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【シロクマ文芸部】ゆっくりと|エッセイ


タイトル:朝のコーヒーの時間

ゆっくりと、朝のコーヒーを淹れる。

お湯を沸かして、カップを用意して、
粉にお湯を落とすと、ふわりと香りが立ち上がる。

まだ外は静かで、
一日の音が始まる前の時間。

この時間が好きだ。

急いで飲むコーヒーもあるけれど、
朝のコーヒーは、少し違う。

湯気を眺めながら、
今日のことをぼんやり考える。

やることもあるし、
予定もある。

でもこの時間だけは、
まだ何も始まっていない。

コーヒーをひと口。

苦味の奥に、
ほんの少し甘さがある。

それが、
今日の始まりの味みたいだと思う。

ゆっくりと飲み終えるころ、
窓の外の光が少し明るくなっている。

さて、そろそろ動こうか。

朝のコーヒーは、
一日のスイッチを、
やさしく入れてくれる。


*下記企画に参加させて頂きました*


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