「本当に安全で快適?」カナダとニュージーランドの暮らしを比べてみた【カナダvsNZ高校留学:全5回シリーズ④】
この記事は、カナダとニュージーランドの高校留学を5つの視点で比べていく全5回シリーズです。
今回はその第4回、テーマは"暮らしの違い"について。
「うちの子が行く国って、本当に安全なのかな…」
どちらの国も"治安のいい留学先"として紹介されることが多いですが、実際に暮らしてみると見えてくる差というのが確かにあります。
今回は、治安・時差・気候・環境という視点で、カナダとニュージーランドを具体的に比べていきます。
最新の「世界平和度指数」で見ると、NZとカナダには意外な差がある
毎年発表される"グローバル・ピース・インデックス(Global Peace Index)"は、世界各国の平和度・治安を数値化した調査です。
2025年版では、ニュージーランドが世界3位(スコア1.282)、日本が12位(1.440)、カナダが15位(1.491)という結果が出ています。
「どちらも世界トップレベルの安全な国」という紹介は間違いではありませんが、同じトップクラスでも数字の差は少しずつ広がってきています。
同調査ではカナダについて、北米・中米地域の中で治安の悪化が目立つ国のひとつとして指摘されています。
もちろん日本と比べても全体として安全な環境ですが、都市部のエリアや時間帯によっては注意が必要な場面があるという点は、知っておいてほしいと思います。
「どちらも安全」とひとくくりにするのではなく、最新のデータを確認した上で判断するのがおすすめです。
時差が「3〜4時間」か「16〜17時間」かで、暮らしの感覚がかなり変わる
留学中の精神的なつながりという意味で、意外と見落とされがちなのが時差です。
日本とニュージーランドの時差は3〜4時間で、ニュージーランドのほうが進んでいます。
子どもがニュージーランドで夜8時に電話したいとき、日本はちょうど夕方5時。
親が仕事から帰ってくる時間帯とぴったり重なるので、気軽に連絡しやすい環境です。
一方、カナダ・ブリティッシュコロンビア州(バンクーバーなど)の時差は日本との間で冬16〜17時間、夏も15〜16時間あります。
バンクーバーで夜8時に電話しようとすると、日本は翌日の午後1時です。
親が仕事中という状況になりやすく、「ホームシックがきつい夜に気軽に声を聞きたい」という場面でかなりハードルが上がります。
この時差の差は、数字以上に留学生の心理的なしんどさに直結することがあるんですね。
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ニュージーランドで暮らすとき、知っておいてほしいこと
ニュージーランドは南半球にあるため、日本と季節が逆です。
日本の夏(7〜8月)に渡航すると、現地はちょうど冬。
寒い時期に新しい生活をスタートさせることになる点は、事前に知っておいてほしいポイントです。
もうひとつ覚えておいてほしいのが紫外線の強さです。
ニュージーランドは、地球の公転軌道・南半球のオゾン量・大気の透明度という複合的な要因から、北半球の同じ緯度と比べて約40%紫外線が強いとされています(出典:New Zealand Science Learning Hub、NIWA)。
夏は曇りの日でも油断できないほどで、日焼け止めが生活必需品になるんですね!
都市の規模は日本と比べるとこぢんまりとしていて、静かで自然豊かな環境が中心です。
刺激を求めるタイプのお子さんには「退屈」と感じる時期があるかもしれません。
一方、日本人コミュニティが少ない分、英語環境に自然と飛び込まざるを得ない状況が続くので、語学面での成長スピードは上がりやすい傾向があります。
「最初の1〜2か月は孤独を感じたけど、それが英語力の伸びにつながった」という声は、NZ留学経験者の中でよく聞く話です。

カナダで暮らすとき、知っておいてほしいこと
バンクーバーをはじめカナダの主要都市は、世界でも有数の多文化都市です。
さまざまな国籍の人々が暮らしていて、多様な刺激を受けられる環境があります。
ただ、バンクーバーは日本人コミュニティと日系の飲食店・施設が多く、日本語だけで生活できてしまう場面が生まれやすいという側面もあります。(特に大人の留学ではよく聞かれます)
便利な反面、日本人留学生にも人気があるため、郊外の学校に比べると「日本人が多いな。せっかく留学に来たのに英語を使う機会がなかなか増えない」と感じる人も一定数います。
気候面ではバンクーバーは比較的温暖ですが、冬の雨季が長く日照時間が短いのが特徴です。
内陸部(アルバータ州など)では冬に零下20度を下回る本格的な寒さが来ます。
日が短くなる時期に気分が落ち込みやすくなる留学生は少なくないので、うちの子は寒さや暗さに強いかどうか、家族で話しておくといいと思います。
どの州・学区を選ぶかによって気候の体感はかなり変わるので、「カナダ=寒い」で一括りにしないことも大事なポイントです。

「どちらの環境が合うか」で考えてみてほしい
今回は、カナダとニュージーランドの暮らしの違いについてお話ししました。
治安の数字・時差・気候・都市の規模、どれをとっても「どちらが正解」という話ではなく、自分の性格や家族とのコミュニケーションのスタイルで考えてほしい部分です。
「刺激と多様性の中で育ちたいか、静かな環境でじっくり英語と向き合いたいか」
「遠く離れていてもやれそうか、こまめに声が聞きたいか」
そのあたりで選択肢がかなり変わってくるんですね。
治安・時差・気候のどれも、事前に知っているかどうかで、渡航後の安心感がかなり変わります。
こうした暮らしの環境についてもっと詳しく知りたい方には、留学パパが書き下ろした書籍『中高生の海外留学〜知るたび、自分と未来が広がる本』をご覧ください。
「留学生活のリアル」をまとめているので、ぜひ手に取ってみてくださいね。

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