見出し画像

【近代化計画】第2部:地獄のカプラー穿孔。~配線布設・車両装着編~

こんにちは!Re:Tech JapanのRe:NISSANです。 前回、満身創痍で仕上げたドアミラー。しかし、本当の地獄はその先に待っていました。

「配線を通す」。 DIYにおいて最も地味で、最も過酷なこの作業が、アベニール(安倍さん)という老兵の前で、いかに無謀な挑戦だったか。今回はその記録を紡ぎます。

1. 目の前に立ちはだかる「白い壁」

ドアミラーから出たカメラ配線。これを車内のユニットまで引き込むには、ドアと車体を繋ぐ蛇腹のゴムブーツを通さなければなりません。

助手席側のブーツ


運転席側のブーツ

最近の車なら、まだ隙間があるかもしれません。しかし、安倍さんは違いました。 助手席側はまだなんとかスペースがあったのですが、運転席側が強敵でした。蛇腹の先で待っていたのは、隙間ひとつない「カプラー(コネクター)」という名の白い壁。 カプラーとブーツがガッチリと結合し、配線が通る余地など1ミリも残されていない。しかもカプラーとブーツの結束をより強固にするために専用のバンドまでついている始末。この瞬間の絶望感は、今でも忘れられません。


2. 禁断の「カプラー穿孔」という賭け

「隙間がないなら、穴を開けるしかない(狂気)」

DIYヤーなら一度はよぎる、しかし最も避けたい禁断の手法。 カプラーの空き端子部分をドリルで抉(えぐ)り、物理的に配線の通り道を作る。 一歩間違えれば、パワーウィンドウも、ドアロックも、ミラー調整もすべて死ぬ。不動車へのカウントダウンが頭の中で響きます。

BGMにHUNTRIXの『Takedown』を流し、自分を鼓舞しながらドリルを握りました。ジヌの「You gave me my soul back…And now, I give it to you…」 のシーンがよみがえります。「頼む、生きていてくれ、安倍さん……」(大げさ)


3. 執念の貫通と、1ミリの勝利

運転席側はボルト止めの鉄壁カプラー。 手探りでドリルの刃を当て、少しずつ、少しずつ樹脂を削っていく。 削りカスが舞い、指先が痺れるほどの緊張感。

ようやく開いた小さな穴に、カメラの配線が「スルリ」と通った瞬間。 それは単に配線が通ったという以上の、25年前の設計思想に現代の執念が勝利した瞬間でした。これで運転席側も配線が布設され、いよいよ「4つの目」が車内のユニットへと繋がりました。

4. 助手席から見えた「開通」の光

配線を引き込み、ユニットへ結線。 恐る恐るモニターの電源を入れる。

最初はフロントが映らなかった。 またしても訪れる絶望。 しかし、ここまでの苦労を無駄にはできない。コネクターの一つが差されていなかっただけという、ド素人ミスを補修し、執念で接触を確保したその時。

助手席からモニターを覗き込むと、そこには4つのカメラが映し出す「全方位の視界」が広がっていました。 25年前、日産の工場ラインを流れていた安倍さんには決して見ることができなかった景色。 思わず、心の中でガッツポーズをしました。

5.最終形状 仕舞の儀

全ての配線をそれなりに仕舞い、センターコンソールに穴をあけて配線を通し、モニターを固定(将来パネルが見つかったら本格改造)したらなんと、運転席側のモニターしか映らなくなっていたのです。

「なぜだ・・・さっきまで映っていたじゃないか?」

周囲は写真の通り日が落ちて真っ暗。しかもこの作業は休み最終日。

ここまでか…

6.翌日再開封の儀

翌日も仕事から帰宅後再度開封したら、なんとコネクターがきちんと刺さっていないだけでした。なんという愚かなド素人作業か・・・

しかし、当日私の心にあったのは

「よかった…」

という気持ちでした。



次回予告(最終話?):歪んだ世界の中心で

ついに視界は開通した。 しかし、モニターに映し出されたのは、あまりにも歪んだ、使い物にならない「異次元の世界」。 次回、最終章。 【キャリブレーション(現在進行形の苦悩)編】へ。








#DIY #アラウンドビューモニター #アベニール #カプラー加工 #配線引き込み #難所突破 #HUNTRIX #近代化成功 #日産 #ReTechJapan #安倍さん #車内配線 #執念 #DIYは自己責任 #アラウンドビューモニター後付け


当ブログで紹介している機材は、実際にRe:NISSANが自腹で購入し、施工・検証したものです 。 ※Amazonのアソシエイトとして、Re:Tech Japanは適格販売により収入を得ています 。

※警告: 正しい使用方法は必ず取り扱い説明書を遵守せよ。DIYという名の挑戦は、常に自己の責任において行われるものである 。 #DIYは自己責任


いいなと思ったら応援しよう!

Re:NISSAN あなたの思いやりは、私の地域の発展のために使わせていただきます。