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cute_violet8353
幻想小説|尊き君へ─第8話:夢幻と君と─
君が、ずっと笑顔でいられるように。
君と僕との時間は──
必ず、守り抜いてみせる。
例え──
この夢のような世界が終わったとしても。
………それでも。
何も、変わらないんだ。
「
ねぇ、ロイくん。
どうして──
急に、そんなことを言うの?
……あ。もしかして、
何か悪いことでも考えてるんでしょ。
」
「
……ごめんね。
僕は、何もしていないんだ。
君は、まだ──
気づいていないかもしれないけど。
」
僕の言葉は──
君に、上手く伝わらないのか。
君は、きょとんとしている。
……それもまた、愛らしい。
「
……え、どういうこと?
それに、どうして──
名前で呼んでくれないの?
……ねぇ、ロイくん。
意地悪しないで、教えて欲しいなぁ。
」
君は、またそうやって、
可愛らしい頬を膨らませる。
「
……君は、今。
この世界に、試されているんだ。
ただ、僕はこうやって──
君と楽しい時間を過ごせることも
正直、悪くないと思っているよ。
……だからね。
尚更、君に見つけて欲しいんだ。
」
そして、僕は君の左手を。
──そっと、優しく握っていた。
