にんげんって、どうして頑張っても満たされないの?―会社員編―|シリーズ:数字と気持ちのあいだで働くわん vol.2
ボクからの問いかけ
ねぇ、にんげんって、どうしてそんなに頑張ってるのに、心は満たされないの?
目標を達成しても、どこかモヤモヤ。
昇進しても、不安の方が大きい。
頑張ったのに、すぐ次の課題を突きつけられて休めない。
犬のボクからすると、「え?いま十分すごいのに!」って思うんだワン。
でも、それが人間社会ではよくあることらしい。
成果を追い続ける合理性の枠組み
会社ってすごい。経営戦略のフレームワークに従って、数字で評価して、次の目標を設定して、また走る。
合理的な仕組みが、組織をちゃんと動かしているんだ。
でも、その仕組みの中にいる人間はどうだろう?
成果を出しても「次」を求められて、昇進してもプレッシャーが増える。
気づけば「終わりなきゲーム」に放り込まれてるんだワン。
限定合理性と「満たされなさ」
もし人間が、完全合理的な経済人なら、報酬や昇進で満足できるはず。
でも実際の人間は、サイモンの言う「限定合理的な感情人」。
つまり、数字やお金だけでは心は落ち着かない。
感情や関係性に強く影響される存在なんだ。
犬のボクからすれば、それって「生きてる証拠」みたいなもんだワン。
東洋思想が示す「足るを知る」
ここでご主人(野村りな)がよく話すのが「知足(足るを知る)」という考え方。
仏教の知足
「知足者常富(足るを知る者は常に富む)」
欲を追い続ければ、心は永遠に満たされない。
「足りないもの」じゃなく「すでにあるもの」に気づくこと。
老子の知足
老子『道徳経』にも「知足者富」。
自然の流れに身をゆだね、「足りている」と感じることが、ほんとうの豊かさ。
ボクから見れば、人間はご飯を食べながら「まだ足りない」って言ってるときがある。
犬は、おなかいっぱいならもう満足!
だから、ちょっと不思議でかわいいんだよね。
現場で見えた「充足の源泉」
研修やコーチングで、ご主人はよくこんな声を聞くらしい。
「クライアントに感謝されたときが一番うれしい」
「社会の役に立てた実感が大きい」
「チームでやり遂げた瞬間に充足を感じた」
「仲間の成長を一緒に喜べた」
数字じゃなく、人との関わりや意味から喜びを感じてる。
逆に「数字は達成したけど意味を感じられない」と言う人も多い。
人間って、ほんと「つながり」と「意味」で動いてるんだワン。
揺れながら生きていくにんげんへ
成果を追う合理性と、安らぎを求める感情。
そのあいだで揺れてしまうのは、にんげんの弱さじゃなくて、にんげんらしさ。
ボクから見れば、その揺れこそが、とっても愛おしい姿なんだワン。
だからこそ、きみはもう「足りている」のかもしれないよ。
次回予告
次回は、にんげん個人の視点を深掘りして、「数字に走るにんげん、気持ちを忘れたら迷子になる」についてだよ。
マガジン「数字と気持ちのあいだで働くわん」の紹介だよ
人間のみんなが感じている「なんで満たされないの?」とか「数字はあるのに気持ちがついてこない…」っていうモヤモヤを、犬の目線でクンクン探ってるわん🐶
キャリアのこと、リーダーシップのこと、会社の人材開発や組織のことまで、MBAとか哲学とかむずかしそうなことも、かみくだいて(かじって?)やさしくお届け!
これまでのお話は、マガジンでまとめてあるから、ぜひのぞいてみてね。
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参考文献
Williamson, O. E. (1975). Markets and hierarchies, analysis and antitrust implications: A study in the economics of internal organization. New York: The Free Press.
(ウィリアムソン, O. E. 浅沼萬里・岩崎晃訳 (1980). 『市場と企業 組織』 日本評論社.)
