松田聖子45周年韓国公演で泣いてしまった話
2025年秋、韓国・ソウルの金浦空港に張り出された巨大広告にハートを射抜かれてしまった。松田聖子のツヤツヤの笑顔の下に「韓国公演 2026年2月22日」と書いてある。行くっきゃない!!
今まで何度も聖子のコンサートにはエントリーしてきたけど、全て抽選漏れ。ファンクラブに入れば取れるのかな〜、と思いながら10数年。韓国でだったらさすがに取れるだろうと根拠もなく思い込み、韓国のチケットぴあ的存在interparkにアクセスしたところ……普通に取れた。
しかも座席表が出てきて、好きな席を選べた!韓国のライブってそういう文化なのかな、知らなかった。
この時点でアリーナはほとんど空席がなく、スタンド席なら選べる状況。スタンド席のステージど真ん中を選んで、無事チケット確保!
そして行ってきました2026年2月22日、仁川インスパイアーアリーナ!
仁川空港のすぐ隣にある屋内アリーナで、ホテルやカジノ、大型プール施設も隣接されているリゾート施設らしい。仁川空港にはパラダイスホテルのリゾートもあるのに、こんなのもできてたなんて全然知らなかった。コンサートの数日前に、会場から主要ターミナル駅までの有料シャトルバスが出るとの案内が来ていたけど、今回は車で連れて行ってもらえたので予約しなかった。
アリーナに着くとシャトルバスが並んでいて、ソウル駅や水原、シンドリムなどへの直行バスが待機していた。

アリーナ入り口には巨大なパネル、みんな記念撮影していた。私たちも喜び勇んでハイポーズ!この時点で相当テンション上がってます。
パネル前で写真撮ってるのはほとんどが日本から来たファンの方だった。
私たちの席はここ!座席表で見て選んだ甲斐あって、見やすい良席でした!

隣には韓国人の若い男性が一人で座ってて、ふとしたきっかけで話すことになった。聖子の歌を長い間聴いてるそうで。Youtubeでたまたま聖子に出会い、どんどんハマって行ったと言っていた。
韓国での聖子人気は、2年前に韓国のアイドルグループがコンサートで「青い珊瑚礁」を歌ったことで大ブレイク!
私も韓国の友人たちから、「聖子っていいよね」「赤いスイートピーにハマってる」なんて聞いてました。
それもあって今回の韓国公演が叶ったのかなって思っています。
ここで、そもそも論、昭和の昔話をしたいのですが……
韓国では長く日本の歌禁止されてたの、知ってますか!?
理由は日帝時代の反省からです。98年の金大中政権から徐々に緩和されて、2004年に全面的に解禁されました。80年代、在日韓国人子女を韓国で教育する政府主催のサマースクールに参加した中学生は、「街中で日本の歌を歌ってはいけません!」と言われたそうでした。ま、いうこと聞かずにみんなで光GENJIを歌いまくってたらしいですけど。
最近は、韓国のバラエティ「日韓トップテンショー」という番組まであって、日韓の歌手が歌で対決する番組が人気を博しています。近藤真彦さんが「ギンギラギンにさりげなく」を歌ったことが大変な話題になっていました。
こういうのを見聞きするたび、韓国って本当に変わったな…と深い感慨に包まれます。1984年に初めて渡韓した在日韓国人3世の少女だった私は、こんな未来を夢見ることもできなかった。。。
17時の開演時間が近づき、どこからともなく「聖子!聖子!」という聖子コールが起こり始めました。前方のアリーナ席では親衛隊の人たちが音頭をとっています。日本人、韓国人がみんな声を合わせて私のアイドル、聖子の名前を呼んでいる。この時点でかなり胸がいっぱいになっていたのですが……
開幕1曲目は「青い珊瑚礁」!!
続いて「渚のバルコニー」、「秘密の花園」、「天国のキッス」!!!
私号泣です!
隣の韓国男性も泣いていた!
なんだろう、もうイントロだけで泣いていた。
胸が張り裂けそうになり、泣きながら手拍子して歌ってました。
松田聖子45周年、私も、聖子も、日本も、韓国も……
本当に本当にいろんなことがあった。
ひたむきに頑張って、報われたり、報われなかったりしながら生きてきた。
その時々に聖子の歌があって。
それを聖子と、日本と韓国のファンと一緒に歌いながら、幸せだなって思えた。。。
聖子ちゃんは韓国語をたくさん覚えてきていて、途中から通訳さんも登壇して韓国のファンとコミュニケーション取ろうとしているのがとても素敵だった。バンドメンバーさん、ダンサーさんも、一言ずつ韓国語を話したりして、会場はとっても暖かい雰囲気に。
そして最後は「夏の扉」!!
フレッシュ、フレッシュ、フレッシュの大合唱にまた込み上げてきて泣けて泣けて仕方なかったんだけど、右も左も、みんな泣いていた。
この涙って何なんだろうと考えていて、思い当たったのが、美空ひばりを聴いて泣いている祖母の姿だった。
人生の色々と、その時に流れていた歌と、歌の中身と、歌手の生き様と、全部重なって涙になるんだろう。
歌に清められると言おうか。
歌にPurifyされる瞬間に人は涙を流すのだろう。
祖母の美空ひばりが、私の松田聖子なんだ。
そして今、聖子のコンサート2時間を経て、私は何だかすごく満たされた気持ちになっている。
聖子ちゃんも色々あった。とても辛い出来事があった。でも私の前での聖子は白いドレスを着て、ミニスカートで踊って笑顔で歌っていた。
美しくて、ツヤツヤで、聖母のようだった。
近づきたい。私もあの神のような領域に、少しでもいいから近づいていきたい。
大丈夫、できる気がする。
フレッシュ、フレッシュ、フレッシュと叫びながら、天啓を得た気持ちになったから。
というわけで今夏の聖子のコンサートも、抽選に申し込んでみた。
20年ぶりの中森明菜の抽選にも参加するつもりだ。
縁がある時に、天啓を得られると信じて。
