「1年300万円」と聞いても中身は全然違う? 留学費用を比べてみた【カナダvsNZ高校留学:全5回シリーズ③】
この記事は、カナダとニュージーランドの高校留学を5つの視点で比べていく全5回シリーズです。
今回はその第3回、テーマは"お金の違い"について。
「うちの子の留学、結局いくらかかるのか、説明を聞いてもなんだかピンとこないんです…」
留学相談でいちばん多い質問のひとつが、まさにこのお金の話です。
「年間300万円くらい」とよく耳にしますが、実はその"300万円"の中身は、カナダとニュージーランドでかなり違います。
今回はその内訳を具体的に見ていきます。
為替が変わるだけで数十万円単位で動く、という話
留学費用を考えるとき、意外と見落とされがちなのが為替レートです。
2026年6月時点では、CAD/JPYはおおよそ113〜114円、NZD/JPYはおおよそ91〜92円で動いています。
少し前まで想定されていたレートと比べると、ニュージーランドの円は下がり気味、カナダの円は上がり気味になっていて、ニュージーランド留学はやや割安方向、カナダ留学はやや割高方向に振れている、というのが今の状況です。
同じ予算で比較していても、為替が動くだけで実質の負担額が数十万円単位で変わってくるので、この"今のレート感"はかなり重要なポイントです。
留学は1年だけでなく2〜3年続くことが多いので、為替が動くたびに毎年の負担額が変わってくるという点も、頭に入れておきたいところです。
ニュージーランドの学費は安く見えても「隠れコスト」がある
ニュージーランドの公立高校の学費は、年間でNZD15,000〜20,000ほど。2025-26年度は4〜5%ほど上昇しています。
現在のレートで計算すると、学費だけでおおよそ140万〜180万円という感覚です。
ただ、ここに学費以外の費用が積み重なります。
入学金がNZD200〜1,000、制服が500〜1,500、スクールバスが1,000〜2,500、部活動などの課外活動費が800〜3,500、学生ビザの申請料がNZD850、さらに保険料も別途必要になります。
「学費だけ見て安いと思っていたら、合計すると思っていたより高くなった」というのは、よくある話なんですね。
保険料も加入するプランによって幅があるので、契約前に複数の学校やエージェントで見積もりを比較しておくと安心です。
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カナダは学区によって費用感がかなり変わる
カナダの場合、たとえばバンクーバーの学区では、留学生の学費が年間およそ$17,000CAD。
現在のレートだと、学費だけで190万円を超える計算です。
一方で、都市部から離れた学区では学費が抑えられているケースもあり、同じカナダでも"どの学区を選ぶか"によって費用感がかなり変わってきます。
また、公立校ではなく私立校やボーディングスクールを選ぶ場合は、学費がさらに大きく跳ね上がります。
「公立か私立か」も、費用を考えるうえで欠かせない軸のひとつですね。

3年間トータルで見るとどうなる?
ここまでの学費だけで、3年間の目安を出してみます。
ニュージーランドは年間およそ140万〜180万円なので、3年間で420万〜540万円ほど。
カナダ・バンクーバーの学区は年間およそ190万円なので、3年間で570万円程度です。
これはあくまで学費だけの数字で、ホームステイ代や生活費、保険料などは別途かかります。
とはいえ、学費だけでもこれだけの差が出るというのは、比較しておく価値があると思います。
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「総費用いくらか」を最初に確認してほしい理由
費用の話でもうひとつ伝えておきたいのが、"見積もりの出し方"の問題です。
ニュージーランドは入学金・制服・バス代・課外活動費・ビザ・保険と、それぞれが別立てになっているので、学費だけを提示されると全体像がつかみにくいんですね。
カナダも、どの学区・どの学校かによって学費が大きく変わるので、「カナダは年間〇〇万円」という概算だけでは判断できません。
どちらの国を選ぶにしても、「1年間でかかる総費用の内訳を書面で出してください」と最初に確認するのがいちばん確実です。
学費・生活費・保険・ビザ・その他の手数料まで含めた実額を、渡航前に把握しておくことが大切です。
エージェントに依頼する場合も、送金手数料への上乗せなど、見えにくいコストがないかどうかをきちんと確認してほしいと思います。
誠実なエージェントであれば、聞かれる前から全費用の内訳を自分から開示してくれるはずです。
逆に「大体これくらいです」でごまかしてくるエージェントは、後から追加費用が出てくるリスクがあるので、注意が必要です。

費用の"内訳"を知ってから比べたほうがいい
今回は、カナダとニュージーランドの費用面の違いについてお話ししました。
同じ"300万円前後"という数字でも、為替・学区・奨学金の有無によって、実際の負担感はかなり変わってきます。
「結局どっちが安いのか」ではなく、「自分の家庭にとって、どの組み合わせが現実的か」で考えてみてもらえたらと思います。
費用の話は、次回お伝えする「暮らし」の違いとも密接につながっています。
住む場所や生活スタイルによって、隠れたコストも変わってくるからです。
こうした費用の内訳をもっと詳しく知りたい方には、留学パパが書き下ろした書籍『中高生の海外留学〜知るたび、自分と未来が広がる本』をおすすめしています。
誰も教えてくれないリアルな情報をまとめているので、ぜひ手に取ってみてくださいね。

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アメリカの大学留学経験者であり、娘の高校留学を応援してきた親の立場の留学パパと、15歳で英語力ゼロからカナダの高校に留学したエリンが、皆さんの不安や疑問について、一緒に考えていきます。
無理な「押し付け」や「留学ありき」の話は一切しません。
ぜひお気軽にメッセージくださいね。

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