君はギロチンを見たことがあるか。明治大学博物館へ行った話。|東京住まいの暇つぶし④
突然だが、「処刑道具」と言われて、何を思い浮かべるだろうか。
日本だと、刀でバッサリ──そんなぼんやりしたイメージはあっても、特定の道具までは出てこない人が多い気がする。
一方で西洋なら、「ギロチン」と答える人がほとんどではないだろうか。
「ギロチン」は、漫画や文学にもよく登場する。
私の場合はどうしてもフランス革命の印象が強くて、漫画でいえば『ベルサイユのばら』が真っ先に浮かぶ。
これだけ有名なのに、実物を見たことがある人は、ほとんどいないはずだ。
実はこれ、日本で一カ所だけ見られる場所がある。
それが御茶ノ水にある、明治大学博物館だ。
JR御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口を出て、南へ向かう。
5分もかからない。
基本的に日曜・祝日が休館だ。

そして入館料は無料。
なんとも太っ腹である。
ちなみに隣のビルには、眺望の良さで有名な学食もある。
学生さんが本当にうらやましい。

博物館があるビルの入り口にある。
私が今博物館を見学できるのも、先生方あってこそ。
本郷から御茶ノ水にかけては大学が多い。
若い頃、近辺に勤めていたことがあって、一般開放エリアでずいぶん遊ばせてもらった。
昼休憩で博物館見学。
今思うと、なかなか良い時間の使い方をしている。あの頃の自分に拍手である。

明治大学博物館は、刑事部門の展示が充実している。
特に江戸時代の刑罰は、よくまとまっていて興味深い。
私は捕物帳にハマっていた時期がある。岡本綺堂や野村胡堂を読み漁っていた時期だ。野村胡堂は、銭形平次の作者である。
最初は、小説に出てくる刑具の実物を見に行ったのが、きっかけだったと記憶している。

この手の道具を見に行ったのがきっかけ。

適当に振り回したら手首がイカれそうだ。
「十手術」が必要だった理由がよく分かる。

もっと興味を持てばよかったと思う。
なお、レプリカである。
久しぶりに訪れてみて、改めて良い展示だと思った。
今後もぶれずに、癖強めでいてほしい。

実際は処刑道具ではなく「好事家による創作物」らしい。
いつの時代にも、妙な方向に情熱を燃やす人はいる。
もちろん、考古学など他の展示も充実している。
運が良ければ企画展もやっているので、事前に調べていくとさらに楽しめる。

隣には阿久悠記念館もあるので、興味があればそちらもぜひ。
次回は某公園を紹介したい。
