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なんとなく人の目が気になるのは、人口密度のせいかもしれないぞという話

んんあああっつい!!!


ついに夏がやってきた。正直、夏の暑さは大の苦手である。

「この夏こそ痩せるぞ!」と意気込んでジムに入会した。暗闇でひたすら、バイクを漕ぐやつだ。
実は昨年一年間で6キロ太り、過去最高体重を記録した。せっかくならかわいい服を、引き締まった身体で着たい。モンゴルと日本で離れて暮らす夫と再会するときには、もっとかわいくなっていたい。

初回はかなりドキドキしながら参加した。周りはみんな、慣れていそうに見える。この中で自分だけ遅れるのは、なんか嫌だ。「わたしもやればできるんだぞ!」と自分を鼓舞し、集団レッスンに一生懸命についていった。

「初回からこんなにできてすごいですよ〜」

インストラクターからかけられた言葉に心くすぐられ、その後のレッスンも熱心にやった。


結果、4回目でぎっくり腰となり、強制休会となった。ジムではなく整骨院へヨチヨチ歩きで通う羽目になる。

インストラクターがあんなに言ってたじゃないか。

「周りは気にしないで〜自分に集中して〜!フィール・ザ・ミュージック!体を楽にして〜!YES!」

自分のペースでやればいいものを、わたしはフィールザミュージックしながらフリーダムになるどころか、不便な生活になり、腰の自由を失った。


夫にメソメソと電話をし「せっかく痩せようと思ったのに。いい体になろうと思ったのに。わたしはバカだ」など弱音を垂れ流したところ「だんだんやっていくだよ」と、若干文法の怪しい日本語が返ってきた。

思えば、この時期はどこに行っても、人、人、人。涼しい場所なんて、特にそうだ。カフェも本屋もジムも、人でいっぱい。時々、「ふえええ」とおなかいっぱいになる。

わたしは、ずっと人に関わる仕事をしてきた。長く人事を経験し、今は転職エージェントとして働いている。仕事で問題が起きるときは、だいたい人と人の間のことだ。頭を悩ませる時、そこにはたいてい人のことが絡んでいる。

夫の母国モンゴルは、世界でも特に人口密度が低い国だ。
確かに、田舎で草原に立つと、ほぼ人が見当たらない。人口密度は、1平方キロメートルに約2人だという。ちなみに東京23区では、同じ広さに約1万5600人が暮らしているらしい。

人口密度を聞いたとて、リアルに想像はできないけど、とりあえず「モンゴル人少な!!東京人多っ!!!」ってなる。


人がいない場所に立つと、わたしの目は、人間以外のものへ向かっていく。その辺を駆け回る犬がかわいいなあとか、馬がいきいきしているなあとか。この空の色は何色って言えばいいんだろうとか、小さな花を集めてキャンドルを作ってみたいなとか。自然の中で、感覚を無邪気に遊ばせることができる。

もちろん、田舎の濃い人間関係もまた別のしんどさがあるのだろうなと思うけど、わたしがモンゴルで体験したのは、『人間という動物そのものが視界から消える』レベルの圧倒的な余白だった。コミュニティの目すら届かなくて、ただ、そこに命として在るだけを許してくれるような解放感。

人に疲れた日は、ちょっとだけ、誰もいない大地や、青い空や、もふもふした生き物たちのことを思い浮かべてみたりする。Youtubeで森の雨音の動画を見ながら、よく冷えたお茶を飲んだりする。夏のうだるような暑さは正直変わらないけど、何かが軽くなる感じはあるから。

そうかそうか。暑いのも、人目を気にしてぎっくり腰になるのも、全部密度のせいだ。

ということにして、わたしはアイスを食べようと思います。モンゴルで撮ってきた、自然ともふもふ達だけの写真たちを添えて。


菜々緒ポーズの牛
白樺と牛達
モンゴルでよく見かける、まゆげのかわいい犬
ひつじとヤギが混在中
馬の楽園
水分を多く含んで、盛り上がる大地。踏んだらぐしゅっと音がして、こけた
湧き水が冷たくて美味しかった
黄色も水色も、一面に咲いている
日が沈む頃
ちゃんと暗くなって眠たくなる、っていいよね
ザ・森がどこまでも広がる
水を飲みにきた馬。冷たくておいしいね




ちょっぴり涼しさを感じられるかも、しれないエッセイも置いておきます。


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