【映画感想文】Michael/マイケル
あの人の面影をずっと探してしまう。
そんな、映画体験でした。
マイケル・ジャクソン。
才能って、カリスマって、彼のための言葉だ。
チープな言葉だけど、それしか言えない。
独特のブレスと、完璧なピッチ、歌声。
キレのあるダンス。
存在そのものが、楽器のような人。
◆
やっと、映画「Michael」を観ることができた。
他のnoterさんの記事でもちらほら拝見していて。
逸る気持ちを抑えて、DolbyCinemaの
プレミアムシートを予約した。
◆
最初に『Wanna Be Startin’ Somethin’』の
ビートが流れてきただけで、涙が……。
でもね、涙の理由は分かってる。
だって、マイケル、もうこの世にいないんだもん。
曲や、歌声が流れるだけで、
失われたものを想像してしまうのですもん。
ストーリーは、少年時代から、
【1988年ロンドン】ウェンブリー・スタジアム
でのパフォーマンスまで。
いわば黄金期の途中までとなっている。
わたしは
リアルタイム世代ではない。
けれど、
映画『THIS IS IT』は劇場に観にいったし、
MVやCDを何度もリピートしているくらいの
ファンではある。
その後の闘病とか、バッシングとか、
そういうものの、断片も知っている。
それを、予め感じてしまうんだ。
◆
ひと言で言うと、本作はファンのための、
ミュージック・ビデオのような映画だった。
『スリラー』でMVの先駆けを作った
マイケルだからね。
でもね、それの何が悪い?
『ボヘミアン・ラプソディ』のように、
栄光も挫折も、
ありのままに描く伝記映画も素晴らしい。
もちろんわたしも感動した。
けれど、『Michael』のように、
描かれていないその先を感じながら観るのは、
強烈な余白なんだと思う。
スターダムを駆け登っていく興奮を、
素晴らしい音楽、映像、ダンスとともに体験し、
その影で、消滅した星を思った。
◆
主演のマイケルの甥っ子、
ジャファー・ジャクソン。
声や骨格、ダンス。
似ている。似すぎている。
たぶんすごく努力されたんだと思う。
本当に、違和感なかったもの。
もちろん、ジャファーならではの
また違った魅力もたくさんあった。
でもね、
ジャファーのマイケルを見る度に、
本物のマイケルの面影を探ってしまう。
歌声を聴くたび、ダンスを見るたび、
本物の歌声やダンスを、後ろに浮かべてしまう。
その姿は、もう帰っては来ないのに。
◆
映画にどっぷり浸かったわたしは、
帰宅後マイケル三昧の時間を過ごした。
やっぱり最高だな、って思いながら。
ありがとう、マイケル。
あの世からも、
わたし達に魔法を見せてくれるなんて、
やっぱりあなたは、
最高のエンターテイナーだよ!
了
◆映画『Michael』公式サイト
◆適温より1℃低めさんの作品
「フライング涙と誰かの子」
作品の序盤から、泣くエピソードもないのに
号泣してしまう場合に、
フライング涙という言葉が浮かぶようになったのは、適温さんのエッセイの影響です。
この言葉がすごく面白くてしっくり来て、
つい使ってしまいます。
◆好きな曲はたくさんあるけれど、
単純にイントロからカッコイイ『Billie Jean』
◆劇中歌が登場順に紹介されているサイト✨

お手柔らかに、お願いします(笑)
泣いちゃうからさ。


