耳ダンボ👂テーラー稲津の内緒話㊸「泥棒の落下で事故物件にされた港区マンションの話」
知り合いの富豪の女性が、十年ほど前にとんでもない災難に見舞われた。
港区の高級マンションに住んでいた彼女は、ある日、泥棒に狙われた。
いつものようにリビングで掃除機をかけていると、背後から妙な視線を感じ、振り返った瞬間、ベランダの手すりに東南アジア系と思しき見知らぬ男が手をかけ、侵入しようとしていた。
「ちょっと何なの!」と叫んだ途端、男はバランスを崩してそのまま5階からコンクリートの地面へ落下し、即死。
震える手で警察に通報した彼女だったが、駆け付けた警官から「あなた、犯人とグルなんじゃないでしょうね?」と信じられない疑いをかけられた。
ハーフの顔立ちゆえの誤解かもしれないが、怒りと理不尽さで胸がいっぱいになったという。
さらに後日、そのマンションは「事故物件」として扱われることに。
理由は人が亡くなったから。
泥棒に入られ、恐怖を味わい、目の前で人が死に、挙げ句に資産価値まで下がる——世間の仕組みは冷たく理不尽だと、彼女は納得できない表情を浮かべていた。
