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「留学」って英語のため?実は偏差値のない世界で想像をはるかに超えた成長がある!【子どもの教育環境を考える④】

全5回のシリーズで、日本の教育環境を見つめ直し、中高生が海外で学ぶことの価値について考えています。

前回まで3回かけて、日本で起きていることを見てきましたが、今回はいよいよ、その先の話をさせてください。

「視野を広げてほしい」と言うけれど、日本にいる限り、誰も偏差値の外には出られない

「もっと視野を広げてほしいんです」

親御さんとお話ししていると、本当によく出てくる言葉です。

本を読ませる、ニュースを見せる、短い海外旅行に連れて行く。
どれも意味のあることだと思います。

ただ、帰ってくる場所は同じなんですよね。
同じ教室、同じ順位表、同じ「あの子より上か下か」という会話。

日本にいる限り、自分を測るための道具は変わりません。
そこが変わらなければ、知っていることが増えても、自分の見え方は変わらないんです。

高校留学がほかの経験と大きく違うのは、そこだと僕は思っています。
海外に出ると、偏差値という言葉そのものが通じません。

自分を測ってきた道具が、物理的に使えなくなるんです。

時間割も、放課後も、週末の予定も、誰も決めてくれない

海外の高校には、日本のような固定のクラスがない学校がたくさんあります。
何を学ぶのかを、自分で選ぶところから始まるんです。

数学をどのレベルで取るのか。
美術にするのか、演劇にするのか、木工にするのか。
放課後にどのクラブへ行くのか、そもそも行かないのか。
週末をどう過ごすのか。

誰も決めてくれませんし、誰も催促してくれません。
最初はここで戸惑う子がほとんどです。
日本では、時間割も宿題も進路の候補も、たいてい誰かが用意してくれていましたから。

でも、選んだ結果は全部自分に返ってくるんです。
面白そうな授業を選べば毎日が楽しくなるし、適当に選べば退屈な1年になる。

日本にいるうちは、この「選んだ人が結果を引き受ける」という経験がなかなかできません。
決められた時間割をこなすことが学校生活そのものだからです。

この当たり前を体で覚えることが、実はとんでもなく大きいんです。

自分の毎日を、自分でハンドルを握って動かしている。
その感覚が戻ってくるからです。

「一人でバスに乗れた」で、我が子の顔つきが変わる日がある

留学中の子から届く報告は、テストの点数の話ではありません。

一人でバスに乗れた。
スーパーで店員さんに聞いて、探していたものを買えた。
授業で手を挙げて、自分の意見を最後まで言えた。

大人から見れば、小さなことに見えるかもしれません。
でも本人にとっては、言葉も勝手も分からない場所で、自力で乗り越えた出来事なんです。

日本にいたときの自信は、たいてい点数と順位からできていました。
それが、生活の中の手応えに置き換わっていく。

点数は誰かがつけるものですが、この手応えは誰にも取り上げられません。順位でしか自分を測れなかった子ほど、この変化は大きいと感じています。

それから、もう一つ。

できないときに「助けて」と言えるようになる子が多いんです。
一人では無理だと認めて、人に頼る。

これは弱さではなく、知らない場所で生きていくために欠かせない力なんですよね。

誰も自分の偏差値を知らない教室では、キャラを作る必要がない

第1回で、中学生の64%が友達の前でキャラを作っている、という調査を紹介しました。
海外の教室では、この演技があまり必要になりません。

理由は単純です。
「みんなと同じ」という基準が、そもそも存在しないからです。

生まれた国も、話す言葉も、信じているものも、家庭の事情もバラバラ。
その中では、人と違うことが目立つ理由になりません。
成績で上下が決まる空気もありません。

評価のされ方も、テストの点数だけではないんです。
話し合いにどう参加したか、調べたことをどう発表したか、地域の活動に何をしたか。
失敗しても、そこから何を考えたかが見られます。

だから、手を挙げられる。
誰も自分の過去を知らないし、偏差値も知らない。

その場所で演じることをやめた子が、少しずつ本来の自分に戻っていく。

そういう場面を、僕は何度も見てきました。

帰国した子の54.4%が、将来やりたいことを変えている

この変化は、数字でも確認できます。

日本学生支援機構が留学経験者を追跡した調査では、54.4%が「キャリアの選択肢に変化があった」と答えています。
半分以上の子が、行く前と後で、進みたい方向を変えているわけです。
そして、およそ85%が「留学をほかの人にも勧めたい」と回答しています。

注目したいのは、変わったのが英語力ではなく“進みたい方向”だという点です。

海外で暮らすと、日本にいたときは知らなかった仕事や生き方に出会います。
現地で困っている人たちを見て、社会の課題に関心を持つ子もいます。
クラスメイトの家庭の事情を知って、進路の考え方が変わる子もいます。

日本にいれば、そもそも出会わなかった人たちです。
そういう出会いが、進路の話を「点数で行ける場所」から「自分がやりたいこと」に引き戻してくれるんですよね。

「将来の夢は?」と聞かれて黙り込んでいた子が、自分から進路の話を始める。
前回お伝えした「取り柄(自分の好きなことや才能)に出会う場所がない」という問題が、ここで一つ解けるんです。

留学したい理由の1位は、今でも「英語力」。でも、英語ができるのはもう当たり前

文部科学省の調査で高校生に留学したい理由を聞くと、1位は「語学力を向上させたい」で71.0%。 2位以下を大きく引き離しています。

多くの人にとって、留学はいまも“英語を習得しに行くもの”なんですね。

もちろん、長く海外で生活すれば英語力は伸びます。
それは間違いありません。

ただ、世界を見渡すと、母国語が英語でなくても英語を自由に使う人はいくらでもいます。
英語ができることは、もう“強み”ではなく“当たり前”になりました。

その先で必ず聞かれるのは、「で、あなたは何ができるんですか」「何を伝えたいんですか」です。

英語はゴールではなく、伝えるための道具でしかありません。

だから僕は、英語のためだけに留学するのは、少しもったいないと思っているんです。


次回は最終回です。

「留学はいい。でも、うちは受験があるので」
その一言で止まってしまうご家庭に、いま日本の大学入試で何が起きているのかをお伝えします。

中高生が価値観を大きく揺さぶられる経験ができるのが「海外留学」です。

娘の高校留学(カナダの高校に3年間)をきっかけに、親として様々なことを考え、家族で対話を重ねてきました。

そして、この8年間、YouTubeなどで情報発信するかたわら、同じような不安や疑問を抱える皆さんの応援をしてきました。

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留学の基礎知識から、英語力、生活の不安、そして親御さんの疑問まで、包み隠さず本音で語っています。 ぜひ手に取ってみてくださいね。

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また、これから本気で留学の準備を進めたい、具体的なプランや現地の情報を相談したいという方に向けて、無料相談・無料カウンセリングも受付しています。

アメリカの大学留学経験者であり、娘の高校留学を応援してきた親の立場の留学パパと、15歳で英語力ゼロからカナダの高校に留学したエリンが、皆さんの不安や疑問について、一緒に考えていきます。

無理な「押し付け」や「留学ありき」の話は一切しません。 ぜひお気軽にメッセージくださいね。

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