CBCオフチューブで見られる地方局の「経費削減」と「リスク管理」
前回CBCラジオが神宮球場の「中継権」を得た事に関する考察の件については下記を。
一部ではニッポン放送やフジメディアホールディングスとの話抜きにヤクルト球団と直接交渉したといった説もあるようですが、まずないかと。
おそらく前もって話をした上でヤクルト球団との交渉を行なったように思う。その際にNRN基幹局である東海ラジオに関しても親会社の中日新聞との間でなんらかのやりとりがあったのではないか?そう思う。
今回はその続きで「なぜCBCラジオがオフチューブ中継を行うのか」についての考察や反論について。それに関連して「なぜ横浜主催試合にオフチューブ中継が頻発するのか」についても考察したいと思う。
オフチューブとは
オフチューブに関しては「とくろう」様が詳しいので幾分省略して、ここで私の口から軽く説明すると
「球団もしくは関係の深い放送局から映像ソースなどを実際に実況中継を行う放送局に『配信』し、それを該当放送局が観戦して実況等を行う行為」
大袈裟に言ってしまうと
「特製のテレビモニターで担当アナが実況を行なっている」
と言っても過言ではないように思う。
なぜオフチューブが増えたか(反論含め)
実は気になった点が3点ほど
・導入実績
・CBCラジオの「DeNA対中日」、昨年6月のビジター6連戦。
・HBCラジオの土日のロッテ主催、西武主催。
・RKBラジオの「DeNA対ソフトバンク」交流戦。
しかし、今年4月24日の「DeNA対阪神」の試合、ABCラジオで聴いていましたが、中邨雄二アナのこの発言で目が飛び出ました。
「TBSラジオの技術協力でお送りしています」
この発言、前日の実況山下アナも仰っていました。(2024年にも実績あり)
なので、TBSラジオ自体のブースは残っているのではと考えています。
(日本シリーズのRKBラジオもここを使用した可能性があります)
ブログ主は、この件で一つの結論は出しました。
「CBCラジオがオフチューブ中継で済ますのは、経費削減など自局の都合」と結論を出しました。
1.とりわけDeNA横浜主催試合に「オフチューブ」が目立つ点
2.なぜABCラジオが横浜に「乗り込めた」のか
3.CBCラジオは「経費削減」だけで「オフチューブ」に切り替えたのか
の三点。
とりわけDeNA横浜主催試合に「オフチューブ」が目立つ点
実は放送ブースはかつてないほどの「取り合い」になっている。
特に「配信サービス」によるプロ野球中継が増大したことで、本来使用できるはずの放送席すら埋まる状態もしばしば。
故に地方局主催試合で「オフチューブ」中継が目立つとの声も。
それは地方局故のことかといえば、必ずしもそうではない。
DAZNのプロ野球中継、DAZN独自の実況解説なのはDeNAと中日だけですねー
— 中継情報発信アカウントの中の人 (@LiveTV_0) April 7, 2026
パ6球団:球団自身が制作→各CS放送、DAZN、パテレへ提供
阪神:Tigers-ai(阪神球団の子会社)が制作→スカイA、GAORA、虎テレ、DAZNなどへ提供(パとほぼ同体制)
巨人:日テレ制作
ヤクルト:フジ制作
DeNA・中日:DAZN独自 https://t.co/pinnYFmPoy
よくよくみればDAZN、横浜だけ独自中継で他は他社から配信受けしているのか。 https://t.co/DWcWpQhoVx
— りふ=なごやん×天晴甘味屋@鉄道・交通・ラジオ垢 (@rifnagoyan) May 12, 2026
ハマスタ、TBS関係・DAZN・FOD・ニコ生・J-sport。完全に押さえられていて隙がない。一方巨人主催試合はむしろまだ隙がありそうな気も。 pic.twitter.com/OI5kbHl0Qu
— りふ=なごやん×天晴甘味屋@鉄道・交通・ラジオ垢 (@rifnagoyan) May 9, 2026
実は「横浜スタジアム」なぜか旧来の放送局系BS・CSに加えて「配信」系の会社の実況が目立つ。
さらに放送権も巨人なら日テレ、ヤクルトならフジといった特定の放送局が有している一方、DeNAは大洋時代からTBSとフジが「割拠」する状態でしかも地元局であるtvkも中継を行う日が度々。さらに配信系の会社も独自で「中継」を行うケースもあるため「日程」如何ではブースが埋まることも(J-sportは他社からのもらい受け?/ニコ動はTBSアクトからの動画?)
故にTBSラジオが裏送り「撤退」してからはJRN系地方局(特にCBC)は横浜中継に慎重になっている説。
ただ、人気があるとはいえ必ずしも「空いていない」わけではないのでそれだけだと説明が弱い点も。
なぜABCラジオが横浜に「乗り込めた」のか
実は横浜スタジアムとともに「非ドーム球場」で知られている甲子園球場。
その甲子園球場の放送席が屋外であることはそこそこ知られている話で。新聞記事やインスタグラム等でも紹介されている。
さらにこんなエピソードも
実は岡田元監督が「カッパ」を着ていた番組は「スーパーベースボール」というテレ朝系の番組ではあるが、実際に技術協力を行ったのは阪神球団とABCテレビ。ABCラジオはもともとABCテレビと同じ「朝日放送」に所属していた(現在も持ち株会社上の同列子会社)ので、屋外放送席の中継は「慣れている」。これはライバル局でもあるMBS(毎日放送)と持ち株会社上の同列子会社「MBSラジオ」も同様である。
場合によっては放送ブースが「残っていない」場合、最悪中継モニターなど雨により影響を与えそうなものは自社で、リスクの少ない物に関しては屋内で在京放送局を借用することで屋外中継という「荒技」もできる。
他方で名が上がっているJRN系の地方3局を「応援」している球団はいづれも「ドーム本拠地」。
非ドームでの中継でもブース室が備わっているところも多いので、確保できれば問題はないものの、確保できない場合は屋外のケースもあるため、中継には「雨による機材リスク」の心配も予想される。
CBCラジオは「経費削減」だけで「オフチューブ」に切り替えたのか
さらに中継に伴う人的派遣まで考えると「雨天中止」に伴うリスクはさらに大きくなる。本来は本局で「仕事」を行う人が「遠征」するわけだからその分の人の穴埋めを本局がやらなければならない。出張費などもそうだが穴埋めのための「人件費」も必要になる。それが雨天中止になるとその分が全て水泡と化してしまう。
無論野球には対戦相手がいるため、屋外球場であっても地元の放送局の「支援」を受けることがある(RCCの裏送りとか)。ただそれもないと自社で乗り込むにはリスクが高い。
CBCラジオの神宮解禁の際には自局のアナウンサーのみならずフリーアナウンサーも起用している。フリーアナウンサーは「自社社員」でないため仮に「雨天中止」になっても本局の仕事体制には影響は少ない。
とはいえ、ブース室等が確保されるなどのある程度の「条件」がそろってのある一定のリスクを負っての「アウェイ中継」なため、条件が揃わないとたちまち困難になってしまう。
故にCBCラジオは横浜スタジアムでは遠征せず「オフチューブ」で済ませているのではないかと推測する。
HBCがNRN系列なのに神宮に「乗り込まなかった」理由(次回の前振り)
最近Xのラジオ中継界隈で話題になっている「なぜ神宮CBCは中継できてHBCは中継できないんだ」問題。
実は私も今まで北海道放送(HBC)ラジオはJRN系統のプロ野球中継を行なっていたため、通説通り神宮ヤクルト戦は「中継できない」と思っていた。
しかし、過去にSTVラジオが「中継しなかった」2006年など「一部の」年度ではHBCラジオが神宮ヤクルト戦を「中継した」実績がある。
条件的にはJRN単独加盟のCBCより良い。

なら、何故HBCラジオはSTV同様に神宮ヤクルト戦を「行『わ』ないのか」。通説通り本当に「行『え』ないのか」。
一旦話を切って「次回」の話をしたいと思う。
