なるべく楽してルームチューニング? ② ロックウールボード
スピーカーの低音改善を目指し、手軽にできるルームチューニングを試してみる記録。
前回の謎スポンジは「効果はあるが、当環境では設置する意味なし」という微妙な結果でした。今回ははたして・・・?
今回購入したもの
「ロックウール」という材料を板状に加工した、
「ロックウールボード」と呼ばれる製品を購入しました。1袋16枚入り。
ロックウールは鉱物由来の繊維。
極めて優れた断熱性や吸音性を持ち、住宅やビルの断熱材、吸音壁などに広く活用されている安全な素材とのこと。
吸音材の中でも低音に対する吸音性が高いのが購入の決め手でした。
厚みは一番薄く、取り回しの良い 25mm を選択。
薄い板状の製品なので、重ねることで厚みを増やせる。その逆は難しいかも?
密度は一番低い 80K を選択。
密度が上がるほど防音性は上がるけど、お値段も上がっちゃう。お試し目的なので控えめに。

ロックウールボードは、ギュッと押しつぶして固くした「わたあめ」のような材質。ちぎれたり、飛散しないよう袋に包み、ガムテープで底面を補強。

条件を変えて扱いやすいように
25mm厚
50mm厚(25mm ×2枚)
100mm厚(25mm ×4枚)
と分けて管理。
25mm厚の場合は軽く、簡単に曲げられる。
50mm厚の場合も取り回しは良好。片手で持てる。
100mm厚にすると結構ドッシリ。片手で持つのは困難。
ロックウールボードを包むのに使った袋は、100均に売っていた90Lの袋。50mm厚にジャストサイズでした。100mm厚だと少しサイズが足りなかったので、上下に被せてガムテープでくっつける。
音響測定

ロックウールボードをスピーカーの背面等に置いて、音響を測定。
前回と同様、測定誤差を考慮し、ロックウールあり・なしの状態でそれぞれ3回ずつ測定。測定結果のスクリーンショットを画像編集で重ねて表示する。
結論から言うと、当環境では「吸音材」としての効果は無かった。

水色 = ロックウールなし
オレンジ = ロックウールあり



ロックウールボードの配置を変えて他にも色々と試したものの、良いとも悪いとも言えない中途半端な結果が続いた。配置によってはむしろ悪影響となったケースも。

現在使用しているスピーカーは、背面からも低音が出るタイプ。
スピーカーの後ろにロックウールを置けば、低音が吸収されて小さくなるのでは・・・と期待したものの、むしろ逆。低音が増大するという、想定とは真逆の結果になった。
「スピーカー」と「ロックウールによる背面壁」との距離が近くなったことにより、吸音効果よりも低音が膨らむ悪影響の方が強く出てしまったのかも。
「木造」「狭い部屋」「低音が響く」という当環境では、
ロックウールボードは「吸音」ではなく、「防音(遮音)」効果の方が強く機能してしまうのかもしれない・・・という結論になりました。
防音材として大活躍
「防音材」として機能するのならばと、ロックウールボードをPCケースの前に立てかけてみたところ、PCから聴こえる動作音が明らかに静かに。
測定をしなくても体感で分かるレベルの変化。
「耳に手のひらを軽く当てる」程度の静音効果がありました。
測定!
低音の音響改善のため、ロックウールボードというものを買って試行錯誤。
— Rwi (@rwiiug) June 14, 2026
当環境では残念ながら吸音材としての効果は無かったけど、防音材としてはガチだった。
PCの前後に軽く立てかけるだけでファン音が激減。GPUファン全開時の音量が5dBほど下がった!これが一番QOLが上がる使い道かも。 pic.twitter.com/gzeqZ2uFKb
↑ 音響測定時と全く同じ測定位置、測定マイクでDAW上で録音し検証
GPUのファン速度を100%にし、ロックウールあり・なしで音量を比較。
録音された音の大きさは・・・
・ロックウールなし : -36.3 LUFS
・ロックウールあり 前方100mm × 2 : -38.3 LUFS
・ロックウールあり 前方100mm × 2、後方 100mm × 1 : -39.8 LUFS
・ロックウールあり 前方100mm × 2、後方壁 50mm × 4 : -41.0 LUFS
という結果になった!
最大4~5dBほどの音量変化。これはデカい。
離れた机の下にPCを置いているので、机の手前と後ろ(壁際)にロックウールボードを配置。完全な密封ではなく、前後ともに15cm以上の大きな隙間が空いている状態。それでもなお、体感できるほどの静音効果が得られた。
当初の目的の「音響改善」とは少し違うけど、当環境ではこれが一番ロックウールボードを有効活用できる使い道でした。
吸音材として機能させるためには
当初の目的通り、ロックウールを吸音材として機能させるためにはこちらの投稿のように、しっかりと加工して部屋の角に設置するのが良いのかも。
より密度の高いロックウール製品を選んだり、もっと量を多く用意するのも有効?
ガチで施工する場合。中々のコストが必要になりそう。
①壁に吸音材を貼っても、室内空間の音響改善のみ。室外への音漏れにほぼ効果なし
— 木村玲(Ryo Kimura) (@r_kimura) August 11, 2024
②空気層を設け追加壁を設置すると、防音効果は高まる。ただし元壁、追加壁、床、天井がくっついているので、建物に音(個体伝搬音)はよく伝わる
それを解消するには、③のように元壁と振動の縁を切らなければならない pic.twitter.com/AwHiaikdMW
より突き詰める場合、床や天井にもロックウールを敷き詰めたり、部屋を「浮き床」構造にすると良い?
いずれも個人のDIYではなかなか実現が難しそう。

ガチの吸音材導入もアリ・・・?
お値段もガチすぎる。
まとめ
当初の目的だった低音の改善には繋がりませんでしたが、防音材としては予想以上に優秀でした。
「なるべく楽して」理想の音響環境を作るのはなかなか難しいものですね。
とりあえず、PCの静音化アイテムとしては大当たりだったのでヨシ!

ちなみに、当環境で今まで色々試した中での一番の低音改善方法は
「スピーカーを壁からなるべく遠ざける」
でした。
小手先の対策よりも、基本が一番重要だったという。
音響補正ON・OFFでの変化のギャップも少なくなり、満足。
スピーカー配置や部屋環境は理想を追求すると、今度は日常生活に支障が出たり、コストが青天井だったり。
現実的に実現できる、QOLとの程よいバランスを見つけるのが大切ですね。
おわり
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