統合失調症とは何か──幻聴や妄想を体験からわかりやすく伝えます
こんにちは。ピア・ザ・カルチャー代表の平岡良亮です。
統合失調症という言葉を聞くと、
「よく分からない」
「怖い病気なのでは」
と感じる方も多いかもしれません。
実際、精神障がいの中でも誤解されやすく、当事者が自分の状態を説明するのが難しい病気の一つだと思います。
この記事では、私自身が統合失調症の当事者として生きてきた実体験と、厚生労働省や国立精神・神経医療研究センターなど公的機関の情報をもとに、できるだけわかりやすくお伝えします。
■ 統合失調症は「考えや感じ方」が変化する病気です
厚生労働省では、統合失調症を
「考えや気持ちのまとまりがつきにくくなり、現実の受け取り方に影響が出る病気」
と説明しています。
統合失調症の説明をするときに、私がお伝えしていることも記したいと思います。
統合失調症とは、100人に1人が患う可能性のある病気です。
10代後半から30代頃に発症しやすい傾向にあるといわれています。
陽性症状と陰性症状、認知機能の障がいが主な症状として現れてきます。
私自身の感覚で言うと、
「頭の中の整理がうまくいかなくなる」
「気持ちが落ち込み、気力がなくなっていって何事にも取り組めなくなる」
という表現が一番近いです。
また考えが次々に浮かんで止まらなかったりもします。
逆に何も考えられなくなったりするケースもあります。
この状態が続くと、前向きになれない時間が長く続いてしまいます。
特に私は気分の落ち込みと、何も考えられない状態になることが多いです。

■ 幻聴は「音」だけの問題ではありません
統合失調症の症状として知られている幻聴ですが、実際には「声が聞こえる」以上の影響があります。
私の場合、
・否定的な言葉が聞こえる
・責められている感覚になる
・集中しようとしても意識を持っていかれる
こうした体験が重なり、日常生活そのものがとても疲れるものになりました。
重要なのは、本人にとっては現実として感じられているという点です。
「気のせい」
「無視すればいい」
と言われても、簡単に切り替えられるものではありません。
私は、切り替えは相当難しいと思っています。
■ 妄想は「信じたい気持ち」から生まれることもあります
妄想という言葉も誤解されがちですが、突拍子もない考えを楽しんでいるわけではありません。
私自身は、
「周りに迷惑をかけているのではないか」
「何か大きな失敗をしてしまったのではないか」
「平岡なんていなくなればいい、と言われているに違いない」
といった不安が強くなり、それが確信のように感じられる状態を経験しました。
これは脳の働きの変化によるもので、本人の性格や努力不足が原因ではありません。
こういった妄想は本当につらく苦しいものです。
本人の努力でどうにかなるものではない、と改めてお伝えしておきますね。
■ なぜ前向きになれなくなるのか
統合失調症を抱えると、
・疲れやすくなる
・意欲がわきにくくなる
・感情の起伏が少なくなる
といった状態が続くことがあります。
これらは「怠け」ではなく、病気の症状や治療の影響によるものです。
国立精神・神経医療研究センターの資料でも、意欲低下や集中力の低下が症状の一部として示されています。
前向きになれない自分を責めてしまう方が多いですが、まずは「そういう状態が起こり得る病気なんだ」と知ってもらえることが重要です。
その結果、心が少し軽くなることもあると考えています。
私自身も、正しく理解することで気持ちに少し余裕が生まれた経験がありました。
■ 回復とは「元に戻ること」ではありません
精神障がいもそうですが統合失調症の回復は、完全に症状がなくなることだけを指すわけではありません。
厚生労働省では、回復を
「その人らしい生活を再び築いていく過程」
と位置づけています。
俗にいう、リカバリーといった言葉です。
ピアサポートでも重要になってくる考え方です。
私自身も、症状がある中で、できること・できないことを整理しながら生活してきました。
少しずつ「できる形」を探していくことが、回復につながっていったと感じています。
私も症状が軽かったから、今の活動ができているというわけではありません。
考え方や捉え方を柔軟にしたり、言い換えと言われるリフレーミングを常日頃心がけたり、様々な努力をしてきました。
努力自慢をするつもりはありませんが、私も頑張ってきたから今の思考になれています。
そして自分で起業することもできました。
私も見えない努力を積み重ねてきたことはお伝えさせてください。
■ 家族や周囲の方へ伝えたいこと
もし身近に統合失調症の方がいる場合、
・無理に励まさない
・否定しない
・話を聴く姿勢を大切にする
ことが大きな支えになります。
「分からない」と感じるのはあなたが頑張っていないわけではありません。
そして、完璧な関わり方を目指す必要はありません。
専門知識のある人や、専門機関を頼ることも立派なサポートにつながります。

■ 最後に
統合失調症は、特別な人がかかる病気ではありません。
誰にでも起こり得る病気であり、適切な支援と理解があれば、その人なりの生活を続けていくことができます。
この記事が、当事者の方にも、家族や周囲の方にも、少しでも理解の助けになれば幸いです。
そして、前向きになれない自分を責めている方がいたら、
どうか「それは病気の影響でもある」と知ってほしいと思います。
生きづらさを抱えながらも生きていること自体が、とても素晴らしいことです。
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参考に過去の記事も貼っておくので、相談料金なども含めてご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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