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『ちゃんとおいしいソフトクリーム』、あなたの町にはありますか?

先日の記事で、ソフトクリーム販売は本望ではないと書いたが、それでもソフトクリームっていいなあと思う。

2019年、東京のスーツサラリーマンを辞めて農業に転職して初めて勤めたのが福井県のラブリー牧場だった。
ここでの経験は、本当に大きな財産となり今の自分を大きく形作ってくれている。

休憩時間ですら良く放牧地に出向いて牛と写真を撮った。

人口2万人の小さい勝山市にあるその牧場の直営店は、夏場は毎日行列ができるような人気店。
ソフトクリームが看板商品だ。
牛の飼養管理だけでなくお店での接客も担当していたが、お盆休みなどは本当に開店から閉店まで列が途絶えない日が続くのだ。

勝山市、真冬には店ごと隠れるほどの豪雪地帯だ。


間違いなく、地域に愛されるソフトクリーム屋さんであり、牧場だった。

添加物を使わない牧場直営のソフトクリームは、意外に多くない。
その中でも本当に美味しいものにはなかなか出会うことがない。

私はその牧場に勤務している間も、休みの度に遠い県外も含めてドライブしてたくさんの牧場ソフトクリームを食べてきたが、ラブリー牧場と同等レベルの美味しいソフトクリームには出会うことはなかった。

「世の中に、本当においしいソフトクリームがあまりに無さすぎる!!」

本当においしいソフトクリームを知らない人たちがいかに多いのだろうと。

だって考えても見てほしい。
常温保存可能のパックで流通しているというだけでもどういうものなのか想像付くだろう。まず当然のようにレトルト加熱。そして植物油脂、安定剤、香料などの添加物。謳い文句はせいぜいイメージ戦略としての「プレミアム」や「北海道産生乳使用」くらいだろう。

ラブリー牧場のソフトクリームは、確かに安心して食べられる「おいしい」の笑顔を作っていた。

小さい子供からおじいちゃんおばあちゃんまで。何もない田舎町で、おいしいソフトクリーム店が地域のみんなを元気に笑顔にしていた。
夏休みや年末年始に地元に帰ってくる人たちもまた、ここのソフトクリームを食べに来る。


そこで働きながら、私はこんなことを感じていた。

『1つの町に、1つ、ちゃんとおいしいソフトクリーム屋さんはインフラとしてあってほしい』

その思いは今も変わらずある。


どこにいっても同じような美味しくないソフトクリームばかりが売られている現状を見過ごせないのだ。

地域の方々に、ちゃんとおいしいソフトクリームが食べられる場を提供したい。

それは、美味しさにこだわり酪農を営む私にしかできない使命なのかもしれない。

嗜好品だからこそ、人生を豊かにする力がある、そんな側面もあると思う。

ということで、ヨーグルトを柱としつつ、ソフトクリームは直売なのか卸なのかどんな形であれ続けていきたいと思っている。

大分の皆さん、楽しみにしていてください。


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いただきますファーム 佐藤貴之 いただきますファームの活動を応援したいと思っていただけたら、チップという形でもとても嬉しいです。 新規就農は何かと資金が必要になりますが、前例の無いやり方のため補助金を得るのも難しいという課題もあります。応援頂いたチップは資材購入などに充てさせていただきます。