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感応式信号機とは

車を運転していると、夜間や交通量の少ない道路で交差点に車が近づいた途端に信号が切り替わるケースがある。

このような信号機の多くが「感応式信号機」である。交通状況に応じて信号の切り替えを調整することで、交通の流れをスムーズにし、渋滞や無駄な待ち時間を減らす役割を担っている。

この記事では、感応式信号機の仕組みや見分け方について解説する。


感応式信号機とは?

感応式信号機とは、車両や歩行者をセンサーやボタンで検知し、その情報をもとに信号の表示時間を自動で調整する信号機のこと。

一般的な信号機は一定の時間ごとに青・黄・赤が切り替わる。しかし感応式信号機では、交通量に応じて信号のタイミングが変化する。

例えば、

  • 車が来ていない道路は赤信号を維持する

  • 車を検知すると青信号へ切り替える

  • 交通量が多い方向は青信号を長めにする

といった制御が行われる。

そのため、交通量の少ない交差点でも効率的な信号運用が可能である。

感応式信号機には以下の2つの分類がある。

  • 全感応式信号機: 主道路・従道路の両方に車両感知器を設置し、交通量に応じて青時間を変化させる。

  • 半感応式信号機: 従道路のみに車両感知器を設置し、従道路に車両があった場合に限って従道路側に青時間を設定する。歩行者用の押しボタンが併設されることが多い。

感応式の中には、一定時間経つと車両や歩行者がいなくても信号が変わるもの、夜間など特定の時間帯のみ動作するものもある。

車両感応式信号機の仕組み

車両感応式信号機には、道路上や道路脇に設置されたセンサーが使われる。

代表的な検知方法には次のようなものがある。

① 超音波方式

道路上に設置された超音波センサーが車両を検知する。道路を掘り返す必要がないため、設置や更新が比較的容易という特徴がある。日本で車両感応式信号を見分けるには、従道路の車両停止位置手前に超音波センサーがあるかを見ればよい。

写真: 電柱に設置されている超音波式センサー

② ループコイル式

道路の舗装内に電線(ループコイル)が埋め込まれており、その上を車両が通過・停止すると検知する。日本ではあまり見られない。米国などの海外では最も一般的な方式である。

二輪車は、通常の車両感知器では感知漏れがあるため、二輪車用の押しボタンが併設されていることが多い。

写真: 二輪車用の押しボタン (和歌山県西牟婁郡白浜町)
写真: 二輪車・自転車用の押しボタン (群馬県利根郡みなかみ町)

歩行者感応式信号の仕組み

バリアフリー対応型信号機の一部に分類される。高齢者等、歩くのが遅い人が横断歩道を渡っていたときに、青信号を自動またはボタンで延長する仕組みである。

精度のよい歩行者用感知器 (カメラ等の画像探知器やミリ波レーダー) で横断歩道上の歩行者の動きを感知する。

種類としては、歩行者感応式信号機 (歩行者用感知器)、高齢者等感応式信号機 (青延長用押ボタン式信号機、白色の箱のボタン)がある。「歩行者支援信号」という名前が付いていることもある。

ちなみに、歩行者がボタンを押したときに歩行者信号を青に変える、ただの押しボタン式信号(黄色の箱のボタン)は歩行者感応式信号には含めない。

詳しくは以下の記事を参照されたい。

標示板

感応式信号であることを明示するために、信号機本体の下やアームに設置する標示板に「感応式」などと表示する場合がある。これは必須ではない。
都道府県により、表示の仕方は異なり、東京都など表示をしない場合もあれば、センサー反応時に標示板にLEDで「感知中」と表示して信号待ちのドライバーの不安を軽減してくれる場合もある。

写真: 山梨県の標示板 (感応式)
写真: 和歌山県の標示板 (感応式信号)
写真:群馬県の標示板 (半感応式・押しボタン式信号)
通常は半感応式でも「感応式」と表現している自治体が多いが、群馬県は律儀に標示している場所がある。
写真: 福島県の標示板 (車両感応式)
センサーが車両を検知した場合、下のLEDに「感知中」と表示される
写真: 高知県の標示板
「感応式」の表示は無いが、センサーが車両を検知した場合、「感知中」と表示される

感応式信号の歴史

日本における感応式信号は、1963年 (昭和38) 3月、東京と横浜の交差点に感応式信号機が相次いで設置されたのが最初である。

参考資料:


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