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語学留学は大学受験に有利になる?有利になる子・ならない子がいるという話【全4回シリーズ②】

全4回シリーズ「語学留学のリアル」の第2回です。

今回のテーマは、多くの人が気にしている「大学受験への影響」について。

結論から言うと、語学留学の経験が受験に有利に働くかどうかは、どの入試方式を使うかによってまったく違います。

しかも、同じ総合型選抜を受けたとしても、有利になる人とならない人にはっきり分かれます。

「留学すれば受験にプラスになるはず」と漠然と考えているご家庭ほど、この分かれ道を知らずに進んでしまいがちなので、今回はできるだけ具体的にお話ししていきますね。

一般選抜では、実はほとんど関係がない

まず知っておいてほしいのは、学力試験を中心とした一般選抜において、語学留学の経験そのものが直接的な加点要素になることはほとんどない、ということです。

「留学した」という事実だけで試験の点数が上がるわけではありませんし、むしろ数週間から数か月、日本の学校を離れることで、受験対策の時間が減ってしまうという側面もあります。

一般選抜を軸に考えている人であれば、語学留学は「英語力や視野を広げるための経験」として捉え、受験勉強とは切り離して考えておいた方が、ズレのない準備ができると思います。

総合型選抜・学校推薦型選抜では「武器」になり得る

一方で、学力試験だけでなく「主体性」「異文化理解力」「コミュニケーション能力」などを多角的に評価する総合型選抜や学校推薦型選抜では、話が変わってきます。

多くの大学が掲げるアドミッション・ポリシーには「グローバルに活躍できる人材」といった文言が含まれていて、未知の環境に飛び込み、多様な価値観の中で何かを感じ取った経験は、このポリシーと相性がいいんですね。

実際、文部科学省の追跡調査では、英検やTOEFLなどの外部英語試験を利用して入学した学生は、利用せずに入学した学生よりも入学後の成績(GPA)が高い傾向にあるというデータが出ています。

こうしたデータが、総合型選抜や外部試験を活用した入試の広がりを後押ししている面もあるんです。

つまり、留学経験や英語力そのものを評価する土壌は、確実に広がってきているということですね。

実際、TOEFLやIELTS、英検のスコアを出願条件や加点対象にする大学は年々増えていて、こうした外部試験のスコアメイクを兼ねて語学留学を活用する家庭も増えている印象があります。

ただし「行っただけ」では評価されない、という落とし穴

ここで大事な注意点があります。

総合型選抜で問われているのは、留学した国や期間そのものではなくて、「そこで何を感じ、どう考え、それが志望する学部でどう活きるのか」という一連のつながりです。

数週間の語学留学の場合、特に次のようなケースは「アピール不足」と見なされやすいので注意が必要です。

・親に勧められるまま参加し、現地でも日本人同士で固まって過ごした
・「視野が広がった」「良い経験になった」といった感想止まりで、具体的に何を乗り越えたのかが語れない
・留学経験と、志望する大学・学部との必然性がつながっていない

面接や志望理由書では、こうした部分がかなり深く掘り下げられます。
「(留学に)行った」という事実だけでは、残念ながら評価にはつながりにくいんですね。

逆に評価されやすいのは、現地で感じた小さな違和感や疑問を掘り下げて、帰国後も自分なりに調べたり行動したりしているケースです。

「なぜ現地の学校はこうなんだろう」「日本との違いをもっと知りたい」といった小さな引っかかりを放置せず、自分の言葉で語れるところまで育てているかどうか。
これが評価される・されないの分かれ目になっていることが多いです。

国内で深く活動した受験生の方が、評価されることもある

これは意外に思われるかもしれませんが、受動的な短期留学よりも、国内で生徒会活動やボランティアに打ち込み、自ら課題を見つけて行動してきた受験生の方が、総合型選抜で高く評価されるケースは実際にあります。

留学パパが書き下ろした書籍『中高生の海外留学〜知るたび、自分と未来が広がる本』でも触れていますが、短期留学を経験したとしても、英語力や学びの深さだけで勝負できるレベルになる人はごく一部です。
帰国後は、留学していない他の生徒と同じ土俵で受験に向き合うことになる人がほとんどなんですね。

これは決して「短期留学に意味がない」という話ではありません。

ただ、留学経験そのものが自動的に評価される魔法のカードではなく、他の活動と同じように「中身」で勝負が決まる、という当たり前の事実を知っておいてほしいんです。

だからこそ、「留学させたから安心」ではなく、留学中・留学後にどう過ごすかまで含めて考えることが大切だと僕は思っています。

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数週間の語学留学だからこそ、事前の目的設定がものを言う

同じ数週間の語学留学でも、「何のために行くのか」を渡航前にどれだけ具体的に言葉にできているかで、帰ってきてからの語れる中身は大きく変わります。

例えば、現地で気になったことを一つ深掘りする、現地の学生や先生に自分から質問をしてみるといった、小さな行動の積み重ねが、後々「感想」ではなく「経験談」として語れる材料になっていきます。

逆に言うと、これは短期留学であっても十分に可能なことなので、期間の長さだけで諦める必要はありません。

ただ、正直なところを言うと、数週間という短い期間の中で「課題を見つけて、行動して、振り返る」というサイクルを一人でやり切るのは、大人が思う以上にハードルが高いことも事実です。

だからこそ、渡航前の目的設定の段階で、周りの大人がどれだけサポートできるかが、地味に大きな差を生むんですね。

「充実した語学留学をしたい」と考える人へ

今回お話ししたように、語学留学を受験の武器にできるかどうかは、行く前からの目的の持ち方と、帰ってきてからの振り返り方次第です。

この設計をどう組み立てるかは、ご家庭だけで悩むよりも、一度誰かと一緒に整理してみる方が見えてくるものがあります。

ニュージーランドやカナダへの高校留学を専門にサポートしているFED Study Abroadでは、皆さんの目的や状況に合わせて留学設計のお手伝いをしています。
無料相談・無料カウンセリングも受付しているので、気軽にご相談くださいね。

アメリカの大学留学経験者であり、娘の高校留学を応援してきた親の立場の留学パパと、15歳で英語力ゼロからカナダの高校に留学したエリンが、皆さんの不安や疑問について、一緒に考えていきます。

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次回は、「円安時代の語学留学、結局いくらかかるのか」という、多くの保護者が一番知りたいであろうお金の話をします。
国ごとの費用のリアルな差を、具体的な数字でお伝えしますので、楽しみにしていてください。

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