新潟式時差式信号【廃止済み】
新潟県には、青色の灯火が点灯していると同時に青色の右矢印灯器も点灯している信号機を見かけることがある。この方式はどんな意味なのかについて見てみよう。
青色の灯火と青色の灯火の右矢印との組み合わせ!?
新潟県では、時差式信号に右方向の矢印灯器が付いている交差点を見かける。信号機のサイクル (信号現示方式)としては、対面からの交通が赤になる現示2の時に青色灯火と右方向の矢印灯火が同時に点灯する。

青色矢印があると安心!? 標準の時差式信号だと分かりにくい!?
通常の時差式信号では、右方向の矢印灯火はなく、現示2ではただ青色灯火が継続して点灯しているのみである。ただし、対面方向からの交通が止まっているかどうかは対面からくる車両の目視でしか分からず、同方向の歩行者用信号がある場合は、これが赤になってから暫く経っているかどうかで判断するしかない。
青色矢印が明示的に点灯していると、信号機からサイクルの状態が分かるため、ドライバーにとっては分かりやすいだろう。

青色の矢印灯火は、対面方向の車両や歩行者との交通が交わらない場合に点灯することが多く、青信号よりも「安心」できるという印象がある。そのため、青信号に加えて矢印が点灯していると、右折時に対面方向から車両が来ないという安心感も与えられる。
ただし、道路交通法上、青色矢印は青色の信号に比べて優先走行できるなどの差別化が定義されているわけではない。
いずれ絶滅の運命をたどる非推奨の方式
警察庁では、2008年 (平成20) に改定された時差式信号機運用に関するガイドライン「時差式信号現示による制御に関する運用指針の制定について(通達)」にて、時差式信号の運用方針を示している。青信号+右青矢印は、この運用方針には入っておらず、非推奨となっている。
かつては新潟県の他に大阪府、沖縄県等でも運用されていた「青信号+右青矢印」の時差式信号だが、新潟県以外では既に廃止され、新潟県のみでの運用となっている。これが「新潟式時差式信号」と呼ばれている所以である。
しかも、新潟県でも特に2022~2023年にかけて「青信号+右青矢印」が廃止された交差点が多く、2025年3月現在では、「万国橋」交差点 (新潟県新潟市中央区沼垂西3丁目、国道113号) 1か所のみでの運用となっている。
最後の新潟式時差式信号 @ 万国橋 pic.twitter.com/PDhvmxM0gi
— 道路標識マニア (@roadsignmania) December 31, 2025



この場所も早晩廃止される可能性が高いだろう。
※ 万国橋の最後の1基も2026年2月頃に更新され廃止されました。
日本からは「新潟式時差式信号」は絶滅しました。
かつて「青信号+右青矢印」が運用されていた交差点の例 (廃止年)
大沢峠入口 (2023)
信濃川大橋西詰 (2023)
柳都大橋東詰 (2023)
また、廃止された場所の「青信号+右青矢印」の場所を地図にしている方がいるので紹介する。
参考: 米国の先発式時差式信号
「青信号+矢印」の現示は米国でも使われている。米国では時差式信号は先発式で、その際には「青信号+矢印」として表示される。その後、矢印が黄色になり、消灯すると対面交通が青信号となる。

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