カッパ界の重鎮を忘れたせいで、第四の動物を募集しました|古典ファンタジー小説と被る

第一章 重大な事実に気づく
すごいことを忘れていた。
私はこれまで、カッパ・κ・ピクルス氏を中心に、カッパの鳴き声を研究し、皿のサブスクを作り、ファッション業界を誕生させ、音楽ユニットまで結成してきた。
カッパ界には、まだ有名なカッパはいない。
そう思っていた。
……いた。
沙悟浄さんである。
由緒正しいカッパ界の重鎮である。
誠にごめんなさい。
カッパに浮かれるあまり、大先輩の存在を完全に失念しておりました。

第二章 被害状況を確認する
「まあ、カッパだけなら偶然だろう。」
そう思って冷静に周囲を見渡した。
先方のメンバーは、
・沙悟浄さん(カッパ)
・孫悟空さん(猿)
・猪八戒さん(豚)
こちらは、
・カッパ・κ・ピクルス氏(カッパ)
・ゴリラ(猿枠)
・たぬき(豚とキャラ被り)
……。
ゴリラって、猿を大型化しただけでは?
たぬきも、食べることが好きそうという点では、少し雰囲気がある。
しかも私は路地裏クッキー教会所属。
宗教関係者まで揃ってしまった。
西遊記を真似したつもりは一切ない。
本当に忘れていただけである。
それなのに、独力で西遊記の近くまで歩いてしまった。
古典文学、恐ろしい。

第三章 桃組の検問
反省のため旅に出よう。
そう思った。
目的地は天竺。
……ではない。
展示区である。
観光バスで向かう。
旗には大きく、
「西遊旗」
と書く予定だ。
しかし、ここで新たな問題が発覚した。
動物を三匹連れて旅に出ると、日本ではまず桃太郎さんを疑われる。
犬・猿・キジ。
今回は、
カッパ・ゴリラ・たぬき。
よし、桃太郎さんではない。
安心した、その直後。
沙悟浄さんが待っていた。
「カッパと猿系と、丸くて食いしん坊そうな動物ですね?」
終わりである。

第四章 第四の動物オーディション
三匹だからいけない。
四匹にすればいい。
こうして急遽、第四の動物オーディションが開催された。
しかし、メジャー動物は危険だった。
🦊キツネ
ごんぎつね。
🐧ペンギン
ピングー。
🦅タカ
鳥類なので桃組案件。
🐀ネズミ
夢の国を建国したネズミ。
電気を出す黄色いネズミ。
料理をするネズミ。
猫と永遠に戦うネズミ。
十二支で牛の背中から一位を奪ったネズミ。
動物界の覇権種である。
🦝アライグマ
スターリング案件。
ラスカルじゃない方(相方)からのクレームあり
🐻熊
はちみつ好きの黄色いやつ🍯🐝
🦛カバ
顔があんパンのやつの連れ。
🐘象
強そう。
しかし、一部空を飛ぶやつがいる。
桃組から指摘あり、鳥類みなし判定。
🦏サイ
かなり良かった。
ところが検索すると、早稲田大学方面にゆるキャラとして所属していた。
🐉うなぎ
安全だと思った。
しかし、うなぎ犬がいた。
犬成分混入で、桃組が黙っていない。
どこへ行っても、既存作品が待っている。
動物界、恐るべし。

第五章 救世主、現る
そして、ようやく見つけた。
クリオネ。
流氷の天使。
可愛い。
水の中。
鳥ではない。
桃組が来ても説明できる。
「羽ではありません。」
「翼っぽいだけです。」
「しかも水中です。」
よし。
これはいける。
癒やし担当として採用。
……と思ったら、食事になると頭が開いてバッカルコーンが飛び出す。
癒やし枠のはずなのに、一番怖い。
カッパ・κ・ピクルス氏も皿を押さえていた。
(・κ・)<あの子、怒らせないほうがいいよ

最終章 新・西遊旗
こうして、新しい旅の仲間が決まった。
・カッパ・κ・ピクルス氏
・ゴリラ
・たぬき
・クリオネさん
・作者アイ
目的地は展示区。
移動は観光バス。
持ち物は割れない皿と路地裏クッキー。
旗には、
「西遊旗」
と書いてある。
もう西遊記ではない。
桃太郎でもない。
誰にも真似できない。
ただ、ものすごく遠回りして古典文学に謝る旅である。
最後に一つだけ学んだ。
人は過ちを繰り返す。
ただし、二度目は四匹で行く。
to be continued
