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100日間「写経」したら文章が上手くなった(気がする)。やり方やコツをシェアします

僕は今年でライター10年目に突入した。

本業で記事を書きつつ、個人的にXやnote、メルマガもやっているので、とにかく毎日文章を書きまくっている。

そんな僕が習慣にしているのが「写経」だ。簡単にいうと、書籍や新聞、あるいはWeb記事やnoteなどの文章を書き写すこと。

僕はこんな感じで、PCのディスプレイ左側に見本となる原稿(今回はいしかわゆきさんのnote)を開き、右側にGoogleドキュメントを開いている。要するに、ひとつん画面を二分割して写経しているのだ。

最近「ほぼ毎日写経」に取り組んでおり、昨日時点で「108日、15時間57分、89,722字」書き写している。昔もやっていたので、その分を合わせると220回くらい写経している。たぶん。

で、写経についてXに投稿すると「どうやってやるの? 意味あるの?」と本当によく聞かれる。

正直に言うと、即効性はあんまりないと思う。が、今後も文章を書いていきたいと思っている人(プロの書き手ではなくても)にはおすすめだ。


写経するメリットってなんなん?

メリットは、大きくわけて以下2つだと思う。

①文章力が上がる
②文章の幅が広がる

①文章力が上がる

写経すると文章力が上がる理由は、いい文章が頭の中にストックされるから。

僕はライターとしてインタビュー記事などを書いており、それを編集者さんに提出すると「もっとここはこう書いたほうがいい」とアドバイスをいただく。いわゆる赤入れ。優秀な編集者さんからの指摘は宝物だ。原稿がよりよいものになる。

ではなぜ、その編集者さんは「こうしたほうがいい」という的確なアドバイスができるのか? いろいろ理由はあると思うが、そのひとつに「いい文章のストックが多い」ことが挙げられると思う。

というのも、文章を読んで「ここは直したほうがいい」と思うのは、何か別の文章と比較しているからだ。自分の中に「いい文章」のストックが多ければ多いほど、良質な比較対象が増える。

だから「ここなんか読みにくいな」とか「こう書いたほうがわかりやすいかも」と違和感を抱けるのだ(知らんけど、たぶん)。

写経することで「いい文章」が自分の中にストックされ、結果的に文章力が上がるというわけだ。

あっあと語彙も増える。特に天声人語を写経していると、恥ずかしながら知らない言葉が多いので、どんどん言葉が増えていく感覚もある。

②文章の幅が広がる

あと、写経すると文章の幅が広がると思う。

僕はどちらかというと「カチッとした文章」が得意で、砕けた文章は苦手だ。たぶん不動産系のお堅い記事を中心に4000記事以上書いてきたし、インタビュー記事もビジネス系が多いからだと思う。

編集者さんに「論理破綻している」のような指摘を受けることはほぼないが、「読むときになんか引っ掛かりがない」みたいな指摘をいただくことはままある。

原因のひとつは「砕けた文章を書いた経験が少ないから」だと思う。言い換えると、文章の幅が狭いのだ。

そこで、数ヶ月くらい前からちょこちょこ砕けた文章を写経してみた。たとえば、先ほども紹介した、いしかわゆきさんの文章とか。語り口調のようで、スッと頭に入ってくる。

自分とは違う文章を写経したことで、語尾のレパートリーが増えたり、全体的に会話調になったりと、最近書いている文章に変化が現れた。

まさにこの章の見出し「写経するメリットってなんなん?」とか、数ヶ月くらい前ならつけられなかったと思う。たとえば「写経するメリットとは?」的な見出しにしていたかなと。硬っ!

こんな感じで、砕けた文章を写経したことで、文章の幅が広がっている気がする。これは写経の恩恵だと思う。

写経のメリットはざっとこんな感じ。たぶんもっとあるけど、僕的にはこの2つが大きい。

何を写経すればいいのか?

何を写経するか?は、どんなメリットを受けたいか?によって変わる。

たとえば「クライアントに『てにをは』を指摘されたり、『読みにくい』と指摘されたりすることが多いため文章力を上げたい」という悩みを抱えていたとする。その悩みを解決するためには、日本語として正しい文章を写経する必要がある。

たとえば朝日新聞の天声人語とか、AERAの『現代の肖像』とか、あるいは大手ビジネス系メディアのかっちりした記事とか。その辺りかな? 

逆に言うと、個人noteの砕けた文章を写経しても、この場合はあんまり意味ないと思う。

ちなみに僕の知人に、「あなたは『てにをは』が変だから天声人語を毎日写経しなさい」と編集者さんに言われ、それを愚直に実行したところ、後日その編集者さんに「めちゃくちゃ上手くなった!!」と褒められた人がいる。見違えるように文章が上手くなったとのこと。

話を戻す。

一方、「もっとフランクな文章を書きたい」なら、天声人語とかを写経するよりも、砕けた感じの個人noteを写経するといい。

こんな感じで、自分が写経することによって得たい未来から逆算して文章をチョイスするといい。

よくある質問(継続方法は?ライターなら写経したほうがいい?)

ここからは写経に関して必ず聞かれる質問に答えていく。

Q.どうやったら継続できるか?

はっきり言って写経はめんどい。だからこの質問をする気持ちはめっちゃわかる。

そんな僕が100日以上継続できているのは、目的をもっているから。さっき言ったように、何のために写経するのか?を整理するのはマストだ。それがないとたぶん継続できない。

あとはハードルを上げないこと。僕は「毎日12分写経する」と決めている。でも、サボる時もあるし、5分で切り上げることもある。これくらい緩くてOK。

ほかには記録をつけることもおすすめ。僕はXでほぼ毎日コラムを書いており、その末尾に記録をつけている。

こんな感じ

やはり積み上がっている感じがモチベーションにつながる。Xじゃなくてnoteのつぶやき機能でもいいかも?

Q.毎日やったほういい?

さっき言ったように、無理しないことが大事だが、なるべく毎日やることをおすすめする。なんというか、毎日「いい文章を浴びる」感覚が大事なのだ。

正直、それが果たしてどれくらいの効果をもたらしているかはわからない。でも写経を220回くらいやってみて、それなりに効果は感じる。それはほぼ毎日継続しているからだと思う。

Q.手書き or タイピング?

僕はGoogleドキュメントを開いてタイピングしている。手書き派の人もいると思うが、僕は合わなかった。でも手書きの方がしっくりくる人もいると思うので、どっちでもいいと思う。両方やってみて自分に合う方で!

Q.ライターなら写経すべき?

ここまで言っておいてなんだが、ライターなら写経すべきか?と聞かれたら、別にどっちでもいいと思う(笑)。

もちろんおすすめはするが、長期的なトレーニングで即効性がないため、優先順位は決して高くないと思う。だから時間がない人とかは別にやらなくていいかなと。

一旦2週間くらいやってみて判断する、とかがいいかも? 1日5分でもいい。こういうときは「とりあえずやってみる」がおすすめ。

たまに「写経は意味がない」という主張をみるが、あれは言い過ぎだと思う。写経に限らず人には合う合わないがあるので、何事も主観だけで「意味がない」と言い切るのは良くない(と僕は思う)。

僕は一ミリも気にしないけど、頑張って写経している人の中にはその言葉で凹む人もいるからね。その辺は考えた方がいい(と僕は思う)。ライターなら尚更。

というわけで、写経に興味がある人が参考になってくれればうれしい! 以上。ではまた。

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