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幻想小説|尊き君へ─第8話:夢幻と君と─



君が、ずっと笑顔でいられるように。


君と僕との時間は──

必ず、守り抜いてみせる。


例え──

この夢のような世界が終わったとしても。

………それでも。

何も、変わらないんだ。



  ねぇ、ロイくん。

  どうして──
  急に、そんなことを言うの?

  ……あ。もしかして、
  何か悪いことでも考えてるんでしょ。
                   」




  ……ごめんね。
  僕は、何もしていないんだ。

  君は、まだ──
  気づいていないかもしれないけど。
                   」



僕の言葉は──
君に、上手く伝わらないのか。



君は、きょとんとしている。



……それもまた、愛らしい。




  ……え、どういうこと?

  それに、どうして──
  名前で呼んでくれないの?

  ……ねぇ、ロイくん。

  意地悪しないで、教えて欲しいなぁ。
                   」



君は、またそうやって、

可愛らしい頬を膨らませる。




  ……君は、今。
  この世界に、試されているんだ。

  ただ、僕はこうやって──
  君と楽しい時間を過ごせることも
  正直、悪くないと思っているよ。

  ……だからね。
  尚更、君に見つけて欲しいんだ。
                  」




そして、僕は君の左手を。

──そっと、優しく握っていた。



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