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人に合わせることが、私の「生きる処世術」だった

人に合わせるのが当たり前でした。

自分の意見を言ったり、
自分から誰かを誘ったり。
そういうことが、とても苦手でした。


仕事の話ならスラスラ出てくるのに、
プライベートになると
何を話したらいいのかわからない。

話題が決まっていれば話せる。
でも、自由に話してと言われると困ってしまう。

今こうして書いてみると、

あの頃の私は、
本当に「自分」がなかったんだな

と思います。


カメレオンみたいに、
一緒にいる人に合わせて自分を変える。

相手がどう思うか。
嫌われないか。
浮いてしまわないか。

「変なこと言う人だな」
「頭悪いな」
そんなふうに思われないか。

いつも怖かったんです。

だから私は、
自分の意見を言わないことで自分を守っていました。

周りに合わせる。
空気を読む。
相手が望んでいそうなことをする。

当時の私にとって、
人に合わせることは、生きていくための処世術だったんです。

私は長女です。
「お姉ちゃんなんだから」
そんな役割も少なからず影響していたのかもしれません。

でも、それだけではなかったと思います。

一番大きかったのは、
私自身が自分に自信を持てなかったこと。

自分の意見より、
周りの人の意見のほうが正しい気がしていました。

だから「人のために」と気を遣っているつもりでも、
本当はずっと、
嫌われないために自分を消していた。

でも、不思議なんですよね。

あれだけ人に合わせて、
あれだけ嫌われないように生きてきたのに。

看護学校までの学生生活を振り返ると、
今も付き合いがある同級生は、たった一人です。

学生時代からずっと続いている友人は……
一人もいません。

チーン(笑)
娘にも笑われます。

嫌われないように、
浮かないように、
人に合わせていたのに。


それで人間関係がうまくいったかというと、
全然そんなことはありませんでした。

むしろ、

「嫌われないように生きること」と
「人とつながること」は、まったく別だった。

今なら、そう思います。

そして今つながっているその一人の同級生も、
大人になって、自分を少しずつ取り戻していった私と
つながってくれている人です。

昔の私は、
「自分を出したら嫌われる」と思っていました。

でも実際は逆だったのかもしれません。

自分を隠して、
相手に合わせ続けていたら、
相手だって「私がどんな人なのか」がわからない。

何が好きで、
何が嫌いで、
何を面白いと思って、
どんなことを大切にしているのか。

それを見せていなかったのだから、
深くつながれなかったのも当然だったのかもしれません。

自分を出したら、嫌われる。
ずっとそう思っていた私が、
自分を出さないと、本当の意味では人とつながれない。

そんなことに気づくまで、
ずいぶん時間がかかりました。

自己対話ノートを学びはじめてから、

「人に合わせるって、どういうこと?」
「自分を出すって?」
「嫌われるって?」
「友達って?」

そんなふうに自分に質問しながら、
ひとつひとつ、自分の答えを探していきました。

たとえば、

「自分を出すとは?」

そう聞いたとき、
私の中から出てきたのは、

「嫌われる」

という言葉でした。

あぁ、私はずっと、
「自分を出したら嫌われる」
と思っていたんだ。

そこに気づいたんです。

でも、本当にそうなのかな?

もう一度、自分に聞いてみました。

「自分を出すとは?」

今の私がしっくりくる答えは、

「自然なままの私でいること」

でした。

そして、

「嫌われるとは?」

以前の私にとっては、
「怖い」「ダメなこと」でした。

でも、それも少しずつ、

「一定数はいる」
「仕方のないこと」
「自分ではコントロールできないこと」

そんなふうに変わっていきました。

そして、もうひとつ。

誰かに嫌われたとしても、私は変わらない。

私の価値までなくなるわけじゃない。

「友達とは?」という問いにも、

たくさんいればいいわけじゃない。

昔からずっと続いていなければいけないわけでもない。

「今の私と合う人」

それが、今の私にはしっくりきます。

こんなふうに、
今まで当たり前だと思っていた言葉をひとつずつ見直して、

「私は本当はどう思っている?」

と、自分に聞いていきました。

そして、自分がしっくりくる言葉に変えていく。

それを繰り返しているうちに、
少しずつ人に合わせることが減っていきました。

自分の意見を言ってもいい。
自分から人を誘ってもいい。
自然な私を見せてもいい。

そうやって、
「自分を出してもいい」と自分にゆるせるようになったんです。

人間関係がラクになっていったのも、
ちょうどこの頃からでした。

今でも、人にどう思われるかが
まったく気にならないわけではありません。

「これを言ったら、どう思われるかな」
そんな気持ちが出てくることもあります。

でも、昔のように
相手に合わせるために自分を消すことは、
ずいぶん少なくなりました。

嫌われないように生きることより、
自分が自分のことをちゃんとわかっていること。

誰かに好かれるための私ではなく、
自然な私で人とつながっていくこと。

そのほうが、ずっとラクでした。

もし今、

人に合わせてばかりで疲れる。
自分の意見を言うのが怖い。
そもそも「自分がどうしたいのか」がわからない。

そんなふうに感じているなら、

いきなり自分を変えようとしなくてもいいと思います。

まずはノートに、

「私は、人付き合いをどう思っている?」

そう書いて、自分に聞いてみてください。

すぐに答えが出なくても大丈夫。

ずっと周りの声を聞いてきたのだから、
自分の声が聞こえるようになるまでには
少し時間がかかることもあります。

私も、そうでした。

でも、自分に問いかけることを繰り返していると、
少しずつ「私はこう思う」が見えてきます。

人に合わせることで自分を守ってきた私が、
少しずつ自分を取り戻していったように。

自分との関係が変わると、
人との関係も少しずつ変わっていく。

私は自己対話ノートを通して、
それを知りました。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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