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明がらす まつだ松林堂 岩手遠野 和菓子なスクチャイ128 2025.10.03

和菓子なスクチャイ128 岩手 > 遠野

※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


明がらす まつだ松林堂 岩手遠野

「明がらす」まつだ松林堂
「明がらす」まつだ松林堂
「明がらす」まつだ松林堂
「明がらす」まつだ松林堂
「明がらす」まつだ松林堂
「明がらす」まつだ松林堂
「明がらす」まつだ松林堂
「明がらす」まつだ松林堂

1.まつだ松林堂の「明がらす」

岩手県遠野市にある「まつだ松林堂(まつだしょうりんどう)」の「明がらす(あけがらす)」は創業明治元年(1868年)以来150年以上守り継がれてきた遠野を代表する伝統銘菓だ。

創業当時は「くるみ糖」という名で売られていたが、二代目によって「明がらす」と命名された。

その理由が、お菓子に入っているくるみの切り口が、明け方の空を飛んでいるカラスの姿に見えることからだという。

切ったかまぼこのような形のお菓子でその上部がギザギザと波打っているが、その形は日の出の様子に見立てられているのだそうだ。

包装紙などに描かれているカラスは、日本神話に登場する三本足の八咫烏(やたがらす)をモチーフにしており、縁起の良い「導きの神」として親しまれている。

なお、以前記事にした青森大館の山田桂月堂「明がら寿」とはお菓子の製法の起源と原材料が違いお菓子自体が違うのでまったく別物だ。

2.食感と風味

「明がらす」まつだ松林堂
「明がらす」まつだ松林堂

「明がらす」は以下のような独特の食感と素朴な風味のある半生菓子だ。

餅と落雁の中間のようなしっとりもっちりした独特な食感が特徴で、和製ヌガーと言う人もいて吾輩は警戒していた。

吾輩ヌガーは歯にこびりつくのでどうも苦手なのだ。

しかし実際の「明がらす」はヌガーのような歯に付着するような粘り気はなく、食感は餅と落雁の中間と表現する人もいるようで餅のようにも感じる弾力と共にサクサク感もあり、ごまの香ばしさとくるみの濃厚な旨味を口の中で感じながらやさしくほどける軽くて食べやすい甘さ控えめのお菓子だった。

今回初めて食べていっぺんに吾輩好みのお菓子になった。

3.原材料

米粉、砂糖、水飴をベースにたっぷりのくるみとごまを練り込んで作られている。

米粉の優しい甘さに煎りたての黒ごまの香ばしさとくるみの風味が加わり、素朴でありながら奥深い味わいになっている。

保存料などの添加物は一切使用していないため賞味期限は約1週間と短い。

4.製造

砂糖と水飴を煮詰めた中にくるみと炒った黒ごまを加え、そこに米粉と小麦粉を加えて力強く練り上げて棒状に伸ばし、かまぼこの形に整えてじっくり休ませた後にスライスして出来上がりという想像以上に大変な作業のようだ。

5.銀座の岩手県アンテナショップ

銀座にある岩手県アンテナショップ「いわて銀河プラザ」では月一回第一水曜日に入荷ということで2025/10/01入荷分を一箱あらかじめ電話で取り置き予約し、2025/10/03に購入に出向いた。

1箱10個入りで税込972円だった。

実はその前日に盛岡駅にいたので駅の名産売り場を見て歩いたのだが、「明がらす」という同じ商品名はあっても「まつだ松林堂」のものはなかった。

ちなみに盛岡駅で見た他の製造元とは中村屋と丸基屋だ。(下の写真)

丸基屋の「明けがらす」(盛岡駅売店・撮影許可済)
中村屋の「明けがらす」(盛岡駅売店・撮影許可済)

地元の人に訊いてみてもこのふたつのメーカーはあまり知られていなく、おそらく後発の「明がらす」と思われる。

ところが「まつだ松林堂」の公式サイトの販売店情報では、盛岡駅の販売店や百貨店など現地で買えそうな店舗の情報はなく、その代わりに東京銀座の「いわて銀河プラザ」での販売があると出ていたのだ。

それで結局、皮肉なことに盛岡駅周辺で手に入らなかった「明がらす」をその翌日に東京で手に入れることになったわけだ。

それにしても盛岡駅の物産店でも扱わないまつだ松林堂が、遠野の本店以外では唯一東京銀座の「いわて銀河プラザ」で扱うのはなぜか?

直接「いわて銀河プラザ」にそのことを訊いてみたら、運営する盛岡の会社はもう60周年を迎えるが、まつだ松林堂とは昔からの取引で今に至るためということだった。

教えてくれたのは岩手出身の店員さんだったが、盛岡駅で見かけた他の2つのメーカー名を言ってみたが、それらについては逆にまったくご存じではなかった。

まつだ松林堂での「明がらす」の製造個数は本当に限られるので、あちこちでは販売出来ず、昔から取引のある「いわて銀河プラザ」運営会社との関係で場所が東京でも特別に販売出来ているのだろう。

おかげで吾輩のような「まつだ松林堂の明がらすが食べたい!」と言う人が、遠野に出向かずとも東京のど真ん中の銀座で手に入れることができるのだ。

なお先にも書いたが、「いわて銀河プラザ」でのまつだ松林堂「明がらす」の販売は月一回の仕入れのみだ。

繰り返しになるが、遠野の本店以外では盛岡駅や現地の大手百貨店でも買えないものが東京の「いわて銀河プラザ」で買えるというのは特別中の特別とみていいだろう。

貴重なお菓子を手に入れて食べたという感慨もひとしおで実際大変美味しかったので吾輩は大満足だった。

(おわり)

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