暮らしと、カメラと、フルーツシロップ|film18
日々の暮らしや、旅や、散歩のひととき。

少し暑い日が混じるころになると、 夫が「しゅわしゅわが飲みたいな」とつぶやきます。
その一言で、季節が少し進んだことに気づくのです。
そんな日のために、常にフルーツシロップを仕込んでいます。


最初は、レモンから。
レモンと氷砂糖だけのシンプルなものと、 りんご酢を少し加えた、さっぱりしたもの。
瓶の中でゆっくりと変わっていく色や香りを、 毎日そっとのぞく時間も好きでした。
最近は、八朔でも仕込んでみました。
少しだけほろ苦くて、でもやわらかな甘さもある八朔シロップ。
グラスに注いで炭酸で割ると、その日の空気まで、すこし軽くなるような気がします。


漬け終わった果実も、捨てずに楽しみます。
そのまま食べたり、ブレンダーで細かくして、少し煮詰めてジャムにしたり。
ヨーグルトに添えると、また違った表情を見せてくれます。
気づけば、あっという間になくなってしまうから、瓶の底が見えはじめるころには、次は何を仕込もうかと考えています。
季節の入り口に、そっと手をのばすような時間。
わたしたちにとっての“しゅわしゅわ”は、
そんな小さな合図なのかもしれません。
──暮らしと、カメラと、フルーツシロップ

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(制作中)

