見出し画像

【寝かしつけに悩むあなたへ】“早く寝なさい”を言わなくていい夜がくる絵本「ねむねむさんがやってくる」

著者:ユ・ヒジン(Yu Hee-jin)
訳者:中井はるの
出版社:世界文化社(2023年)

眠たそうに眼をこすっているのに、なかなか寝付いてくれないときってないですか?
最近、眠りのイメージづけが有効だという記事を見てから、試してみていたのですが、2歳の息子には「眠りのイメージ」って、伝わらなかった・・・(;´д`)トホホ。

そんな時に見つけたのが、こちらの絵本。うちにも「ねむねむさん来てください!」って思ってしまいました(笑)



■「寝なさい!」はもう言わなくていい

子育てにおいて、夜の寝かしつけは多くの親が頭を悩ませる場面のひとつです。日本小児保健協会の調査(2022年)によれば、0~6歳児を持つ保護者の約70%が「寝かしつけにストレスを感じている」と回答しています【※1】。そんな中で注目を集めているのが、『ねむねむさんがやってくる』という一冊です。

韓国の人気絵本作家ユ・ヒジンさんが描き、日本語訳を中井はるのさんが手がけた本作は、「眠りを“しかる”のではなく、寄り添って“迎える”」という新しいスタイルのベッドタイム絵本です。


■「ねむねむさん」って、だれ?

本書の最大の特徴は、「ねむねむさん」というキャラクターの存在です。子どもにとって眠りは、“やめる”“がまんする”といった否定的なものになりがち。しかしこの絵本では、眠りを「やってくる、やさしい友だち」として描きます。

主人公の子どもが「もっと遊びたいよ〜」とベッドの中で騒いでいても、お母さんは怒りません。「ねむねむさん、そろそろ来てくれるかな」と語りかけるのです。

この語りかけは、絵本の中だけでなく、実際の子育てでも大いに応用できます。心地よい言葉で眠りを肯定的に捉えさせることで、子ども自身が自然と「ねむねむさんを迎える準備」をはじめます。


■科学的にも有効? 「眠りのイメージづけ」

この“ねむねむさん”という擬人化された眠りの友達は、認知行動療法でも使われる「イメージリハーサル療法(IRT)」のアプローチと共通する要素があります。

IRTでは、不安や悪夢を軽減するためにポジティブなイメージを繰り返し頭に思い描くことが有効とされており(※米国睡眠医学会誌 "Journal of Clinical Sleep Medicine", Vol. 6, No. 5, 2010【※2】)、子どもが「眠りは怖くない・心地よいもの」と無意識に刷り込んでいくには、こうしたイメージ誘導が非常に効果的です。


■教育学者・汐見稔幸氏も絶賛

この絵本には、東京大学名誉教授であり教育学者として著名な汐見稔幸氏もコメントを寄せています。

「なんとも、あたたかーい。“心地よさ”とは何か、それを明らかにしなければ、と気づかせてくれる人間学的な絵本だ」

ねむねむさんがやってくる - 世界文化社グループ汐見稔幸氏:教育家・東京大学名誉教授

汐見氏は子どもにとっての「安心感」や「快」の重要性を長年訴えており、本書の“お母さんの声かけ”がその典型であることを高く評価しています。

また、児童心理学においても、入眠前の安心感と保護者の存在が眠りの質に強く影響することが報告されています(厚生労働省「子どもの睡眠に関する研究報告書」2020年【※3】)。


■こんな家庭におすすめ

  • 寝る前にいつも大泣きされて困っている

  • 怒りたくないけど、つい「早く寝なさい!」と言ってしまう

  • 子どもとの関係を大切にしながら生活習慣を整えたい

  • おだやかであたたかい眠りの時間を作りたい

『ねむねむさんがやってくる』は、親の「こうしてほしい」と、子どもの「まだ遊びたい」の間に、やさしく橋をかけてくれる一冊です。


■絵本を“読み聞かせる”時間そのものが、眠りの儀式になる

本書を繰り返し読み聞かせることで、子どもにとって「この絵本=寝る準備」として定着していきます。米国睡眠財団(National Sleep Foundation)でも、入眠前のルーティンの重要性が繰り返し述べられており、絵本の読み聞かせは「安心感を与え、習慣化による入眠サインになる」とされています【※4】。


■まとめ

『ねむねむさんがやってくる』は、ただの「寝かしつけ絵本」ではありません。
それは、親子の関係を大切にしながら、心地よい眠りへの橋をかけてくれる絵本です。

眠りはしつけではなく、「ともだち」として子どもに届けるもの。
そんな新しい価値観を、あたたかく、静かに、そしてしっかりと伝えてくれる一冊です。


▼参考・出典

【※1】日本小児保健協会「幼児の生活習慣と育児の実態調査報告」(2022年)
【※2】Journal of Clinical Sleep Medicine, Vol. 6, No. 5, 2010, “Imagery Rehearsal Therapy for nightmares in children”
【※3】厚生労働省「子どもの睡眠に関する研究報告書」令和2年度
【※4】National Sleep Foundation: “Bedtime Routines for Children”,


PR:
読み放題なら
kindleunlimitedがオススメ!30日間無料で試せます!
音楽楽しみたいなら
こちら!無料体験実施中!


関連記事




いいなと思ったら応援しよう!

@Ryu / 診療情報管理士が伝える医療事務と時々子育て よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!