見出し画像

🌸経営未来手帳・金曜日(第149号)「なぜ、AI時代にコーチではなく、コンサルが注目されるのか」

🌸経営未来手帳・金曜日(第149号)「なぜ、AI時代にコーチではなく、コンサルが注目されるのか」


(執筆者:安村明史/ビジネス能力開発株式会社)
今日は金曜日なので、歴史や文化のエピソードを通じて、
週末に心に残るインスピレーションをお届けします。


■はじめに

AIの進化によって、情報そのものの価値は急速に下がり始めています。
調べる。
整理する。
比較する。
こうした作業は、今やAIが瞬時に行います。
では、これから価値が高まるものは何でしょうか。
私は、「未来を判断する力」だと思います。
コピー機の販売・メンテナンス
IT導入支援
文房具屋
社労士業務
これまで価値を生んできた多くの仕事も、単なる情報提供・物販だけでは差別化が難しくなっています。
今、静かに重心移動が起きています。


■未来を構想し、編集する力

AI時代に価値が高まるのは、
・翻訳力
・編集力
・構造設計力
の三つです。
翻訳力とは、専門知識を相手が理解できる言葉に置き換える力。
編集力とは、大量の情報の中から本当に重要なものを選び出す力。
構造設計力とは、未来から逆算して仕組みを作る力です。
経営者は日々、何を残し、何を変え、何を捨てるか
を判断しています。
AIは答えを出してくれます。
しかし、「どの答えを採用するか」までは決めてくれません。


■なぜコンサルタントが必要なのか

AIは優秀です。
しかし特徴があります。
ユーザーの視点に寄り添うため、時に客観性や全体最適の視点が欠けることがあります。
経営者がAIだけを相手に壁打ちを続けると、「自分が聞きたい答え」
だけが強化される危険もあります。だからこそ必要なのが、第三者の視点です。
経験を積んだコンサルタントは、
・見えていない前提
・組織の暗黙知
・未来への影響
を読み取ります。そして言語化します。


■医師に例えると

私は医師の例えが分かりやすいと思っています。
・医学書=情報
・症例集=事例
・診断=思考編集
・治療方針=未来判断
患者が来院した時、医師は医学書を読むだけではありません。
・年齢
・病歴
・体力
・家族環境
・仕事
・将来のリスク
様々な要素を総合的に見て判断します。
AIは医学書と症例集を瞬時に集められます。
しかし、「この人にとって最適な治療は何か」
を最終判断するのは、まだ人間です。
経営も同じです。全体の最適性による判断は人間の仕事です。


■情報提供者から未来伴走者へ

これまで専門家は、情報提供者として価値を発揮してきました。
しかしAI時代は違います。
必要なのは、情報を渡す人ではなく、
・意味づけをする人
・診断する人
・未来を共に考える人
です。
私は、コーチもコンサルも、これからは「未来の編集者」になる必要があると思っています。
経営者が見ている景色を理解しながら、全体最適を考え、未来への選択肢を提示する。
そこに新しい価値が生まれるのではないでしょうか。


■編集後記

最近、企業の経営幹部の方々と話をしていると、
「情報はある」「でも決められない」
という声をよく耳にします。
情報不足ではありません。
今、求められている「高次な判断力の不足」なのです。
AI時代は、情報格差の時代ではなく、意味編集格差の時代に入っているのかもしれません。


■今日の問いかけ

あなたの会社は、情報を集める組織でしょうか。
それとも、未来を編集する組織でしょうか。


■ネコのつぶやき

「AIが魚の捕り方を教えてくれても、
最後に飛び込むのはネコ自身だニャ。」


■おわりに

AIは強力なパートナーです。
しかし、未来の責任までは引き受けてくれません。
だからこそ経営者には、
全体を見る力
意味を編集する力
未来を設計する力
が求められています。
情報の時代から、意味編集の時代へ。
その変化を見据えながら、未来を構想していきたいと思います。


■今日の結論

AI時代に価値が高まるのは、情報ではなく、未来を編集する力である。


「疲れた経営者が、少し言葉を預けられる場所として。
―経営者の深夜食堂」


🌸経営未来手帳の編集長が選んだ40選はこちら

─経営者が未来を読むための“構造地図”
https://note.com/quiet_gnu5848/n/n3596a857d755


■感想をぜひお寄せください。

yasumura@biz-noukai.com
まで。必ずお返事いたします。


■次回6月6日(土)予告

「京都人の婉曲と怖れ」


■安村 明史

経営未来手帳
組織・経営の相談役(静かに伴走する役割)
#経営者の深夜食堂


■付録

いいなと思ったら応援しよう!