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ラジオ体操革命

今朝はいつもより少し早く家を出た。小学生たちとすれ違った。夏休みのはずなのになぜだ。荷物も持たず皆んな軽装である。なるほど、ラジオ体操だな。

私も小学生の頃、夏休みになると普段より早起きし、地域のラジオ体操に参加していた。ただ、当時の私のラジオ体操捌きは最悪だったと思う。

以前、別の記事で書いたように、私には自分を俯瞰で見すぎる癖があり、この場合ダメな方に作用していた。真剣にラジオ体操をする自分の姿を思い浮かべ、恥ずかしくなってしまったのだ。

眠そうに、時たまあくびもしながら、気だるく振る舞っていたと思う。私は昔から朝は強い。目は完全に覚めている。あくまで眠いフリ。うまくできない理由作りである。記憶の限り、学生時代は一度も本気で取り組まなかった。

ただ、社会人になってラジオ体操への向き合い方がガラリと変わる出来事があった。

新卒で入った会社は、朝にラジオ体操の時間があった。入社初日、新入社員の私は配属部門の方々へのひと通りの挨拶を終え、少し緊張もとれ、ひと息ついていたときだ。あの前奏が流れてきた。

上司や先輩は一斉に席をたち、深呼吸を始めた。パッと見渡す限り、皆んなぼちぼちの感じで体を動かしている。中にはタイミングを見計らったようにトイレに立つ人、忙しそうな雰囲気でデスクワークをし続ける人もいた。ラジオ体操と向き合えていない人たちだ。これまでの私である。

ふと、奥の方に目をやると、広いスペースで一際大きく、キレの良いラジオ体操捌きが目に留まった。さっきまで、私の近くに座っていた先輩だ。わざわざラジオ体操のために、広いスペースまで移動し、全力で取り組んでいる。

私は目を奪われた。シンプルにカッコよく見えた。しっかり意味のあること、有意義なこととして、ラジオ体操に向き合っている。今、こぢんまりと動いている自分が恥ずかしくなった。

それ以来、ラジオ体操には本気で取り組んでいる。本気で取り組むと本当に良い運動になる。シャキッとするし、仕事モードへの切り替えになる。冬なら身体も温まる。

その先輩には仕事でもお世話になったが、しばらくして退職してしまった。先輩のことだからきっと、今もどこかでキレキレのラジオ体操をしているはずだ。

最近、長男も幼稚園でラジオ体操を教わったようだ。これ知ってる?と楽しそうに披露してくれた。体操というよりダンスと捉えてるのかもしれない。

「これ疲れるんだよな〜」

彼はラジオ体操と真剣に向き合えていそうだ。



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