歩行器は赤ちゃんの歩行発達にどう影響するのか?
こんにちは、今日もつらつらと書き連ねていこうと思います。今
回は「歩行器が赤ちゃんに与える影響」についてお話しします。
最近では、さまざまなタイプの歩行器が市販されています。特にリング型の歩行器はよく見かけますよね。この歩行器が赤ちゃんの歩行発達に有効なのかどうかは、以前から議論されてきたテーマです。今回は、僕の見解をお伝えしながら、脳性麻痺の子どもに歩行器を使用することの意義についても考えてみたいと思います。
歩行器は歩行発達を促進する?それとも遅らせる?
まず結論から言うと、歩行器の使用は、一般的に健常な赤ちゃんの歩行発達を遅らせる可能性があるとされています。
研究によると、歩行器を使用することで歩行獲得が11日から26日遅れると報告されています(研究によって多少の差はあります)。また、歩行獲得の時期に変化がないとする研究もありますが、多くの研究では、運動発達に悪影響を及ぼす可能性があると示されています。
国や文化によっては、「歩行器を使って後悔している」という親の声も多く、運動発達にマイナスの影響を与えるとする報告が優勢です。
特に問題視されるのが、
• 姿勢制御の発達への影響
• 正常な歩行パターンの獲得を妨げる可能性
• 視覚的なフィードバック(自分の手足を見る経験)の不足
このような点から考えると、赤ちゃんが自分で姿勢をコントロールしながら重力に適応し、四肢を協調させて動くことは、運動発達において非常に重要だと言えそうです。
歩行器のメリットと注意点
とはいえ、歩行器には便利な点もあります。
例えば、歩行器に乗せている間は、子どもが危険な場所に行くリスクが減るため、親が少し目を離せるというメリットがあります。そのため、一概に「歩行器は悪い」と決めつけるのは難しいところです。
ただし、「歩行を獲得させるために歩行器を使う」のは、少し考え直したほうが良いかもしれません。
脳性麻痺の子どもに歩行器を使う意義
一方で、脳性麻痺の子どもにとって歩行器を使うことには、いくつかのポジティブな側面があると考えられています。
① 身体的・心理的な健康への良い影響
歩行器を使うことで、自分の力で移動する経験が得られ、楽しさを感じることができるため、心理的な充実感につながります。また、移動の自由度が増すことで、自信や自律性が向上し、社会参加の機会が増えるという報告もあります。
② 安定性の向上
特に、PCW(ポスターウォーカー) などの後方支持型歩行器を使用することで、体幹や下肢の安定性が改善される可能性が指摘されています。
③ 自分で姿勢をコントロールする機会を提供
PCWを使用することで、関節の進展を促しながら、自分の身体をコントロールする経験を積むことができます。これは、歩行の練習だけでなく、姿勢制御や運動の発達にもプラスの影響を与えると考えられます。
④ 日常生活への適応がしやすい
歩行器を使って移動することで、生活の中で自然と運動量が増え、必要な練習を積むことができるのも大きなメリットです。特に、日常生活の中で「歩行」を体験できることは、機能的なリハビリとしても非常に有効です。
まとめ
✅ 健常児にとって、歩行器は歩行発達を遅らせる可能性がある
✅ 特に姿勢制御や正常な歩行パターンの獲得に悪影響を与えるかもしれない
✅ 脳性麻痺の子どもにとっては、歩行器が自律性や社会参加を促すツールになる
✅ PCWの使用は安定性の向上やリハビリとしての有用性が期待できる
歩行器の使用については、「目的に応じて使い分ける」ことが重要ですね。健常児の歩行発達を促すために使うのは慎重に考えたほうが良いですが、脳性麻痺の子どもにとっては、適切に使えば大きなメリットがあると言えそうです。
「歩行器=悪」と決めつけず、それぞれの子どもの特性や状況に応じた選択をすることが大切ですね。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また!
