なるべく楽してルームチューニング! ① 激安ベーストラップ編
スピーカーの低音の鳴りを改善するため、部屋の角に謎スポンジを設置。
その効果を測定してみた検証記事になります。
こと始め
「iLoud MTM MK2」というモニタースピーカーを最近購入しました。
このスピーカーの強みは音響補正機能。
マイクで音を測定すると、その部屋に合わせてスピーカーの出音を良い感じに整えてくれる、という優れもの!
当環境は木造で狭い部屋のため、低音が膨らみやすいという残念な状況。
しかし音響補正を有効にすると、低音が驚くほどスッキリ聴こえるように。まるで魔法のようです。

付属の「ARC X」というソフトも使えば、より詳細な設定が可能に。
補正前後の測定結果はグラフで表示される。
これにより、部屋の音響特性が「見える化」される。
可視化されると、気になる。
音響補正があれば十分な状況ではある。
しかし補正前後のグラフを見ているうちに、「そもそも補正なしでこの状態に近づけられたら理想なのでは?」という考えが湧いてきた。
という流れで。
工事やDIYなど、大掛かりなことはできないけど、比較的手軽(?)に試せそうなことを試してみることにしました。
今回購入したもの
テッテレー♪
「XZGang コーナーの吸音性の綿、黒い正方形の装飾の映画館の壁の音響パネル居間の音響パネル12-30CM ボーカルルーム」~~~~~~~
・・・ダ、ダメそう~~~~~~~!!!!!!
いかにも令和最新版。オカルトアイテム。
・・・だけど、Amazonレビューで妙に評判が良い。
製品としては、いわゆる「ベーストラップ」と呼ばれるもの。
部屋の角に溜まりやすい低音を吸収するための吸音材。ちゃんとしたものを買う場合、〇〇万円とバカみたいな値段がする。
Amazonレビューの高評価が気になったのと、この価格なら失敗してもまぁ・・・と思い、30cmタイプを2個購入してみました。


Amazonレビューの数々の先例を参考に、スポンジを取り付け。
今回使ったのは、この100均で売っていたコーナーラック。ぼったくりだけどAmazonでも売ってます。ぼったくりだけど!
このコーナーラックの耐荷重は2kg。スポンジ1個の重さは560gほどなので大丈夫。付属のピンを壁に刺すだけで固定できました。
よりしっかり取り付ける場合、「L字金具」「棚受け」といったものを使うのが良いらしい。

角により密着させるため、部屋の形に合わせてスポンジを少しカット。
カッターだと刃が通らなかったので、ハサミでジャキジャキ切りました。
黒いスポンジ・・・カビたりしないかな?
と思ったので袋に包んで密閉も。
袋の有無で測定結果に変化はありませんでした。
測定結果

各スピーカー後方の天井、2箇所にスポンジを取りけて検証。
測定誤差を考慮し、スポンジ取り付け前と、取り付け後、3回ずつ測定。
測定結果のスクリーンショットを画像編集で重ねて表示する。



スポンジあり・なし比較(拡大表示)

水色 = スポンジなし
オレンジ = スポンジあり
50Hz以下の帯域は測定する度にブレが大きいため、スルーで。
キックやベース音が含まれる帯域である、 50Hz ~ 150Hz 帯には変化がほぼ無かった。改善を望んでいた箇所だったので残念。

一番目立った変化があったのは200Hz付近(190~260Hz)
この帯域の音量が約2dB低下している。
500Hz付近もわずかに影響あり?
測定を何度繰り返しても同様の傾向だったため、測定誤差やプラシーボではなさそう。スポンジ設置により有意な差が生まれている模様。

1kHz付近にもわずかな変化が見られる?
それ以降の帯域はほぼ誤差レベル。

特に、5kHz以降はほぼ同一の出音に。
・・・という測定結果となった。


左スピーカー、右スピーカー共に、200Hz付近の音量が下がっている。

別日にもう一度測定。

さらに別日にもう一度測定。同じような結果となった。

スピーカー後方ではなく、スピーカー前面(頭の後ろ側)の天井にスポンジを2つ設置した場合。

先ほどとは異なり、
300Hz付近が1dBほど下がる
それ以外はほぼ変化無し
という結果になった。
結論
いかにも怪しいというか、意味無さげというか。
そんな雰囲気のアイテムだけど、少なくともオカルトではなかったー!
特定帯域の音量が若干下がるという、確かな吸音効果がありました。

音の「こもり感」や「モコモコ感」に影響する 200Hz や 300Hz 付近の音量が下がる。
すなわち、音がスッキリ聴こえる = 「良い音になる」効果があるスポンジ。と言える製品なのかなと。
当環境(木造、小さい部屋、低音が響く)ではこのような結果となりました。住環境によってスポンジの効果は大きく変わりそうな気もするので、結果はあくまで参考までに。


音響補正をしてしまえばぶっちゃけ誤差。
スポンジで変化する帯域は、当環境では元々ちょうど良いバランスでした。
効果はあるものの、設置する意味はない状況のため、惜しみながらもスポンジは撤去することに。環境が変わればいつか使い時が来るかな・・・?
以上、激安ベーストラップの検証でした。
成功とも失敗とも言える結果ですが、何かしら参考になれば幸いです。
次回
より本格的な吸音材であるロックウールを試してみました。
効果はいかほどに?
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