『未来を想い描いて(仮)』#9
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ホーンラビットやフォレストボアも倒し、肉も確保できたので、最初に目覚めた場所へ戻った。
3,000匹近いスライムを倒しているスライム牧場の底が、どうなっているのか気になっていた。
近づいても、辺りがスライムジュレで洪水になっている様子はなかった。
さらに近づいて見ても、日はすでに傾いており、竪穴の底まではよく見えなかった。
スキルポイントを5pt使い、《ライトボール》を獲得した。
目の前に、白く光る球体が浮かんだ。
動かそうとすると、メッセージが表示された。
《ライトボール》1個の操作には、INT10が必要です。
頭上で高速回転させていた《ウィンドカッター》14個を13個に減らし、《ライトボール》を動かせるようにした。
スライム牧場の底を照らすため、《ライトボール》を竪穴の中へゆっくりと沈めていった。
やがて、竪穴の底がキラキラと光を反射し始めた。
スライムジュレのかなりの部分は、土に吸収されたようだった。
その代わりに、砕けた魔石の無数の欠片が、《ライトボール》の光を四方八方へ反射していた。
ひとまず、大惨事になっていないことは確認できた。
《ライトボール》を竪穴の底に残したまま、食事の準備に取り掛かった。
《ウィンドカッター》を器用に使い、太い木材から平らな調理用の板を切り出した。《穴掘り》で適当な高さの土の台をつくり、この上に調理板を載せて、《異次元収納》から取り出したホーンラビットを置いて、捌き始めた。
角や毛皮や食用の肉片などに分け、すぐに使わないものは《異次元収納》にまたしまっておいた。
木の小枝を《ウィンドカッター》で適当な長さに加工して、肉を刺すための長めの串を何本かつくった。
「《ウィンドカッター》超便利だな!」
準備が出来たので、スキルポイント10ptを使って《ファイアボール》を獲得した。
スライム牧場を照らしていた《ライトボール》を解除して、肉を焼くのに適した大きさの《ファイアボール》を地表近くに固定した。
その周りの地面に、ホーンラビットの肉を刺した串を並べて立てていった。
ホーンラビットの肉に満遍なく火が通るように、たまに向きを変えながら、焼いていった。
火が通ったようなので、串を手に取って、肉を食べ始めた。肉そのものの味は悪くなかった。だが、ひと口食べただけで、塩とコショウが欲しくなった。
「早く、街に行かないと、味気ない……」

※ featuring シンフォニム「味気なさの周りで」
「頼りなさ、味気なさ、生き甲斐のなさ」
※ このオリジナル創作小説をイメージしてSunoにつくってもらった曲です。
それぞれのことばが、
迷いながら創るあなたの、小さな創作のヒントでありますように。
#創作のヒント
#思考のヒント
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Photo: Unsplash
(c) s.f.出版
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