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鳥人戦隊ジェットマン、第31話「戦隊解散!」

前話、「三魔神起つ」から続くストーリー。

結ばれた凱と香を他所に、裏次元バイロックではラディゲとラモン・ゴーグが対立していた。

ラディゲの血によってこの世に蘇った
左:ゴーグ、右:ラモン

「我々は人類を抹殺するつもりはない。人間とは素晴らしい物だ!人間は素晴らしい!人間を傷付ける者は、全て我々の敵である!」
ラディゲが望む人類抹殺に対して首を縦に振らないラモンとゴーグ。

一体、彼らの言葉の意は何なのだろうか…。

車に轢かれそうになった子供たちを守り、救急搬送されそうな男性の病気を治し、そして崖崩れを逆流さけ作業員の身を守る。

…そんな彼らは人類の神なのだろうか……。

一方、スカイキャンプではジェットマンの3号ロボ、テトラボーイの完成を急いでいた。
…凱、香を抜きに……。

「まったく、こんな忙しい時になにやってんだろうねぇ。凱と香は!」
アコのボヤキも梅雨知らず…

「凱。いつかあなた、私に言った事があったわね。いずれ私は、あなたの事を愛するようになるって。やっぱりあなた、正しかった。」

馬に揺られる2人の距離は0、そして竜たちに流れている忙しい時間とは、別な時間が彼らには流れていた。

そんな彼らを置いて、助けた人々を″人間果実″に変えるラモンとゴーグ…。

人間をエネルギー源にする魔神ラモンとゴーグ…。
「我々は太古の時代から存在する絶対神。あらゆる生物には天敵がいる。我々は人間の天敵なのだ!」

そんな天敵を倒す為、竜たちは休む事なく戦いの場に向かう事になる。

ラモンとゴーグへ飛び込んだ竜・雷太・アコだったが、魔神の強さの前にダメージすら与える事すらできない。

さらに…

ジェットマンのファイヤーバズーカですら、魔神にダメージを与える事はできなかった…。

惨敗…

「答えろ、香、凱。一体どこで何をやってたんだ?お前たちがいれば、まだ戦いようがあったんだ。」
謝る香だったが、竜は続けた。
「公私を混同するなと言っただろう!俺たちは戦士なんだ!」

″公私の混同″…竜はこの言葉を放った自分に、後に人生最大の後悔をする事になる。

「戦士には…、人を愛する事もできないのか?」

「何?」

「もうてめぇのお説教にはうんざりだぜ!
人のために自分を犠牲にすりゃそれで良いのか!? そんな人生は真っ平だぜ!
俺の夢は…、俺の気持ちはどうなるんだ?」

「自分を犠牲にするのが戦士の仕事だ!
お前の考え方は、
皆のチームワークを乱してるだけだ!」

「ほぉ、そうかいそうかい!
そりゃあ良かった!どけ!行くぞ、香!」

凱が雷太の手に置いたクロスチェンジャー…

凱が思い描いていた″夢″、″気持ち″
…崩れ落ちる音がした。そして、凱が手に入れた仲間の絆も崩れた夢や想いの中に埋もれていく…。

真っ二つに折れた翼。

「仲間割れか?ジェットマン!」
そんなピンチにバイラム幹部、マリアが襲いかかる…。

しかし、ジェットマン・マリアの前に、あの魔神たちが姿を現す。
…そして、彼らの攻撃により、竜と雷太・アコの間にも小さな亀裂が生じる事になる…。

「貴様たちの存在は、我々にとって邪魔になる。抹殺する!」

彼らの攻撃を受け突如として苦しみ出すマリア。
そして、マリアは竜の最愛の人へ戻る。

そう、マリアは竜の奪われた恋人、リエだった。

「馬鹿な…。リエが…、何故リエが…?」

″公私の混同…″

竜の戦士としての気持ちには確実に亀裂が生じていた。

ラモンとゴーグの攻撃からリエを庇った竜…。
リエと共に池へ落ちてしまう。

自分の最愛の人が地球を襲う敵の幹部だった…。

この言葉が、竜を悩ませ…人生最大の苦しみを与える事になる…。

竜の胸に伝わるリエの温かさ。

「私、今まで何してたのかしら…?
記憶がないの、あれ以来…!」

「(あの時…、そうだ。
リエは恐らく、バイラムに捕まって、洗脳されて…。)」

「教えて、竜。
私は何をしてたの?ここはどこなの!?」

「何も!…何も心配する事はない。
お前は、眠ってたんだ。長い間ずっと…。」

「私、夢を見ていたような気がする…。
夢の中でいつも、
竜を呼んでいたような気がする…。」

「俺だって!俺だって、ずっとお前を呼んでた。」

「私、怖い…!」

「大丈夫だ!もう、大丈夫だ…!
(戦いが終わったら、リエ、もう一度一から、お前とやり直すんだ…。)」

…このまま、時が止まれば良いのに…。
竜の中で過った想い。そして、蘇るリエへの愛。
竜の目の前に居る人は、もうマリアでは無かった。

本当であれば、自分が手を離していなければ…
リエはジェットマンになる筈だった。
最愛の人と共に地球を守る為に戦う。
…そんな筈だった…。

もう…二度と彼女の手を離さない…。
…そう思った矢先だった。

ゴーグが巨大化し、竜とリエに襲いかかる…。

リエを置いて、ジェットイカロスに乗り込む竜。
この選択は、後に竜を人生最大の苦しみに引きずり落とす事になる…。

「待て!マリア。帰って来るんだ、
マリア!バイラムの元に。俺の元に!」

そう言って、ラディゲは再びリエをマリアの姿に変える。
竜へリエの残像を残して…。

脆くも崩れ落ちたジェットイカロスとジェットガルーダは、竜の心を表している様だった…。

″勝てない…″
そんな時、小田切長官はテトラボーイのプログラミングを完了させる。

竜の気持ちに相反する様に軽快に巨大ゴーグを翻弄するテトラボーイ。

テトラボーイが変形した″テトラバスター″は祝杯になる筈だった。
…喜びの祝杯に…

ゴーグ撃破の後にリエを探す竜…。
そんな竜の前に現れたのは、リエでなくマリアだった。
ネクロッドの鞭が竜の首を捉える…。
締め付けられたのは竜の体だけでなく、心もだった…。

「リエ!!」…竜の声は届かない。

しかし、竜は続ける。
「違う!思い出せ!お前はバイラムに利用されてるだけなんだ!」
少しだけでも、リエに戻るきっかけになればと思い…。

「そんな戯言に、私が騙されると思うのか!?」
マリアに竜の声は入らない…。
無情にも蹴り上げられる竜…。

…あの時、離さなければ……
「リエ!!」悲痛な叫びが轟き消える…。
リエの温もりを残して…。

⚪︎Another talk
三魔神編の中編であり、三部作の最後に繋がる本話。
ちなみに、心に刻みたいシーンは凱と香、竜がスカイキャンプを離れてもなお、小田切長官が彼らへの想いを託したこのシーン🎬

弱気になった雷太とアコ…
「長官!一体どうしたら良いんです!? 香さんはいない。凱もいない。それに竜は!」
と言った雷太に対して、小田切長官が話した言葉が今話の心に刻みたいセリフ。


心に刻みたいセリフ

竜は必ず帰って来る!信じるのよ、竜を。
しっかりしなさい!あなたたちが今しなければいけないのは、テトラボーイを完成させる事!テトラボーイの力が必要なのよ!」

by.小田切 綾(小田切長官)

竜…、そして凱に香。仲間のピンチに必ず彼らは帰ってくる。
三魔神編のラストに繋がるフラグであり、雷太とアコの希望を繋ぐ為の言葉。

タイトルである「戦隊解散!」、今話のジェットマンを繋いでいたのは紛れもなく小田切長官だった。

ただ…。
今話の竜は辛すぎる…。
皆様は、最愛の人を敵として相対する事はできますか?
…私にはできません。

記憶が無いにしても、自分への想いが無いにしても、彼女を前にした時に出てくる感情の中に″怒り″はありません。
何故なら、自分の人生を一番支えてくれた笑顔が忘れられないから。

竜の中にもある、リエが真っ直ぐに自分を見つめてくれた日の笑顔。
…私にはそんな笑顔を自らの手で壊す事なんてできません。

そんな失意の底に沈む竜を救うのは誰なのか。

次回、感動のラストをお楽しみに。

…という所で、今回はこの辺で
ではでは、青空さえも夢を見るそんな明日へ!
(せーの)バイバイ👋

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