田中貢太郎と博浪沙の面々【高知文学学校】
4月22日(水)、高知文学学校で『田中貢太郎と博浪沙の面々』という講義がありました。

この日の講義の内容を予習した際の記事はこちらです。
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会場のかるぽーと11階にある大講義室へ入ると、酢みかん大好きOさんやまちねこさん、それからK事務局長が、「短歌が新聞に載っていましたね〜」と声をかけてくださいました。4月19日(日)付け高知新聞の文芸欄に私が応募した短歌が載ったのを見てくださっている方がたくさんいてうれしかったです。☺️これからも掲載されるように俳句・川柳・短歌・詩の投稿に励みたいと思います。
ちなみに載った短歌はこちらです。
桜より 菜の花見つけ 春を知る
気分が上がる ビタミンカラー
今日の講義では、高知県出身の田中貢太郎という作家と、彼が作った同人誌博浪沙に関わった人たちについて知ることができました。
同人誌の名前である博浪沙は、張良という人が始皇帝を暗殺しようとした場所の名から取ったそうです。
「なぜ、始皇帝を暗殺しようとした場所の名前を雑誌の名前にしたのだろう?」
私はこのことが気になっていました。講師は、「諸説ありますが……」と前置きをして、こう説明してくださいました。
菊池寛のひきいる「文藝春秋」の風潮に反逆するグループという思いが込められている。
出版業界で、菊池寛は始皇帝並みの大きな存在だったんですね。文藝春秋の菊池寛は香川県出身。博浪沙の田中貢太郎は高知県出身。ともに四国出身なのも面白いと思いました。
博浪沙に深く関わった人物として、田岡典夫が紹介されました。これまでは、第16回直木賞を『強情いちご』で受賞した作家さんというイメージしかありませんでしたが、莫大な遺産を文学のために使い果たした方だそうです。この方の資金があったからこそ博浪沙を発行することができたということでした。
これまでは、土佐弁の強情な武士が出てくる、ちょっと面白い物語の作者というイメージしか田岡典夫にはありませんでしたが、今日の講義でイメージが変わりました。彼が博浪沙について書いた『ととまじり』という本がオーテピア高知図書館にあるようなので、借りて読んでみようと思います。
戦前・戦中の反逆とか反骨というと、命懸けで自分の主張をするというイメージでしたが、博浪沙は、変わった反骨のスタイルだったようです。それは、文中に戦争の雰囲気が全く漂わないのどかな文章を書くというもの。戦前・戦中の文章を読むと、どこかから軍靴の音が聞こえてきそうな印象を持つことが多いですが、博浪沙に載った文章はどれものどかな文章で、大きな戦争が迫っていることを感じさせないものでした。こんな反骨のスタイルもあるんですね〜。
他にも、井伏鱒二や尾崎士郎などの有名な作家のことにも触れられ、今日の講義はとても面白いものでした。☺️

