異星人アリサと閻魔さまのトリセツ第23話「ドクター・ミネルバの秘密と真由美へのメール」【7割リアル連載小説】
数十年前から、各国には地球外生命体が密かに配属されている。しかし、この事実は広く知られていない。彼らは地球人に化けて巧妙に各省庁へ潜り込み、その影響力を行使しているのだ。
異星人は大きく分けて、光側、闇側、無所属の3つのグループに分類される。最近では、光側に属する異星人が増加しており、その目的は、各国各省庁に光の力を満ちあふれさせ、闇の因子を完全に撲滅することにある。
ドクター・ミネルバも、地球の新時代を迎えるために派遣された助人要員の一人である。表向きはワーキングホリデーで日本の大学病院に勤務する、米国籍の外国人医師だ。しかし、日本の医師免許を取得済みの彼女は、アルクトゥルス星から派遣された同胞をケアしながら、厚労省との橋渡し役としても活躍している。
入院中の真由美に、ドクター・ミネルバが送ったメールには、彼女が日本へ派遣された経緯が記されていた。
<ドクター・ミネルバから真由美へのメール>
真由美さん、その後の調子はいかがですか?アリサから真由美さんが順調に回復されていることは聞いていますから、心配はしていませんけどね。でも、退院されたら私からお願いしたいことがありますので、今のうちに十分休んでおいてくださいね。
さて、以前も話したことではありますが、中途半端な説明に終わった記憶があるので、この機会にもう一度きちんと説明しておこうと思います。闇側の裏切りについてーーですが、私たち異星人が闇側の裏切りに愕然とした話を覚えていますか?闇側が力を増せば、地球の滅亡と私たちへの不利益が避けられない話を。それから、各国各省庁に異星人を派遣し、闇側を一掃する計画が実行されたのです。そして、2023年には鬼神が地球に現れました。その時の闇側は、文字通り大慌てだったようですよ。鬼神は、私たちが予想していた時期より17年も早く姿を現しました。闇側は、あのまま栄華が続くと信じていましたが、鬼神の出現によって自分たちの時代が本当に終わることを悟ったのです。
そもそもの発端は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件でした。数千年前に結ばれた約束を、闇側が見事に破ったことが原因だったのです。本来ならば、2000年に闇側の支配は終わり、彼らは自分たちの星に帰るか、地球人と平和に共存することになっていました。しかし、警戒心の薄い地球人を目にした闇側は、地球の支配をさらに続ける道を選んだのです。
一方、その様子を見た光側の異星人は、宇宙銀河連邦会議で地球の“ごろつき”どもを退治することを決定しました。彼らは、何といっても地球人の熱心なファンです。能力や思考は異星人より劣るものの、地球人の美しいフォルムは全宇宙人にとって憧れの的ですから。
さらに、宇宙で流通する高品質の水晶、真珠、翡翠は、地球以外では収穫できない貴重な資源です。そのため、地球と地球人を守ることが必要不可欠となったのです……(省略)
それでは、またすぐに会いましょう。
ミネルバより
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第24話へ続く
ヤバいよ!ヤバいよ!
そのまま移民ですって!
