怒らない冬休みをつくる、宝石採集
ゲームのBGMが大音量でリビングを揺らす。わたしは顔をしかめながらも、ひと呼吸置いて、背伸びをした。
棚の高いところからてんとう虫の形の缶を取り出す。
中にはぎっしりキラキラが詰まっている。

ここで深呼吸を3回。
表情と声色を変えなくては。
「宝石集めやりまーす」
そう言うと、ゲームをしていた息子が振り返り、床にあれこれ出して真ん中にぺたりと座って工作をしていた娘が顔を上げた。
ふたりとも立ち上がって近づいてくる。
てんとう虫の缶を、彼らの手の届かない高さまでさっと持ち上げた。
「やらなくちゃいけないこと、お手伝い、あとは工作とかおえかきみたいなことね、なにかをがんばったら、1つにつき1宝石もらえます」
「宝石? ちょうだい、ちょうだいっ!」
5歳が背伸びして、ぴょんぴょん飛び跳ねる。髪の毛がふわっと舞った。
8歳はじりじり近づいてくる。
2年生ながら学年トップ3に入る高身長の娘にかかれば、小柄なわたしは危険だ。
レンジの上に缶を避難させた。(#なんのはなしですか )
宝石集めのルールはとてもシンプル。
「がんばった」ら、ひとつ宝石がもらえる。
集めた宝石の数は、手帳に記入。
書いたら缶に戻し、翌日からリセットしてまた集める。
集まった宝石は1個=1円として換金できる。
ガチャガチャとか100均のおもちゃみたいな、こまごましたものたち。
「いいよ」と伝えていないのにほしがるときは、自分たちのおこづかいからと伝えてある。
ふたりは1日で15円分程度の宝石を手に入れた。
8年間、ほぼワンオペ育児をしているわたしにとって、長期休暇はそびえ立つ高い高い壁だ。
眉間の皺が消えなくなりそうでいつも怖い。
そんなわけで、その壁にどうやって亀裂をいれるのか、つねづね考えてきた。
きょうは8年で培ったアイディアのうち、7つ紹介したいと思う。
おもちゃを「2倍速」で片づける魔法の方法
幼稚園くらいの子どもがいると、大量のおもちゃを床にばらまかれて困ることがある。
わが家も例外なくそうで、わたしはいつもイライラしながらそれを拾い集めていた。
けれども、3COINSで買ったものと、100円ショップで買ったものを組み合わせたら、おもちゃの片づけがなんと「2倍速」になった。
入れもののほうは、収納を見直したいときとかにも使えるので、とってもおすすめ。
家に来たママ友たちがみんな取り入れていく方法なんだけど、「探したけどなかったー!」という声も。店舗によって取り扱いがなかったりするみたい。同じじゃなくっても、似たようなアイテムならOK。
片づけの「連続コンボ」に挑戦する
2、3年前、「片づけコンボシート」というものをつくった。
長期休暇は、たとえば部屋にこもってパソコン作業だとか、書類を読むとか、レシピノートを作るとか、そういう「静」の作業がむずかしくなる。
「ねえねえ」「なにしてるの」「早く」「早く来て」などと永遠に声がかかるからだ。
けれども「動」の作業……たとえば、キッチンの引き出しの中身をすべて出して拭き上げて戻すだとか、子どもたちがぐちゃぐちゃに入れた工作グッズを整頓し直すだとか、そういった「片づけ」をしていると、すんと興味を失う。
だから、なるべく「普段手が届かない片づけ」に注力しているのだった。
とはいえ、楽しいわけではないので、「連続コンボ」という目的をつくって、ゲーム的に楽しんでいる。
▼シートにスタンプを押していくかたちで、進捗を記入する。
「その都度つくる」をやめる
長期休暇は、一日じゅうキッチンに立っている気がする。
ある日、朝食を作ったついでに、おかずを多めに用意して、お弁当箱に詰めてみたら驚くほど楽だった。
献立を考えるのも、鍋やフライパンを洗うのも、実際に作業するのも1回で済むという部分が楽なのだと思う。お弁当があれば、お昼の洗いものは弁当箱とカトラリーとコップだけで済む。
「お昼は麺」に飽きたら、お弁当がおすすめ。
自然解凍できるタイプの冷凍食品を使えば、さらに楽になった。
「5分だけならやってもいいよ」が30分に伸びるかも
宿題や勉強といった「やるべきこと」。
子どもに口うるさくいうと「5分だけならいいよ」と、とにかく最小単位を求められる。
こういうとき、砂時計を使うと「5分が30分に」伸びることがある。
砂時計はアラームが鳴らない。だから、やっているうちに集中してどんどん進められることがあるのだ。
おすすめは、細かくさまざまな時間を測れるセット。これはずっと重宝しているアイテムのひとつ。
「絵の具したい!」に笑顔でOKできる
数年前まで、子どもたちに「絵の具したい!」と言われると、目を三角に吊り上げていた。だって、後片づけが大変だし、汚れるし。とにかくハードルが高いのだ。
けれども工作・お絵描き好きな部分は伸ばしてあげたくて、いろいろ考えた結果「汚れなければいいのでは…?」と思い立った。
▼記事中で汚れない3アイテムを紹介している。
また、記事内にはないのだけれど、スモックや、捨てる予定の大人の服といった「汚れてもいい服」もあればさらに便利。
絶対になくさず、進捗もわかる「宿題ファイリング術」
1年生の夏休み。娘が持ち帰った宿題を見て頭を抱えた。
「これは、ぜったいに、なくす……」
10個近い宿題の山は、茶封筒に入った状態で渡された。娘はそこから無造作に取り出して、そのへんにぽいぽいと投げ出していた。
そこで、整理収納アドバイザー歴10年のキャリアを生かして、本気で考えたのがこの宿題ファイリング術。
毎回なくすこともなく、進捗も把握しやすい状態でなんとかやってこれている。
曲者「毎日コツコツ記録」系宿題の管理法
子どものころ、夏休みの宿題はもらった日に終わらせていた。それなのに、どうしてもできないものがある。それは「コツコツやること」だ。
わたしは爆発的にその日の気分で動きたいタイプなので、最終日になって「毎日の天気を記録する宿題」に泣いていた。
子どもたちの宿題にも、こうした「コツコツ記録系」が潜んでいる。幼稚園入園から5年間、やはり泣かされてきた結果、良い方法を見つけた。
いろいろやったけれど、このシンプルな方法が圧倒的に便利だった。
最後までお読みいただきありがとうございました!
家事本を6冊出している三條凛花といいます。
冬休みは戦いです。でも、どうせなら楽しくて思い出に残るものにしてあげたいという思いがあります…!
追伸、皆さんのところは、冬休みは何日間ありますか?
▼参考になるかも知れない過去記事
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