🌸経営未来手帳 月曜日(第103号)・完全保存版「なぜ、偉大な経営者は潜在意識を使えたのか」―潜在意識経営――“見えない力”を経営に活かす
🌸経営未来手帳 月曜日(第103号)・完全保存版「なぜ、偉大な経営者は潜在意識を使えたのか」―潜在意識経営――“見えない力”を経営に活かす
(執筆:安村明史/ビジネス能力開発株式会社)
今日、月曜日は「経営の軸」をお届けします。
週の始まりに「見えない力を経営に活かす」ヒントをお伝えします。
■人間は本来「成功するようにできている」
マクスウェル・マルツ博士の名著『潜在意識が答えを知っている!』が半世紀にわたり読み継がれている理由は、「成功とは努力ではなく、自然なプログラムの発露である」という真理にあります。
人間は生まれながらに「成功メカニズム」を内蔵しているのです。問題は、それを信じられるかどうかです。
サイバネティクスの父、ノーバート・ウィナー博士はこう語りました。
「科学者が問題に答えがあると思った瞬間に、すでに答えへの道の50%は進んでいる。」
つまり、「答えはある」と信じる信念が、潜在意識のスイッチを入れるのです。
経営者が「解決策は必ずある」と決意した瞬間、脳の探索プログラムは自動的に動き始めます。
潜在意識は、そのための「自動操縦装置」なのです。
■人生を決定づけるのは「自己イメージ」です
潜在意識は論理ではなく、「イメージ」に従って動きます。
催眠術師が「あなたの手はテーブルから離れません」と言った瞬間、被験者の手が実際に動かなくなるのは、術師の力ではなく、本人のイメージの力によるものです。
自分が「離せない」と信じた瞬間、筋肉がその指令を忠実に実行してしまうのです。
私自身も、小学四年生のときにこの力を体感しました。
父とドライブ中に車が側溝に落ちた際、なぜか「自分なら持ち上げられる」と思い込み、前部バンパーの下に手を入れて押し上げました。
車体が動き、タイヤが側溝から外れた瞬間、父は驚いて「お前・・・どうして」しか聞きませんでした。
この体験で学んだのは、「できる」と思った瞬間に、潜在意識は身体や環境をも動かすということです。
ここから先は、「人格を形づくる7つの頭文字」「成功を阻むエゴちゃん」などについて述べます。
■人格を形づくる7つの頭文字
潜在意識を最大限に活用するためには、「自己イメージ」を支える人格形成が欠かせません。
マルツ博士は「SUCCESS」という7つの頭文字にその本質をまとめています。
• Sense of Direction(方向性の意識)
• Understanding(理解)
• Courage(勇気)
• Charity(思いやり)
• Esteem(尊重)
• Self-Confidence(自信)
• Self-Acceptance(自己受容)
この7つの人格要素が、潜在意識のプログラムを「成功モード」に切り替えるスイッチになります。
■失敗の原因は「間違った自己イメージ」です
失敗の多くは、「できない」「自分には無理だ」という思い込みから始まります。
潜在意識は主語を理解しないため、「失敗したくない」と思うと、「失敗」という言葉そのものを受け取り、その方向に行動してしまいます。
だからこそ、「成功を記憶し、過去の失敗を意識しない」訓練が重要です。
潜在意識は、過去の成功体験を燃料にして未来を描きます。
このとき立ちはだかるのが「エゴちゃん」です。
■愛すべき困った存在――エゴちゃんとの付き合い方
エゴちゃんとは、自分を守るために自分が作り出した“防御システム”です。
彼(または彼女)は、超真面目な常識人として振る舞い、同時に思い込みが激しく、嘘つきで、あなたの嫌なところを突いてくる、過去の失敗を思い出させ、過去に囚われた存在でもあります。
間違った情報を与え、執着で人を縛りつける――つまり「心の中の困ったちゃん」なのです。
しかし、エゴちゃんを排除してはいけません。
むしろ、こう声をかけてあげてください。
「よく来たね。ゆっくりしていってね。お茶でも飲んで帰ってください。また来てね。」
丁寧に対応すると、エゴちゃんは次第に暴れなくなります。
嫌えば嫌うほど、彼は強化されてしまいます。
仲良くするほど、静かに見守る存在へと変化していくのです。
経営とは、外の現実との戦いであると同時に、内なるエゴちゃんとの共存の物語でもあります。
私たちは、時に“自分の敵”を自分の中に作ってしまうのです。
■潜在意識を動かす「未来ビジョン=完成図」の力
経営者にとって、潜在意識を活用する最大の秘訣は「未来ビジョン=完成図を手放さないこと」です。
会社が苦境にあるときほど、最終形のイメージを思い描き続けることが大切です。
未来ビジョンを何度も描くワークは、顕在意識を通して潜在意識に指令を送る行為なのです。
未来を見立て、信じ続けることが現実を動かします。
パナソニック創業者の 松下幸之助 は、まだ資金も技術も乏しい時代に、こう語りました。
有名な水道哲学
「水道の水のように、誰もが当たり前に電気製品を使える世の中をつくる」
当時の日本では、電気製品は高価で、一部の裕福層しか使えないものでした。
このビジョンは、現実から見れば“非現実的”とも言えるものでした。
しかし彼は、この未来を「完成図」として強く持ち続けました。
・製品は安くする
・大量生産の仕組みをつくる
・販売網を全国に広げる
すべての意思決定が、この「水道哲学」に基づいて行われていきます。
結果として――
日本中に家電が普及し、生活そのものを変え、さらに現代の家電量販店も
そもそも松下翁の哲学が原点です。
我々も同じです。
信じる未来を描き、潜在意識に刻み込んだ人だけが、新しい現実を創造します。
■未来を共に描く経営
経営者の潜在意識が整えば、組織全体の「場の意識」も整います。
社員が不安を抱くのは、未来が見えないからです。
だからこそ、リーダーは未来ビジョンを“ありありと描き”、語り続けなければなりません。
それが「ウェルビーイングを整える経営」であり、「未来を共に描く会社」への道です。
最後に、潜在意識を経営に活かす7つの鍵をまとめました。
毎朝読み返すことで、潜在意識が“未来実現モード”に切り替わります。
■編集後記
潜在意識は、経営者にとって最大の経営資源です。
何が起きても「未来ビジョン=完成図」を手放さず、エゴちゃんと仲良く歩むことが大切です。
それが“見えない力を味方につける経営”の第一歩になります。
未来を信じる人だけが、未来を創るのです。
■今日の問いかけ
あなたの「潜在意識の完成図」は、どんな未来を描いていますか?
エゴちゃんを否定せず、今週一度だけでも“対話”してみましょう。
■ネコのつぶやき
「エゴちゃんって、叱るより撫でた方が静かになるんだにゃ。」
■おわりに
見えない力をどう扱うか――それがリーダーの成熟度を決めます。
理念・信念・潜在意識の3つを整える経営は、どんな時代にも通用する「心の経営力」です。
👉 未来ビジョンを共に描く伴走支援も行っています。
ご相談は yasumura@biz-noukai.com までお気軽にご連絡ください。
■🌸経営未来手帳・全体地図40選(第一弾)─経営者が未来を読むための“構造地図”
https://note.com/quiet_gnu5848/n/n3596a857d755
■次回4月21日予告
「なぜ、歴代の経営者は未来を顕在化できたのか」
コメントやご感想は yasumura@biz-noukai.com までお寄せください。
■付録

