〜第95夜〜「最後まで聞いた人」
🕯️ 百物語 完結まで
残り──5話。
……ここから先はね、
昔から「戻れなくなる人が出る」と
言われているところなんですよ……。
百物語っていうのは……
怪談を百個集める遊びじゃない。
“最後のひとつ”に近づくための儀式なんです。
そして……
95話目。
この辺りになるとね……
参加者の中に、
「最後まで聞いてはいけない人」が出てくる。
えぇ……。
最後まで聞いた人だけが、
見てしまうものがあるんですよ……。
……では、第95夜。
お話ししましょうか……🕯️
📌 視えてしまう世界の話
〜第95夜〜
「最後まで聞いた人」
🕯️ はじめに
怪談ってね……
途中でやめると、
なんだか気持ち悪いでしょう……?
だから……
最後まで聞きたくなる。
でもね……
この世には、
最後まで聞いてはいけない話というのが、
確かにあるんですよ……。
⸻
📖 本編
これはね……
ある会社の同僚たちが、
肝試し代わりに百物語をした時の話なんですが……。
参加者は6人。
場所は、閉鎖された研修施設。
誰かが鍵を借りてきてね……
夜中に集まった。
最初は普通だった。
でも……
95話目を語る頃には、
みんな、かなり疲れていたそうなんです。
眠い。
寒い。
空気が重い。
それでも……
「ここまで来たんだから最後までやろう。」
そう言って、続けていた。
するとね……
ひとりの男性が、
急に立ち上がった。
「ごめん……俺、もう無理。」
顔が真っ青だったそうです。
みんな止めた。
でも……
彼は首を振る。
「これ……最後まで聞いたらダメだ。」
そう言って、
部屋の外へ出て行った。
残った5人は、
なんだか嫌な気分になったけれど……
結局、続けた。
その時です。
廊下から……
足音が聞こえてきた。
コツ……
コツ……
コツ……
ゆっくりと、
誰かが歩いている。
そして……
部屋の前で止まった。
全員、息を呑んだ。
すると……
ドアの向こうから、
さっき出ていった男性の声がした。
「……まだ終わってない?」
みんな、ホッとした。
でも……
返事をしようとした瞬間、
部屋の中にいた女性が、
小さく言った。
「……おかしい。」
彼女が指差した。
そこには……
さっき出ていった男性の上着が、
まだ、椅子に掛かっていた。
えぇ……。
つまり……
彼は、上着も持たずに外へ出たことになる。
でもね……
その上着のポケットから、
スマホの着信音が鳴ったんですよ。
……じゃあ、
今、外にいるのは誰なんだ。
全員、凍りついた。
その時……
ドアの向こうから、
また声がした。
「……開けて。」
「最後まで、聞こうよ。」
そして……
しばらく沈黙したあと、
低い声で、
こう言ったそうなんです。
「……僕だけ、聞けなかったから。」
📝 あとがき
怪談にはね……
“最後まで聞けなかった話”というのが、
残ることがあるんですよ……。
そして……
その話は、
誰かに続きを聞かせたがる。
それが……
一番怖いことなのかもしれませんね……。
🔔 裏夜話の案内
ここから先は
メンバーシップ限定
【視えてしまう世界の裏側】
または
【フルコンププラン】
の方のみ閲覧可能
(※100円単品購入あり)
この話の核心――
なぜ男性は途中で出て行ったのか。
なぜ外から声が聞こえたのか。
そして……
「僕だけ、聞けなかった」の意味とは……。
ここでしか読めない解釈をお話しします……。
ここから先は

🌟ぜひ応援お願いします🌟 もっとがんばります(ง •̀_•́)ง
