筋トレと姿勢
こんにちは。今日もつらつらと語っていこうと思います。今日のテーマは 「筋トレをすると姿勢が良くなるのか?」 です。
最近、「良い姿勢」がブームのようになっていますよね。その中で、姿勢を良くするための手段として 「筋トレ」 がよく取り上げられます。僕自身も筋トレをしていて、その魅力を実感していますが、果たして 脳性麻痺において筋トレをすれば姿勢が改善するのか? これについて深掘りしていきます。
結論:筋トレをしても姿勢は良くならない
最初に結論から言います。
筋トレをしても「良い姿勢」にはならない。
そもそも、「良い姿勢」とは何でしょうか?
一般的には、 背筋が伸びて、胸を張った姿勢 が「良い姿勢」とされていますよね。インスタなんかでも「良い姿勢=シュッと伸びた背中」というイメージが強調されがちです。
でも、本当にそれが 「良い姿勢」 なのでしょうか?
僕は 脳性麻痺の視点 から見ると、少し違うと考えています。
脳性麻痺における「良い姿勢」とは?
脳性麻痺において「良い姿勢」とは、次の動作に移りやすく、無理なく維持できる姿勢 のことです。
例えば、背筋を伸ばして胸を張った姿勢でも、そのまま歩き出すときに 一度猫背を経由しないと動けない なら、それは本当に「良い姿勢」とは言えません。
もちろん、結果として背筋が伸びて胸を張った姿勢が 動作につながりやすい ことはあります。でも、それが すべての人にとっての「良い姿勢」 ではないんですよね。
筋トレでは「良い姿勢」にならない理由
じゃあ、「次の動作に移りやすい姿勢」を作るにはどうすればいいのでしょうか?
ここで 「筋トレ」 を手段として選ぶのは ナンセンス だと僕は思います。
なぜなら、脳性麻痺の人が「次の動作に移りにくい姿勢」になっている理由は、筋力の低下が原因ではない からです。
どれだけ筋トレをして筋肉をつけても、「良い姿勢」には近づきません。
では、どうすれば「良い姿勢」に近づけるのでしょうか?
「良い姿勢」に必要なもの
脳性麻痺において「良い姿勢」を作るためには、多角的なアプローチが必要です。具体的には、以下の要素が大切になります。
• 抗重力伸展活動(重力に対して体を伸ばしていく動き)
• 重心を高い位置で保つこと
• 足底からの感覚入力(姿勢を安定させるために足からの情報をしっかり受け取る)
• 姿勢を一定時間キープする持久力(筋の持久性)
つまり、姿勢の安定には 「筋力」だけではなく、感覚情報の処理や体の使い方が重要 なのです。
この視点が抜けたまま、 「とりあえず筋トレ!」 という考え方をすると、姿勢は良くなりません。
でも、筋トレ自体は意味がないわけじゃない
ここまで「筋トレでは姿勢は良くならない」と話してきましたが、筋トレ自体が無意味というわけではありません。
実際に、脳性麻痺の人においても 感覚の土台を整えた上での筋トレ は重要です。筋力があることは、日常生活をする上で大きなメリットになります。
特に、歩行ができる脳性麻痺の方 にとっては、筋トレをすることで 歩行距離が延びる、バランスが改善する などの効果が期待できます。
実際、多くの研究でも、筋力トレーニングが歩行能力やバランス、粗大運動機能の向上に効果がある ことが示されています。
例えば、筋トレをすると…
• 膝の伸展筋(大腿四頭筋)の筋力向上
• 歩行速度の改善
• バランスの向上
• 筋肉の形状維持やサイズの維持
といった効果があることが報告されています。
まとめ:筋トレだけでは不十分。でも、適切に使えば効果的
結論として、脳性麻痺において筋トレだけで姿勢が良くなることはない ですが、抗重力伸展活動がしっかり確保された上での筋トレ には意味があります。
つまり、
✅ 「姿勢を良くするために筋トレ!」は間違い
✅ 「動きやすさやバランスを向上させるために筋トレ!」は正しい
筋トレをすること自体は悪いことではありません。でも、それが 「何のための筋トレなのか?」 をしっかり考えた上で取り入れることが大切ですね。
