幼稚園嫌いだった私が、幼稚園の先生を目指す事になるまでの実話 全3話
【第1話】幼稚園が怖かった私と、転園した日
子どもの頃の話
私は、幼稚園が、すごく嫌いだった。
正直に言うと・・・
先生のことも好きじゃなかった。
(もう時効ですよね・・・お許しください)
今思えば、その先生もきっと私のことがあまり好きではなかったんだと思う。
大きめの声で
「なんで先に言わないの!」
「できないのはあなただけよ!」
「何回言ったらわかるの!」
「なんでみんなと同じにできないの!」
「おしゃべりがうるさい!」
そんな言葉と一緒に、廊下に出される事もあった。
幼稚園といえば、
“怒られる場所”“つまらない場所”
“自分を出さない場所“
そんな記憶しか残っていない。
だから、家の引越しと共に退園が決まったとき、正直ほっとした気持ちと、
「また違う幼稚園行かなきゃいけないのかな・・・?」
という不安が混ざっていた。
引越しも終わり、また幼稚園行くの嫌だな......
私の願いは叶う事もなく・・・
新しい幼稚園に行く事になった。
たくさんの知らない子ども、知らない先生、知らないお部屋。
緊張で胸がぎゅっとした。
そんなある日・・・
緊張のせいなのか、言い出せなかったのか、年長にもなってお漏らしをしてしまった。
頭が真っ白になった。
“どうしよう“
“絶対怒られる”
今までの経験が体の奥に染みついていて、
何もできず固まってしまった。
でも、その先生は.....
大きな声を出すこともなく、誰にも気づかれないようにそっと私を人のいない所に連れて行って、
優しく着替えさせてくれた。
泣いているわたしの気持ちを察してなのか.....
「全然大丈夫だよ〜。」
それでもずっと涙がとまらないわたしに
「ままにも内緒にしておいてあげるから!」
笑顔でそう言ってくれた。
その先生の軽いトーンは、
まるでそれが「全然、大した事ではない事」なのではないか?、とわたしに思わせてくれるような力があり、
胸の奥がふっと温かくなった。
この先生、今までの先生とは違う・・・
その衝撃と安心は、今でもはっきり覚えている。
この日を境に、私の幼稚園への見方が少しずつ変わり始めた。
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