〜第73夜〜「帰らなかった十円玉」
🕯️ はじめに
えぇ……
学校の怪談ってね……
なぜか“遊び”の形で残っているものが多いでしょう?
肝試し。
おまじない。
そして……コックリさん。
遊びのはずなのに、
終わらせ方だけは、やけに厳密。
今日はね……
「ちゃんと終わらせたはずだった」
それでも……
帰らなかったもののお話です……。
📖 本編
これは、
私の知人が学生の頃に体験した話です。
放課後の教室。
カーテンを閉め、
机を囲んで――
四人。
紙に書いた五十音。
真ん中に置いた、
十円玉。
「コックリさん、コックリさん……
いらっしゃいましたら、
お返事ください」
最初は、
誰が動かしているのか分からない、
ぎこちない動き。
でも……
次第に、
十円玉が はっきり意思を持った動きをし始めた。
質問にも、
ちゃんと答える。
盛り上がっていた空気が、
ある質問を境に……
変わった。
「ここに、
“連れてきた人”はいますか?」
十円玉は、
「は」
「い」
と、
はっきり動いた。
教室が静まり返る。
怖くなって、
慌てて終わらせることにした。
「コックリさん、
ありがとうございました。
どうぞお帰りください」
十円玉は、
「は」
「い」
……そう答えた。
全員で指を離し、
十円玉をひっくり返す。
「これで終わりだよね」
そう思った瞬間――
カラン……
床に、
十円玉が落ちた。
誰も触っていないのに。
その夜から……
ひとりだけ、
おかしなことが起き始めた。
📝 あとがき
コックリさんは、
呼ぶよりも、
帰す方が難しい。
そう言われてきました。
でも……
本当に難しいのは、
“全員が同じ気持ちで終わること”
なのかもしれません。
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本編では語らなかった
・誰が「連れてきた人」だったのか
・十円玉が落ちた意味
・終わらせたはずなのに続いた理由
……その裏側を、
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