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名園と水郷の蘇州とレトロ&モダンな上海への旅 ①

2025/Mar./19 WED.


家を出発・羽田空港にて

東京と上海という大都市間には、たくさんの航空会社が就航しており、便数も多い。その中で私が選んだのは日本航空の東京羽田空港発上海虹橋空港着の便。両空港共に市内に近く、ビジネスで多用される便だが、これに乗るには朝早く家を出ねばならない。
そこで、いつもより早く起き、朝食抜きで、6:20に家を出発。幸い心配していた雨は上がっていたが、珍しく草地が白くなっている。夜は雪だったんだ。明日は春分の日だというのに、うららかな春はいったいいつやって来るのだ??
りんかい線で天王洲アイル駅に出て、東京モノレールに乗り換え。東京モノレールは海の上を走っているような区間があって好き。そして、羽田空港には家からたった45分で到着した。
東京モノレールの羽田空港第3ターミナル駅から直結している出発ロビーに入り、早速、日本航空のカウンターでチェックイン。今回はバックパック一つと機内持ち込み可能な小さなキャリーバック一つで来ており、預け荷物はなく、搭乗券を受け取るのみで、すんなりと終わった。

久しぶりの羽田空港ということもあり、昔の街並みを再現した江戸小路を少しフラつく。朱傘に赤提灯がイイ雰囲気だが、この空港で一夜を明かしたと思われる人が多く寝ている。
そして、飛行機を見に展望デッキに出てみると、上空には青空も出始め、虹も出ている。幸先良さそうだ。
その後、保安検査を向かうとかなり混んでおり、行列が出来ている。ヤバと思ったが、最近のそれは効率良く、続いて出国審査もすぐに終わり、制限エリアへと出る。
それほど時間がないが、ここ羽田空港の第3ターミナルにはゴールドカードで入れるSKY LOUNGEがあるので4階へ。前回の旅行ではその入場に必要なゴールドカードを持って行くのを忘れたため、間抜けなことにラウンジに入れなかったが、今回はしっかり持って来ており、無事に入れた。
ここはアルコールは有料だが、特に飲みたい人ではないので、ここにあるサーバーからソフトドリンクを飲めれば十分。居並ぶ飛行機を見ながらゆっくり飲み干す。ここは、この後、保安検査と出国審査を受ける必要ないのでギリギリまで居れるのが助かる。

上海への日本航空のフライト

搭乗時間が迫ってきたので144番搭乗口へと向かうが、グループ毎の搭乗となっており、私は最後のグループなので少しベンチに座って待つ。そして、ほぼ最後に搭乗。
機体はB787-9で機体後部のアサインされた46Fの席へ。事前予約していた訳では無いが、なんとバルクヘッドの席で足元広々。しかもほぼ満席近いフライトなのに隣が空いている。ラッキー。
JL081便は9:17にスポットを離れ、長くタキシングしてから、大空に向かって飛び立つ。ここからは西へ西へ約2000kmのフライトである。
さすがは日本航空の機材、座席にはUSB端子も備え付けられておりスマホの充電も出来る他、モニターも設置されており、機内エンタテインメントが楽しめる。そのラインナップには映画も色々あるが、選んだのはBilly Joelのライブ映像。
それを見始めると機内食が配られ始めた。まずはドリンクにスカイタイムを頼む。すると"ゆず味"ではなく"ももとぶどう味"だった。日本航空に乗るのは久しぶりなのだが、いつの間にかテイストが変わってしまった様だが、これはこれで美味しい。

そして、食事も資生堂パーラー監修シリーズに変わっている。チョイスは無かったが、受け取ったのは魚のエスカベッシュとビーフストロガノフ&ピエモンテーズ風ライス。非常に気取ったお洒落な機内食だが、やっぱり久しぶりの日本航空の食事はおいしい。
また、デザートとして付いてきた一口サイズのチーズケーキも絶品。これも資生堂パーラーの物だ。それに加えハーゲンダッツのアイスクリームまである。メイプルクッキー味のそれもしっかりいただき、満足。

上海虹橋国際空港到着

音楽を聴きながらうたた寝をしている間に、機は日本列島を横断しており、ここから東シナ海を横切ればもう上海である。そして、中国大陸に近付くとどんどん高度を下げる。
そして、離陸してから3時間もかからずにかなり霞んでいる上海虹橋国際空港に着陸した。日本と中国との時差調整のため腕時計を1時間戻すと現在の時刻は11:30。

ボーディングブリッジが繋がってから荷物を持って降機し、ターミナル内のArrivalの表示に従って進む。
実はこの空港にはトランジットで来たことがあるが、それはもう30年も前の話。薄暗いターミナルで中国の土産物を売っている店も辛気臭く、当時の中国を感じたものだが、今は全く違い、現在の中国を感じる。
ここは今はほぼ国内線専用空港で、国際線は東京羽田やソウル金浦など限られた便しか発着していない。ただ、日本人が多く乗っている日本航空の便が着いたばかりなので、外国人用の入国審査はブースはそれなりに並んでいる。
15分程待つとようやく私の番が回ってきた。パスポートと機内でもらい記入しておいた外国人入境卡を提出。そして、日本語を話す機械の指示に従って顔と指紋を撮られる。昨年の11月より、30日以内の日本人の入国はビザ免除となっているため、無事、中国への入国を果たした。
そして、今回は預け荷物も無いのでバゲージクレームエリアを素通りし、税関を通り抜け、制限エリアを出る。
空港内には両替所やATMがあるが、1月のハルビン旅行の際も完全キャッシュレスの旅ができたので、今回も現地通貨・中国元の現金は無しで過ごそう。一度、この恐るべき中国のデジタル世界を経験してしまうと、この便利さに慣れてしまい戻れない。
それに必要なのはスマホ。そして、現地でのローミング。現在、日本で使っている楽天モバイルは条件付きで無料海外ローミングが可能であり、空港に着いて機内モードを解除しただけで、すぐに現地の電波を掴んでおりとりあえずOK。また、今回の旅程は6日間だが、決済アプリや地図アプリが中心なので、上限の月2GBまで使わなくても大丈夫であろう。
そして必要なのは決済アプリ。前回の旅行時のまま"至付宝(Alipay)"と予備の"微信(WeChat)"はスマホにインストールしたままにしてある。ちなみに設定を見直してみたところ日本語表記もあったので、現地でパニクらないようにそれに設定しておいた。

高鉄に乗り水郷の風情を求め蘇州へ

たった今上海に着いたばかりだというのに、まずは中国・江南地方の有名な観光地、蘇州へと向かう。
それには列車(中国では火車と書く)に乗る必要がある。 この上海虹橋国際空港と列車が出る上海虹橋火車站は繋がっていて非常に便利なのだが、それは第2ターミナル。このため、今いる第1ターミナルから第2ターミナルへと移動しなければならない。そこで、インフォメーションで聞いてみると、"シャトルバスはないのでメトロで行って。歩く事もできない。"と言われた。空港のターミナル間の無料シャトルバスがないってどういう事??
仕方なく、地下鉄の駅へと向かうがその場所は微妙に離れており、階段も多く導線が悪い。そして、ようやく地下鉄の駅に着き、この先の駅を確認すると"虹橋2号航站楼"の先に"虹橋火車站"という駅があるのでそこまで乗車。
2つ先の駅で降り、人に聞きながら列車乗り場へ向かうが、その入口では身分証明の確認があり、続いて手荷物検査を受けてから入構する。この駅は上海の高鉄(中国版新幹線)の起点となる駅で本当に大きく、まるで空港のターミナルの様な建物だ。
この2階に切符売り場があるらしいのだが、窓口で煩わしいやり取りをするより、オンライン予約をした方が楽なので、先程、地下鉄の中からtrip.comより13:27発の高鉄を予約しておいた。ちなみに上海から蘇州への高鉄は、早朝から夜遅くまで15分~30分間隔で頻発しており、選び放題で、しかも(列車に寄るが)安く、私が購入した切符は手数料込でもたったの821円(もちろん日本円)。
この上海虹橋駅にはプラットフォーム毎の改札口である検票口が1番から30番まであるので、電光掲示板で列車番号と検票口の番号を確認し、私が通るべき26Bもしくは27Bを探し当てる。ただ、出発間際にならないと検票を受けプラットフォームに降りれないので、少し出発ロビーで待つが、たくさんあるベンチも人でいっぱいだ。

出発時間15分前になると、ようやく私の列車もプラットフォームに入れるようになり、多くの人が、複数ある自動改札機のような機械の前に並ぶ。が、先進的なデジタル化が進んでいる中国では、もう高鉄に乗るのに紙の切符は存在しない。現在は切符購入に実名登録が必要になっており、人民は日本のマイナンバーカードにあたる身份证を常に保持携帯しており、それに紐づけされている。このためeチケットや QRコードすらも存在しなく身分証明証が実質的な切符の代わりになる。
そして、この自動改札機は中国人民が皆持っている身份证に対応したもので、我々外国人は一番端にある"人工通道"と書かれた有人の場所に並ばねばならない。だが、そんなこと知らないので小パニック状態。やっとそれがわかり、そこに並びなおす。この端の場所が唯一パスポート対応になっており、そこでパスポートをスキャンして通り抜け、ようやくプラットフォームに入る事ができた。

そのプラットフォームに止まっていたのは東海道新幹線に似たカラーリングの高鉄車両。で、前述どおり切符がないので、自分の列車番号(D3026)や車両番号(11号車)、座席番号(05A)はスマホで確認するしかない。
そして、ようやく探し当てた自分の席へと座る。落ち着いて回りを見ると、新幹線の普通車にあたる2等席なので、いたって普通。というよりほぼ新幹線。よくぞここまで模したなと思う程で、シートレイアウトやシートそのもの、電光表示、そしてコート掛けなども一緒。ただ違うのが、乗っているのが人民なだけ。座席でも平然と大きな声で通話していたりする。

13:27、ほぼ満席の乗客を乗せた列車は定刻通り出発。初めて乗った中国の高鉄は快適で快速。電光掲示板にスピード表示が出て、私が見た所、最高245km/hまで出ていた。
途中、1駅に止まったが、たった30分強で蘇州站に到着した。

蘇州駅近の美程酒店にチェックイン

この高鉄の中ではあまり車窓も見ず、スマホとにらめっこ。というのも、せっかくなので蘇州で泊まろうとagoda.comからホテル予約をしていた。予約したホテルは、この蘇州站から歩いてたった5分の距離の美程酒店。ここは12:00からチェックイン可能だというので、先にチェックインしてキャリーケースを置きにいこう。

一泊たった4073円と格安なのに写真ではやたら立派に見えたホテルの外観だが、実は巨大なビルの4階のワンフロアを借りてホテルとして営業しているタイプで、そんな事を知らない私はまた小パニック。この建物には複数のホテルが入っており、その名前も紛らわしく、2回もそのレセプションを間違えてしまったが、何とか教えてもらってようやく目的のホテルでチェックイン完了。
宛てがわれた8461号室に入る。日本のビジネスホテルより広くキレイで、クイーンサイズのベッドがあり、テレビもどデカい。窓はあるがその外は部屋と部屋の間に設けられた小さな中庭のような空間で、仮想的な外窓の様にデザインしてあるだけなので、実質的には外は見えない。ただ、私には十分な部屋で、とにかく立地は抜群。キャリーケースを部屋に置いたらすぐに街に繰り出そう。

水都・蘇州の最初の訪問先は報恩寺・北寺塔

江蘇省に属するこの蘇州市は絹織物などの産業や上海蟹の産地としても有名だが、世界遺産を抱く観光地でもあり、街中に張り巡らされた運河が特徴的で古くから水郷の街として知られ"東洋のヴェニス"とも呼ばれている。また、幾つもある中国風の庭園では、軒先を尖らせた江南風の建築物が映え、中国らしい風景を楽しめるはずなので期待が膨らむ。
ちなみに今回は時間の都合で行かないが、隣には無錫という街があり、♪上海 蘇州と汽車に乗り太湖のほとり無錫の街へ♪という往年の尾形大作の"無錫旅情"が頭の中でリピートする。
歩いてまた蘇州站に戻り、巨大な駅の南北自由通路を通り抜け南側に出ると、はるか先にクラシカルな塔が見えるので、まずはそこに徒歩で向かう。

テクテク歩き20分程で着いた報恩寺は蘇州で最も古い仏寺で、創建は約1700年前と非常に長い歴史がある。その中にある一際目立つ塔が先程から見えている北寺塔。近くから見ると見上げる程の高さで76mもあり、かつては蘇州で最も高い建造物だったそう。高い所が大好きな私はここに登り最上階からこの蘇州の街を一望しようとしたのだが、扉がしっかり閉っており、登れそうもない。そこで下から仰ぎ見るだけ。ただ、その意匠も美しく、絵になる。また、塔の1階部分を時計回りに回ると功徳があると案内板に記されているので、やっておく。
ここは立派な寺院なのに入場無料なのが嬉しいが比較的空いているのもありがたい。

中国の人気観光地の事前予約

続いては混雑必至のこの街のハイライトである拙政園へ歩いて向かう。
さて、今年1月のハルビン旅行で散々苦しめられたのが、中国独自の観光地の予約制度。なんでも新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の時期に、感染拡大を防ぐために主要な観光名所で実名予約制が導入され、人気の観光名所では混雑防止のためからか現在も続いている。
その方法は中国のメッセージアプリ"微信(WeChat)"や中国独自の支払いプラットフォームである"至付宝(Alipay)"のミニアプリを利用して各観光名所の公式サイトにアクセスし、実名・身分証明書などを入力した上でオンラインで決済までする。このネット予約・決済が主流となったため、チケット売り場が無くなってしまった観光地も多いらしい。
このとばっちりを受けるのが、デジタル情報弱者の高齢者と外国人。外国人である私は、前回の旅行でスマホへ"微信(WeChat)"と"至付宝(Alipay)"をインストールし、煩わしい登録はもう済ませてある。ただ、ミニアプリから各サイトに入っても予約するのに苦戦。ミニアプリに言語選択がないケースも多く、中国語の簡体字と格闘する羽目になる。ちなみに予約に必要な単語は、"パスポート→护照"、"携帯電話番号→手机号码"、"訪問予約→参观预约"など。
そして、一番の課題は携帯電話番号の入力で、中国現地の電話番号じゃないと駄目な場合も多く、前回はここより進めず、結局入れなかった観光名所もあった。
ただ、この街の人気観光地、拙政園のチケットは、先程、高鉄の中で、Alipayの"蘇州園林官微"というミニアプリから15:30〜16:30の時間指定となっているそれを無事予約できた。

ただ、予約したはいいものの、その画面を一旦閉じてしまうと、どうやって再度、表示したらいいのかがわからない。しかし、念のためにスクショしておいたので、そのQRコードかざして問題無く入場できた。ちなみに3月はまだオフシーズン料金で70元だった。

中国随一の名園である拙政園

拙政園は明代に造園された500年以上の歴史をもつ中国風の庭園。世界遺産であり、且つ中国四大名園の筆頭でもある。大小の池や堀が点在しており、その周りにはいかにも中国風の美しい建築物や回廊、橋があり風情がある。また、その壁には四角形や円形のガラスがはめ込まれていない幾何学紋様が施された "漏窓"や"花窓"と呼ばれる飾り窓が幾つもあり、1つ1つが違うデザインで見ていて面白い。更には春らしい花が咲き誇っている場所もあり彩を飾っている。

この素晴らしさから、観光客の数も尋常ではなく、SNS映えする少しでも良い写真を撮りたいと考えている人民も多い他、まるで楊貴妃が如く貸衣装で着飾っている人も多い。
敷地は約五万平米もありとにかく広く、非常に見所が多い風流な庭園なので、ガイドなしで回っていると何処が見所か分からなくなる。そこで、園内の所々にある地図を見て自分の位置を確かめながら、多くの観光客と共に回る。
拙政園はどこを切り取っても本当に絵になるため、結局、1時間半近くいたが、閉園時間が迫ってきた。いつまでも散歩していられるほど素晴らしい場所だったが、そろそろここを去ろう。

なお、この近くにはもう一つ獅子林という名園がある。それだけでなく、この蘇州には明・清朝時代に作られた200を超える庭園があるらしく、このうち9カ所の古典庭園がユネスコ世界遺産として登録されている。しかし、この拙政園だけで庭園はおなか一杯という気分なので今日はここまで。

夕暮の趣のある平江路と観前街を散策

拙政園を出て、ここからしばらく蘇州の街を散策しよう。蘇州の街中には至る所に水路が張り巡らされていて、水郷の暮らしを感じられる家並みが続き、絵になる風景が多い。

その一つ、世界遺産の一部にもなっている平江路というエリアを南下していく。小船が行き交う水路の脇に石畳の路地があり、そこに古い伝統家屋が立ち並んで、雰囲気が良く趣きがある。
ただ、この美しい夕暮れ時に長閑な街並みを散策と思ったのだが、その小路には小吃(シャオチー)と呼ばれる軽食やデザートが食べれる屋台、中国茶や扇子、伝統工芸品を売る店が無数に並び、完全に観光地化しており、狭い小路も観光客でいっぱいで大賑わい。綺麗な街並みではあるが、リラックスして歴史を感じながら散策という感じではない。
しばらくこの平江路を歩いてから、西へ折れ、繁華街である観前街を進む。ここは玄妙観という道教寺院の門前町。その寺院はキレイにライトアップされていたが、残念ながらもう拝観できない時間帯だ。

更に進むと、ブランドショップやチェーン店、大型商業施設なども多く立ち並んでいる賑やかな場所で、ここがこの街一番の繁華街らしい。
ちなみにこの街歩きで使っているのは2ヶ月前にインストールしたままの百度地図という地図アプリ。中国では、インターネットの検閲システム、グレートファイアウォール(金盾)で情報を統制しているため、グーグル、LINE、インスタ、X(Twitter)などのアプリは使えない 。ただ、この楽天モバイルのローミングサービスだと、基本、日本と一緒の環境で利用出来る。
しかしグーグルマップだけは使えても内容が間違いだらけだし、口コミの数も少ないので意味を成さない。そこで、地図アプリはこの中国独自の百度地図の出番なのだ。基本的に中国語オンリーなのだが、スポット検索やルート検索など基本的な操作はグーグルマップと一緒だし、なんと言っても検索窓に直接漢字を書き込めばOKなので十分に使える。

蘇州式面のオーダーは翻訳アプリで

では、この辺りでそろそろ夕食を摂ろう。昼抜きだったのでだいぶお腹が減った。
そこで、この百度地図で調べて"同得興"というお店に行ってみた所、店内は真っ暗で、よくよく百度地図で確認したら朝と昼のみの営業。そこで、更に百度地図で検索をすると、この観前街近くに"王蘇記"という蘇州面のお店があるのでそこに入店。
ここでは入口横のカウンターの奥にメニューが張り出されているので、それを見て注文する方式なのだが、いっぱいあって迷ってしまう。当地の名物、蘇州式面が食べたいのだが、どれがどれか簡体字の漢字の羅列でわからない。
そこで、登場するのが翻訳アプリ。"ニイハオ"と"シェシェ"、"トイプーチ"ぐらいのみで中国語は全くダメな私。昔は中国旅行時には筆談で乗り切っていたものだが、今は翻訳アプリという便利な物がある。もちろんグーグル翻訳も使えるのだが、Alipayにも翻訳ミニアプリがあるので今回はそれを使って店員と会話を試みる。
"どれが蘇州式面?"と聞くと"全て"との事。どうやら具が違うだけらしい。牛肉や蝦など、いろいろ勧められるが、どれもピンと来ない。かなり悩んだ結果、メニュー上にわざわざ"蘇式"と書いてある"蘇式爆魚面"にする。そして、ここでAlipayで支払い。2ヶ月半ぶりに使ったが、問題なく無事決済することができた。

すると、すぐ出てきた。麺がまるで博多ラーメンみたいな極細麺。だから、茹で上がりが早いんだ。スープはシンプルなあっさり醤油ベースで鶏の優しい出汁が効いている。そして、別皿で出てきたのが揚げ物。これが魚かと思い、口に運ぶと間違いなく豚肉。これ、私がイスラム教徒だったら怒ってるよ。

蘇州の地下鉄

歩き疲れていたが、食事をして少しは元気が回復した。まだ宵の口、せっかく、蘇州にいるのだからもう一箇所観光に行こう。
この街にも地下鉄があるが、図書館から借りてきた"地球の歩き方"は2019~2020年版が最新版で、それには3路線しか記載されていなかったのだが、今や9路線もあり、大抵の観光スポットに地下鉄でアクセスできる。

そこで、地下鉄構内にある自販機で単程票(片道切符)を購入。今回は3駅乗るだけだが、これがたった2元と激安。Alipayで支払い自販機から出てきたカード式の切符を自動改札機にかざしプラットフォームに降りる。ちなみに出る時には自動改札機にこのカードは吸い込まれ回収。だからカードは使い回しされていて、表面の文字が薄れてしまっているはずだ。
プラットフォームにはホームドアも完備されているし、やって来た車両も最新でめっちゃ綺麗。また、地下鉄2号線から1号線に乗り換えも、色分けされており分かりやすく、迷う事無し。
ちなみに地下鉄の改札前に手荷物検査がある。空港の保安検査場みたいに手荷物をX線検査機に通すだけだが、これが毎回だと正直面倒くさい。
けど、どれも全て先日乗ったハルビンの地下鉄と同じだったので、迷うことは無かった。

運河沿いの赤提灯が旅情を誘う山塘街

地下鉄の"山塘街"駅で下車して地上に出る。ホントはここには美しい夕景を狙ってゴールデンアワーに訪れるつもりだったが、もう完全に真っ暗な時間になってしまっている。

この山塘街は1000年以上前の唐の時代にかの有名な詩人である白居易か開いたという運河沿いに発展した歴史のある街。その運河を挟んで両側に瓦屋根と白壁の家が軒を連ねており、夜には赤い提灯が吊り下げられていて、水面に映る明かりがロマンチックな雰囲気を醸し出す。江南水郷の典型的な場所で、水路にかかるレトロな石橋やノスタルジックな家屋が並ぶ風景が広がっており、蘇州といえばこの景色イメージだ。
また、夜のこんな時間でも多くの小吃の店が開いていて、大勢の観光客で賑わっている。ただ、ちょっと観光地化され過ぎというか、ある種のテーマパークの様にも感じる。まあ、観光客がここに集まるのも分かる。

古き良き中国の風情を感じるこの界隈を一通り歩き回り、石橋を見付けては水路の写真をたくさん撮った事だし、ここらで今日の観光を終えよう。

一日目の終り

地下鉄で"平河路"駅まで行って、少し戻る形で蘇州站近くのホテルへと帰着。
ホテルの部屋に着いたのは21:30過ぎ。今日は午後からだったが、かなり歩き回った。このため、非常に疲れた。早速、シャワーを浴びよう。シャワールームはキレイだが、残念ながらバスタブは無いので、シャワーを浴びるのみ。湯圧、湯温共に全く問題なく、バスタオルもフカフカ。気持ちイイ。そして、シャワー上りに、先程買っておいたコーラを飲み干す。うまい。
さすがにパジャマの備え付けはないが、歯ブラシ、櫛、スリッパも完備してあり、ペットボトルの水も2本置いてあるので、不自由は無い。
そして、大きなベッドの上で明日行く予定のスポットをガイドブックで確認していると、もう23:00を回っていたのでそろそろ寝よう。


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