『見えないつながりとともに(仮)』#9
『見えないつながりとともに(仮)』あらすじ
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バブル「今日の報告はどんな感じ?」
トーカ「ビリーさんとルナさんが、ココさんの拠点の向かいで、執事風の男たちが猫を集めていることに気づいたようです」
バブル「もう、そこまで気づいたんだ」
トーカ「はい。ココさんの拠点の1階にあるカフェ《ミエル・ミネット》で、ふたり仲良くココプリを食べながら、向かいの建物を張り込んでいました」
サーシャ「ふたりは恋仲なの?」
トーカ「いえ。ルナさんが、ビリーさんにココプリを奢らせていただけのようです」
サーシャ「なぁーんだ」
ナナ「トーカ。ココに『さん』なんていらないからね」
トーカ「はい、ナナさん」
ナナ「私は『さん』をつけるの?」
ココ「ココも、たまにはカフェでココプリ食べてみたいな」
全員「拠点で十分食べてるでしょ!」
ココ「お店で食べるココプリは、また違うかもしれないよ?」
イチカ「私たちも表番のときには、《変装》スキルを使って外に出ていますから、たまにはカフェでお茶くらいしたいですね」
ニーナ「でも、みんなの買い物リストを集めて、買い出しをして、それぞれの拠点へ届けていると、結構時間が経っちゃうんだよね」
バブル「人数も増えたし、表番を1人ではなく、2人に増やして回していったらどうかな?」
バブル「毎回、違う人とペアを組むように調整すれば、いろいろ楽しめそうだよね」
ナナ「えっ? ココとも組むの?」
ココ「ココナナ?」
ナナ「ココプリみたいに言うな!」
全員「(笑)」
バブル「話を元に戻そう」
バブル「もう、そんなところまで掴んでるんだね。やっぱり、ビリーは只者じゃないよね」
トーカ「ビリーさんの独り言を聞いていると、猫たちの動きをすべて掴んでいるようにも感じるんです……」
全員「えっ? どんなスキル?」
ココ「でも、猫を捕まえてるのはルナだけなんでしょ? 何で?」
トーカ「ビリーさんは、クラスメイトから、たまに『のろまのビリー』と揶揄われているので、足が遅いのではないでしょうか」
バブル「そうかもしれないね。でも、ビリーは、とんでもないスキルを隠し持っていそうだね」
バブル「トーカ。引き続き、ビリーの調査をよろしくね」
トーカ「了解です」
イチカ「それでは、私から、向かいの建物について報告します」
イチカ「ココの拠点の向かいに、ときどき訪れている少女は、フェリス男爵の次女、リリア様です」
イチカ「執事風の男たちは、男爵家に仕える執事たちです。執事長のセバスチャンも、常に同行しています」
イチカ「男爵家の居城には、集められた猫たちが飼われている部屋があります。リリア様は、そこで猫たちと時間を過ごしているようです」
サーシャ「じゃあ、今回の猫騒動は、リリア様が原因ということだね」
イチカ「実は、リリア様が悪いということで、簡単に片づけてしまうには、少し事情が複雑なんです」
バブル「事情が複雑?」
イチカ「理由は、まだ分かりません。ただ、リリア様は男爵家の中で、家族から冷ややかな目を向けられています」
イチカ「他の子供たちとは、扱われ方もかなり違うようです……」
バブル「そんなことが……」
イチカ「幼い頃からリリア様の面倒を見ている執事長のセバスチャンは、リリア様が街へ出たとき、猫たちを愛おしそうに眺めていることを知っています」
イチカ「猫を集めているのは、リリア様の指示というより、セバスチャンが、リリア様に少しでも安らかな時間を過ごしてもらいたいと考えた結果のようです」
誰も、すぐには言葉を返せなかった。

※ featuring シンフォニム「情報が深める」
「深層、多層、表層」
※ このオリジナル創作小説の世界観から、Sunoで生成した楽曲です。
それぞれのことばが、
迷いながら創るあなたの、小さな創作のヒントでありますように。
#創作のヒント
#思考のヒント
『見えないつながりとともに(仮)』索引
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Photo: Unsplash
(c) s.f.出版
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