見出し画像

学校では教えてくれない「営業の本質」

子どもに伝えたい「営業とは何か」

「営業=売る仕事」という思い込みが、社会を歪めていませんか?

営業の本当の使命は、誰かの暮らしや事業の“営み”に寄り添い、豊かさを支えること。
子どもたちの未来のためにも、今、わたしたち大人が仕事の本質と向き合う必要があります。


“売る”より“寄り添う”仕事

「営業って、自社の商品やサービスを売り込みに行く仕事なんでしょう?」
多くの人がそう考えています。
たしかに辞書には、そうした主旨を書いてあります。
でも、それだけで語るにはもったいない仕事です。

営業職の本質は、相手の暮らしや仕事の“営み”を理解し、それがもっとよくなるように自分たちの仕事を通じ、最適な価値を提供して支えることです。

そうなんです!営業という仕事は「自社製品を買ってもらうようにお願いする」のではなくて「相手の営み」に、そっと手を添えることなんですよね。

売り込むことが仕事と思い込んでいる人や会社の大半が、自社の営みのことしか考えていないので、時に相手にはとても迷惑な存在になります。

「営む」という言葉には、誰にでも継続的な努力や思いがにじんでいます。
営業という仕事は、その営みへの想いに寄り添い、最適な価値を届ける存在なのです。

笑顔がひとつ増えますように。
手間がひとつ減りますように。
不安が少しでも軽くなりますように。

「この人の“営み”が、少しでも良くなるとイイな」と願って行動できるのが、営業の醍醐味ということになります。

誰かの営みの「今」を知ろうとするところから始め、その人の「これから」に心を向けて自分たちの生業(なりわい)を重ねて、相手にとって意味のある価値を提案する…。

つまり、とても人に優しい仕事だと思うのです。
母性の強いお母ちゃんタイプの人は、カウンセリングスタイルが得意な可能性が高いので、本質的な営業のお仕事が向いているのかもしれません。


“営みに寄り添う力”が失われるとき

ところが現実は、いつもすべての人に優しいわけではありません。

「営業なんだから数字を上げろ」
「売ってこそ一人前だ」

そんな言葉が飛び交う職場も少なくありません。

そうすると「相手のために」が「自社の利益のために」になり、さらに「自分の評価のために」へとすり替わっていきます。
しまいには、お客様の心に耳を傾ける余裕さえ失ってしまいます。
毎年、決算月に売上高が集中する会社は、特にその傾向が強く表れます。

たしかに給料の手続きをしてくれるのは勤務先の会社でしょう。
しかし、その原資は「営みが少し良くなった対価」としてお客様が会社に支払われたお金です。

だからこそ、多くのご家庭で、お子さんたちにも伝えてもらいたいのです。

「お父さんやお母さんが働いて得たお金はね…お客様のお役に立てたからいただけたものなんだよ」と…。

できることなら、お客様の暮らしが少し楽になったとか仕事の流れがスムーズになったとか…実際に「あなたがいてくれて良かった」と感謝されたことを、お子さんたちに伝えてもらいたいのです。

そうすると、少しずつでも「経済はありがとうの循環でできている」ということに、子どもたちも関心を寄せてくれるでしょう。

営みの主体軸を間違えるとがんばり方を間違える


相手の営みに近づく営業に必要なこと

営業の本質は、「心の通った対話」と「未来への想像力」から始まります。

「この人は、どんな未来を描いているんだろう」
「その未来を少しでも近づけるために、自分にできることは何だろう」

そんなふうに相手の営みに関心を持ち、相手の胸の内を丁寧に聞き、共に考え、自分の“なりわい”を重ねていく。
それが営業という仕事の本当の価値であり、魅力です。

だからこそ子供が育つプロセスにおいて

  • 「自分らしいなりわい」が見つけられるように関心事を深めること

  • 誰かの営みに関心を持つこと

この2つを、子どもたちに育んでほしいと願っています。

自分と相手、どちらかが得をするのではなく「両方の幸せが同時に育つ」。
そんな仕事ができたとき、営業という仕事は、きっともっと誇らしく豊かに輝くはずです。

職場の仲間だけではなく、ぜひご夫婦や親子で「営業って何だろう?」という対話をしてみてください。

それはきっと、働く意味や、生き方そのものを見つめ直す、温かなきっかけになるはずです。


まとめ

今日も誰かの営みに寄り添う営業の人たちには、感謝とエールを贈ります。

「そんなキレイゴトよりも早く売ってこい!という結果ばかりを求められる職場なら入社する必要はない」と、就職活動に入る前の学生に伝える者としては、お客様の営みに心を寄せる社会人の姿が最大の勇気となります。

このコラムは「営業の話」でしたが、もしかしたらこれは「生き方の話」なのかもしれません。

自分らしさを活かして納得のいくなりわいのあり方の話でもあり、自分と他者の幸せを同時に産み出すことが価値づくりのあり方であるという大切なことを確認し合える話でもあります。

人の営みに触れることで、自分の営みもより心豊かにしていくという「自分らしく生きる」ということの本質に近い話である気がするのです。

共感いただければ“いいね”を押して心に残していただけたら嬉しいです。
そして、ご家族と、職場の仲間と「営業って、誰の営みを支えているんだろう?」という問いが、小さな優しさの連鎖につながることを願っています。

その対話の中で「販売と営業はどう違うんだろう」みたいなことも掘り下げてみても話が盛り上がるでしょう。

過去のコラムで何度も書いていますが、何度でも言います。

経済は本来の「ありがとうの循環」でできています。
キレイゴト上等なんです!

そのキレイゴトを失いすぎて、相手の営みに心を寄せずに買ってもらうために奔走して疲弊する人も増え、逆に「こちらは客だ!」とカスタマーハラスメントが蔓延る社会になりつつあるからこそ、笑顔で「キレイゴト上等!」と歩む人を殖やしたいと思いませんか?

子どもたちに歪んだ社会にしてしまった我々と同じ轍を踏ませてはいけないと思うのです。

Backstage,Inc.
事業文化デザイナー
河合 義徳

#キレイゴト上等
#経済はありがとうの循環でできている
#勝ち組より価値組
#自分を活かして生きる者こそが生活者
#ロックな仕事観
#この国の常識を疑ってみる
#子育て
#学校教育

関連コラム【言葉の混同が人を疲弊させる】

関連コラム【マジメの本当の意味~がんばると本気の違い~】


いいなと思ったら応援しよう!