母がヤバイ!(その9) 年度末の市庁舎を母と語ったときの“おまいう事件”
先日、母の住民票を移すために市庁舎へ行ったときの話は書いた通り。
やっと順番が来て案内されたカウンターには、ベテランの風格を漂わせた女性職員がいた。
最初は「世帯を一緒にする」つもりで申請書を書いていたのだが、
彼女から今後起こり得る厄介ごとをさりげなく示唆され、
「なるほど、住所が同じでも世帯を別にしておくメリットもあるのか」
と気づかされた。
対応は機械的すぎず、かといって無駄もなく、実に見事だった。
そしてその夜、母がぽつりと言った。
「すごく混んでいたわね。でも、まあ、これで済んだようなものだから」
「確かに。あんなに人がいてイライラもするだろうけど、すごくよくしてくれたよね」
そう私が返すと、母は少し考えてから言った。
「アノ人、年齢もいっていたんじゃない?」
その瞬間、私は思わず笑ってしまった。
「お母さんより、ずっと下だと思うよ」
……まさしく、“おまいう”案件であった。
