことばが、
迷いながら創るあなたの、小さな創作のヒントでありますように。
#創作のヒント
#思考のヒント
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Photo: Unsplash
(c) s.f.出版
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