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脳性麻痺の歩行における多裂筋の重要性

こんにちは! 今日は「歩行における多裂筋の重要性」について話していこうと思います。
リハビリにおいて「歩行」を目標にすることはよくありますが、その中で意外と重要になるのが**多裂筋(たれつきん)**という筋肉です。

「多裂筋って何? そんな筋肉あったの?」と思う方もいるかもしれませんね。
また、セラピストの方々の中には、多裂筋の重要性を改めて考えたことで、子どもたちの歩行の安定につながったという方もいらっしゃると思います。
僕も、より良い歩行のためにこの筋肉の重要性を一緒に考えていけたらなと思っています。

では、早速いきましょう!

多裂筋とは? その役割とは?

多裂筋は、脊柱(背骨)を安定させる深層の筋肉です。
特に、腰椎や仙骨(骨盤の一部)に付着しており、姿勢を安定させたり、歩行時の体幹の回旋(ひねり)をコントロールしたりする重要な役割を果たします。

歩行においては、体が左右に適切に回旋することが必要ですが、多裂筋がうまく機能しないと、体幹の動きがぎこちなくなったり、無駄なエネルギーを使ったりしてしまいます。
その結果、歩行の効率が悪くなり、疲れやすくなったり、バランスを崩しやすくなったりするのです。


脳性麻痺児に多裂筋が働きにくい理由

脳性麻痺の子どもたちは、多裂筋をうまく使えていないケースが多いです。
理由はいくつかありますが、大きな要因として以下のようなものがあります。

  1. 未熟児で生まれることが多い
     脳性麻痺の子どもたちは、早産で生まれるケースが多く、特に妊娠30週未満で生まれた場合、筋肉の発達が遅れやすいと報告されています。
     本来ならば、お母さんのお腹の中でもう少し筋肉が発達するはずの時期に、すでに外の環境で成長しなければならないため、筋肉の発達が十分でないことがあります。

  2. 医療機器の影響
     NICUなどで医療機器を使用することで、高濃度の酸素管理が必要になる場合があります。
     これが筋肉の発達に影響を与えることがあり、本来「遅筋」として機能すべき筋繊維が「速筋」に置き換わるなどの変化が起こることもあります。
     その結果、姿勢を安定させる持続的な筋活動が難しくなることがあります。

  3. 神経の問題
     脳性麻痺の子どもたちは、脳から筋肉へ指令を送る神経経路(皮質脊髄路など)に障害があるため、適切なタイミングで筋肉を働かせることが難しくなります。
     その結果、座っているとすぐに体が崩れてしまったり、逆に過剰に姿勢を反らせてしまったりと、効率的な姿勢保持が難しくなります。

歩行時に見られる多裂筋の影響

脳性麻痺の子どもたちの歩行を観察していると、上半身を大きく揺らしながら歩くことがよく見られます。
これは、体幹の安定が不十分で、歩行時に適切な回旋運動(ひねり)ができていないことが原因の一つと考えられます。

本来、多裂筋がしっかり働くことで、歩行時の体幹の回旋がスムーズになり、重心移動が適切に行われ、足が出しやすくなります。
しかし、多裂筋が機能しにくいと、足を前に出す動作が非効率になり、結果として歩行がぎこちなくなったり、余計なエネルギーを消費してしまったりするのです。

どうすれば多裂筋を活性化できるのか?

では、どうすれば多裂筋をしっかり使えるようになるのでしょうか?

僕たちがよく使うのが、座位でのエクササイズです。
具体的には、

  • 背中を丸める → 伸ばす(背骨の動きを意識する)

  • この動きを3分間繰り返す

このようなシンプルなエクササイズでも、多裂筋が活性化されることがあります。

歩行練習だけでは不十分?

「歩行を上達させたいなら、とにかく歩けばいい」という考え方もありますが、僕は少し違う視点を持っています。

そもそも「効率的でない歩行」になってしまうのには理由があり、その一つが多裂筋の使いにくさです。
そのため、単に歩行練習を増やすだけではなく、まずは重力を除いた状態で適切に筋肉を働かせることが大切だと考えています。

とはいえ、**寝た状態(完全に重力がない状態)**では、多裂筋をうまく刺激するのが難しいため、座位の状態で少しだけ重力の負荷を感じながら動かすことがポイントになります。

まとめ

多裂筋は歩行の安定性に大きく関わる筋肉
脳性麻痺の子どもたちは、多裂筋をうまく使えていないことが多い
未熟児で生まれた影響や神経の問題が関係している
歩行を良くするためには、多裂筋の活性化が大事
座位でのエクササイズが有効

今回は、多裂筋の重要性についてお話ししました!
僕はInstagramやYouTubeでも、脳性麻痺のリハビリ情報を発信していますので、よければフォローよろしくお願いします!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また!

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