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GDP軸とウェルビーイング軸をつなぐ | パーパス・ビジョン・ミッション・バリュー

合同会社raco projectの阿部です。本日は3回目の投稿で、前回のこちらの記事の続きです。


前回のふりかえり

・・・そんな日々を重ねながら、革新的なAIが人間生活にただならぬ影響をもたらす生活の中にいて、未来を見据えて改めて自分がこの先の人生の時間をつかって取り組むべきテーマが見えてきました。

日本経済新聞(2025.9.26)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN25D650V20C25A9000000/
アクセンチュア、1300億円規模のリストラ計画発表 人員1万人減
コンサルティング大手のアクセンチュアは25日、8億6500万ドル(約1300億円)規模のリストラ計画を発表した。人工知能(AI)導入に伴う社員の再教育や事業見直しに着手し、人員削減に伴う退職関連費用も計上した。
従業員は1年で1万人以上減った。25日に2025年6〜8月期決算を発表し、同四半期中に「事業最適化プログラム」と呼ぶ事業再編計画を開始したことを明らかにした。

日本経済新聞(2025.9.30)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1628D0W5A710C2000000/
セールスフォースは営業部門の採用を拡大する一方、エンジニアの採用を一時凍結した。ソフトウエア開発部門はすでに労働力の30〜50%をAIに置き換えた。「人間だけを管理していればよかった最後の世代のCEOは、我々ではないか」。ベニオフ氏は顧客企業のトップと会うたびにこんな議論をふっかける。

そして、その「自分がこの先の人生の時間をつかって取り組むべきテーマ」の言語化に挑戦し、合同会社raco projectのパーパス(存在意義)・ビジョン(実現したいこと)・ミッション(使命)・バリュー(大切にしたいこと)を定めてみました。

どのようにつくったか

世の中では一般的にMVV(ミッション、ビジョン、バリュー)の順で語られることが多いですが、私は概念の階層的にVMV(ビジョン、ミッション、バリュー)の整理の方がしっくりくるな、と長年考えており、楽天ソシオビジネスでこれらを構築・策定する役割を担ったときにもその順で整理したのですが、この夏に読んだ「選べない」はなぜ起こる?(サンマーク出版)という本で、著者の小島さんが同じことをもっと解像度高くおっしゃっていて、「我が意を得たり」という思いでした。

また、自分の考えを整理するにあたり、同書に載っていた下記の図からインスピレーションがわいて、「大切にしたいこと(Value)」→「成し遂げたいこと(Mission)」→「実現したい未来(Vison)」の順で整理したら割とすんなり言語化できました(※小島さんは「右のビジョンから考えていくのが効果的」と述べられています)。最後にそれら包括するような概念として「存在意義(Purpose)」を定めてみました。

「選べない」はなぜ起こる?(サンマーク出版)P94より

Purpose(存在意義)

すべての人は、見え方の断面を変えれば
『社会的マイノリティ』になりうる
そこに光を当てていきたい

資本主義社会の中で「ふつう」とされていることの多くは、規格化・画一化された視点や文脈によって形づくられたものです。年齢、性別、性格、健康、プライベート環境、生き方   ーー 視点を変えれば、人は皆、さまざまな断面を持つ存在です。ほんの少し立場や条件が変われば、人は誰しも“少数派”にも“当事者”にもなりえます。

raco projectは、そのような「見えにくさ」や「語られにくさ」に目を凝らし、そこに潜む声や感覚に光を当てることを、存在意義としています。

一人ひとりが、どのような状態でも自分のままで、現代の資本主義社会とつながれること。その前提として、他者の経験に想像力を持ち、関係性を編み直す感性と対話の力を育むこと。GDP軸で成功することと、良く生きること=well-being、そのどちらも置き去りにせず、前進していくことこそが、raco projectの事業の出発点です。

Vision(実現したいこと)

「傷つきやすさ」や「繊細さ」が、隠すべき弱みではなく
ヒトのもつ「価値」や「強み」として発揮される未来をつくる

ビジネスの現場では、「感情」や「繊細さ」は後回しにされがちです。

意思決定の速さ、合理性、再現性 ーー 求められるものは明確で、そこに応え続けることがリーダーの役割とされています。

けれども実際には、そのプロセスの中に「迷い」や「ためらい」「違和感」が生まれる瞬間があるはずです。それらを無視せずに扱うことができたとき、より深い判断や、人との関係性の質を変える手がかりが現れるとraco projectは考えます。

raco projectは、「傷つきやすさ」や「繊細さ」が、ビジネスの中で避けるべき弱みではなく、思考や行動に深みを与える資源として活かされる未来をつくろうとしています。

Mission(使命)

AIを最大活用する時代においても、
「ヒト」であることを手放さずに生きるための戦略を探求する

技術が進化し、情報処理や意思決定の多くをAIが担うようになる中で、raco projectは、人間が生物学的な存在「ホモ・サピエンス」であると同時に、感情・尊厳・人権を持つ「ヒューマン・ビーイング」として、どのように生きうるかを問い続けます。

AI社会の中で「生存戦略」=ただ生き残るだけではなく、「身体的・精神的・社会的に健やかな状態(well-being)」で、自らの意思で意味を見出し、選び、創造していくこと。

そのような人間の可能性を信じ、ヒトとしての「生の質」を高める戦略と実践をraco projectは事業と対話を通して探求し、育てていきます。

Value(大切にしたいこと)

  1. 自由意志
    ヒトが、外部の設計(アルゴリズム・関数)や外部からの制約・指示に従うだけでなく、「自ら目的を定義し、自発的に選ぶ」自由意志が発揮できる存在であることを大切にしたい

  2. 創造の動機としての「意味の追求」
    ヒトが、「目的」を与えられて動くだけでなく、「なぜそれをやるのか」「自分にとっての意味は何か」を自ら問い、その答えを模索・創造していく存在であることを大切にしたい

  3. 心の機微と共感
    ヒトが、「自分も苦しみを知っている」という身体性と脆さに根ざし、他者の痛みや喜びを「推論する、想像する」だけではなく、心の機微をもって、自らの中に同じ感覚・感情を生じさせる能力を持つ存在であることを大切にしたい

  4. 内面の葛藤
    ヒトが、確率・重みづけで判断を下す合理性だけでなく、「同時に正反対の感情や価値観が生じ、矛盾した考えが内面で引っ張りあう」といった葛藤や非合理性を持つ存在であることを大切にしたい

  5. 有限であるからこそ生まれるもの
    ヒトが、寿命をもち(時間の限界)、同時に複数の場所に物理的に存在することができないこと(空間の限界)、痛み・苦しみ・老い・愛情・友情など、「有限な存在」であるからこそ生まれるもの、対話・コンテキスト・物語(ナラティブ)・アート・表現・表出や吐露を大切にしたい

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今回もお読みくださり、ありがとうございます。

ここまでで「私がしばらくモヤモヤ考えていたこと」については言語化して出し切ってみたという感じです。次回の投稿では、「吐き出してみてどうだったか」「それを受けて、読んでくださる皆さんとどんなコミュニケーションをとりたいか」について記す予定です。

初回の投稿でも申し上げましたが、このnoteは

  • 自分の中に生まれた疑問についていろいろな人にお話しして考え抜いたら解明でき始めた、という、自分自身を紐解いていくお話、

  • そこから発展して、生産性の競争が激化する現代において、ホモ・サピエンスとしての「生存戦略」とともに、感情・尊厳を持つヒューマン・ビーイングとして「どのように生きるか」をいかに追求するか、というお話、

  • そして、これまで歩んできた道とこれから続いていく日々の振り返りや、記録、考察を重ねながら、それを言語化し、これを読んでくださる方に対して具体的にどんな価値を提供できるか、を探究するお話、

これらを書き連ねていく物語(厳密にいうとナラティブ※)になってきつつあります。

もしよろしければ、ほんの少し気にかけていただき、お付き合いいただければ、本当に嬉しいです。

※以下の整理です。
✔ 「物語(ストーリー)」= あらかじめ構成された筋書きのある話
✔ 「ナラティブ」= 出来事や経験の意味づけのプロセス(必ずしも筋書きが完成していない)

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第4回目の投稿はこちらです。

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